昨年6月に32年振りのローマでトレビの泉を訪問しました。
そんなトレヴィで数十年振りに思い出した車。
ランチャ・トレヴィ。
1980-84年に発売されたLanciaのミドルサイズ?セダン。
1980‐83年までは、Lancia Beta Trevi、84年は、Lancia Trevi と言うのが正式名称だったようです。
1970年代風の基本スタイルのシルエット。
Treviはベータのセダン版だったのですね。
ランチャ・ベータは1972‐84年まで発売されていたランチャの小型自動車。
1969年にランチャがフィアット傘下になって初めての新型設計車です。
1970代設計の基本ボディーに1980年代風のヘッドライトとフロントフェイス。1980年代からのランチャのフロントグリル。
モダーンでシックな雰囲気を出しています。
日本で乗られている右ハンドルのトレビ。
ホイールは当時のベータクーペのものと同じですね。
リアのテールランプ回りは当時のW123メルセデスの雰囲気と似ています。
イタリア人工業デザイナー、Mario Belliniがデザインした未来的なコックピット。
たくさんの小さな丸い穴に警告灯や表示灯が並んでいます。
アヴァンギャルドなダッシュボードに、上品な生地の贅沢なシート。
先進デザインのコックピット。
前席も後席もこの上品な椅子と内装トリムに囲まれています。
小型車とは思えない贅沢で上品な内装。
ランチャの真骨頂はこのような居住空間だと思います。
色目も風合いも素敵なシート生地は、イタリアの高級ブランドErmenegildo Zegna。
当時でも設計の古い、ただの小型セダンの内装を、これだけ素敵な空間にできるのはまさにランチャマジックです。
初期のランチャ・ベータ・ベルリーナ。
Paolo Martinの
BMC 1800 Pininfarina Aerodinamicaの影響を受けたスタイルです。
後期型のランチャ・ベータ・クーペ。
当時、私が一番かっこいいと思ったクーペでした。
VXというグレードはVolumex、スーパーチャージャー付のグレードです。
当時の評価によると、スーパーチャージャーと言っても決してスポーツ走行できるような速さではなく、パワー不足を補う程度の速さだったそうです。
1980年代初頭当時、ベータクーペのこのスタイルと内装に憧れました(^^)
ランチャの
シューティングブレークと言われた、ランチャ・ベータHPE(High Performance Estate)
ベータのミッドシップスポーツ、Lancia Bata Montecarlo。
Pininfarina AerodinamicaをデザインしたPaolo Martinの作品。
ランチャベータにはスパイダーもあったのですね。
知りませんでした。
私が当時、雑誌やカタログを見て憧れていた、ランチャ・トレヴィ。
実は実車をまだ一度も見たことがないような気がします。
少なくとも公道では一度も見ていません(博物館でも見ていない気がします)。
今後1度でも実車を見る機会があるのかな?
Posted at 2024/05/06 09:36:19 | |
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街角の名車たち | 日記