初の鈴鹿フルコース単独開催となったMINI-CUP鈴鹿SP、BMW-MINIチャレンジに、NSF&YRT MCS with NEWEST TKとして参加して来ました。
関東関西それぞれからモンスター級のMINIが来る上に、ユーロカップ等で馴染みの顔ぶれも多数参加で楽しいイベントでした。
イベントはBMW−MINIとクラッシックMINIそれぞれでタイムアタックを行うチャレンジクラスと、それそれが走る走行会クラス、先導車に続いてコースを周遊するファミリー走行クラスに分かれています。
BMW-MINIチャレンジクラスはエントリー25台。何処かで見たMINIが沢山並んで居て、事実上の日本最速決定戦?気合い入りまくりで、勢い新品タイヤを投入しちゃいました!
ただ、僕自身ブランクが長く、僕のMINIも修理から戻ったばかりでぶっつけ本番状態。足のセッティングも全然進んでいないので、せめて充分なウォームアップとざっくりとしたセッティング目標だけでも見ておく為、チャレンジクラス前の走行会枠を1枠追加で走りました。
その走行会枠。
タイヤの空気圧は冷感でF1.5、R1.6。熱が入って2kg目論見。ダンパーはニュートラルステア指向でF5、R6。車高やプリロードは一切いじらず(ここはいつもいじらず(^^;)でコースイン。タイヤとエンジンと自分の心をじっくり暖めて行き、徐々にペースアップ。2,3周でピットインしようと考えて居たのですが、慣熟走行も有って実走時間が思ったより少なく、結局最後まで連続周回。計測5周でベストは2分42秒43・・・後半はそれなり攻めたつもりだったんですが、予想以上に遅いタイムにちょっと凹みます。
でもよくよく今の走りを振り返れば、どこを見てもおっかなびっくり。タイヤはひくりとも音を立てていないので、まだまだ車にはたっぷり余裕有ります。コーナリングの感触は概ね目論んだ通り。少々固すぎると感じ無い訳でも無いけれど、今の僕自身の状態からすると設定を変更するよりももっと走り込むべきと判断。空気圧も目論見通り温感で2kgだったので、細かな調整はせずこのままチャレンジ1回目に臨みます。
しかし・・・体力の衰えが身に染みました。たった30分弱のウォームアップ走行で、軽い脱水症状と熱中症の気配・・・これはヤバイとポカリを沢山飲んで、ピットの水道に頭を突っ込んで水浴び。頭だけじゃ無く体まで水浸しにする勢いで冷やしていき、椅子に座り込んであっぷあっぷ。30分ほど休んでやっと気力体力戻って来た感触。前日のK4GPから帰宅して2時間の仮眠でそのまま鈴鹿入り。寝不足とスタミナ不足のダブルパンチ。しかし同ピットのシノケンさんは「今日は過ごしやすいね〜〜♪」と涼しい顔。さすが格闘家!対して僕は・・・実にひ弱です・・・
そしてタイムアタック1回目。
むりやり回復させたなけなしの体力。何度も本気のアタックは出来そうに無いので、敢えて最後尾からコースインしてじっくり間隔を取る作戦。鈴鹿はとても長いので、バックミラーに先頭集団が映るまで待てば前はかなりの距離でクリアが取れるはずと期待です。
この作戦大成功!じっくり1周間を取ってアタック開始。1台も絡む事無く2分37秒749が出て好感触。しかしこの後がいけない・・・突っ込みすぎ、怖がりすぎの繰り返しで、特に1コーナー、デグ1,スプーン2、130Rがまともに攻められません。気持ちだけ先走ってもう1回37秒台を出すのが精一杯でした。う〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・
この枠の結果は、東西モンスターそれぞれがマシントラブルにより充分なアタックが出来なかった模様で、2位に1秒の差で僕が暫定TOPを確保。しかし、どちらの車もすぐに直してくる様子なので、2本目はもっとタイム出さなきゃ・・・
2本目までは3時間半の空きが有ります。待ちが長すぎると言う声も有りましたが、ヘロヘロの僕には救いの休養時間。エアコンの効いたチームスイートで軽く昼ご飯を済ませ、持参した座椅子を敷き布団代わりにピットの日陰で1時間ほど昼寝。これが効きましたね〜♪気力体力かなり回復しました。
引き続き何度も水浴びをしながら迎えた2回目のタイムアタック。気温は少し上昇していますが、それよりも自分の回復が勝る事を信じてまた最後尾に並びます。
時間になって順番にコースイン。タイヤが冷えているので1本目よりも少し慎重に周回し、コースイン3周目よりアタック開始!
まずは順当に走って良い感触と感じるものの、タイムは2分37秒779と奮わず。1周頭と車を冷やそうとクールダウン。裏ストレートふとバックミラーに同じエレブル&ボンストのMINIが映る。あれは・・・東のモンスターMINIを駆るMAJIさんだ!
向こうは今現在アタック真っ最中な気配。このまま追いつかれると邪魔してしまう事になるので、少し早めに全開、2回目のアタックに入ります。
しかし、バックミラーに映るシルエットがどんどん大きくなる!・・・速い!!(汗
物凄いプレッシャーですが、そのお陰で高速コーナー各所のペースが少しアップ。タイヤから気持ち良い響きの軽いスキール音が聞こえて来て、ベストタイムを出した時のイメージに少し近づいた感触。何カ所か物足りないポイントが有る物の、今日の中では一番まとまった走りでなんとか2分36秒915。自己ベストにはほど遠いものの、辛うじて36秒台に突入。もう1回アタックしたい所でしたが、残念ながらここでタイムアップ。この数字が僕の記録となりました。
最初ストレート半分分くらい有ったかに思えた差が、アタック終了時にはほぼ真後ろ近くまで接近されて居ました・・・MAJIさんは少なくとも今の僕のタイムより1秒は速かったはず・・・そう考えながらピットに戻ってモニターを確認すると、やはりその通りでした。MAJIさんは2分35秒414。この季節に僕の自己ベストをコンマ1秒以上超えられてしまい、完敗でした。
しかししかし、完全に調子を取り戻した西のモンスターMINIがさらに上を行くタイム2分35秒060を叩きだしていてびっくり。結果、僕はBMW−MINI CUPチャレンジ総合3位となりました。
う〜んまけた〜〜〜くやし〜〜!
でも・・・要となる各高速コーナーでの通過速度が、最盛期と比較して10kmくらい落ちてます。1コーナーはまだ幾らかマシですが、デグ1、130Rは燦々たる状態。130Rの通過速度が15km違うと、それだけで1秒やそこら違って来ます。体に残ってるトラウマを克服するには・・・やはりもっと走り込むしか有りません。僕はやはり人の3倍走ってやっと人並み。反省です。
さてさてそれはそうとして・・・
各チャレンジクラスの上位10台、各走行会クラスの上位5台の合計30台は、一番最後に用意されたエキジビションカップに出走出来る事になっています。もうワンチャンス!
今度こそ納得の出来る走りをするぞ!!と気合い込めて準備をしていると・・・神様はいじわるですね、急な夕立で路面はあっという間にヘビーウェット。こりゃデグナー入り口にまた池が出来てるだろな・・・1日ドライで走れるだろうからと、レインタイヤは置いて来ています。そもそも普通のラジアルタイヤは持って居ませんので、もうマトモに走れません。
本部にエキジビション出生断念と伝えに行くと、ノンビリで良いから出てくれと言われ・・・じゃぁツーリング気分で走るか〜となってゆる〜くコースイン。タイヤの感触を感じながら、雨の鈴鹿をドライブ(^^;
でも予想外にグリップするので、幾つかのポイントを注意して走れば案外本気で走れるかも?ちょっと頑張ってみようか〜とペースを上げようとした所で、コースアウト車両発生により赤旗中断。結局そのまま走行終了となってしまいました。
ううむ、尻切れ(^^;
ま、それはともかく(^^;
その後、表彰式にて意外に立派な楯を頂いたり、エキジビション枠は別表彰と聞いてびっくりしたり(シノケンさん、おめでとう!(^^;)、楽しく締めくくって1日を終える事が出来ました。
この規模のイベントを開催するのにどれほど莫大な費用がかかるのか・・・大まかですがある程度判る身としては、来年また開催して下さい!とはなかなか言えません・・・
今回のMINI−CUPは、デルタの丸山社長の情熱を原動力としなければ実現不可能だっただろうと思います。新旧問わずMINIの世界をもっと盛り上げて行こう!という強い思いがあればこそ実現出来たイベントです。
今の世情ではもう開催されない(出来ない)かも知れません・・・でも、もしまたこういったMINIのイベントが開催されるなら、万難を排して参加したい、そう強く思います。
参加した全てのMINI乗りの皆さん、運営スタッフの皆さん、ほんとお疲れ様でした!デルタの皆さん、ありがとうございました!