日光の反省がまだ終わっていませんが,次のステップに進むために早くテストがしたかったので,週末はTC1000へ行って来ました.
今月から筑波サーキットの会員走行料金が改訂され,これまで土・日は1枠(20分):2900円だったのですが,1枠:3500円へと値上げされました.これだけ物価が上がっていれば値上げもやむなしだと思いますが,これまで2枠走って5800円だったところが7000円と聞くと,やっぱり少し躊躇してしまいますね・・・.
とはいえ,走りたい人は値上げしようが走る訳で,日曜という事もあってこの日も結構な台数が集まっていました.時期的に気温・気圧は既に期待出来ず,唯一良かったのは曇り空だったおかげで路面温度がさほど上がらなかった点くらいですかね(途中,通り雨に遭って軽く荷物が濡れましたが・・・泣).
さて,日光のデータ整理もまだ終わっていないので,今回のテストネタはサクサク進めたいと思います.
まずは先日投入した「
フロントダンパーフォーク ピロボールブッシュ」と「
ショートスタビライザーリンク」.
「フロントダンパーフォーク」の方は(↓),
「トレーリングアーム」「フロントアッパーアーム」に続くピロ化第3弾だったのですが,前2つがそうだったように正直違いは分かりませんでした・・・.
路面からの力の伝達経路にあるブッシュなので,乗り心地が変わるかなぁ~?と思ったのですが,全く変わりませんでした.元々のゴムブッシュもそんなに偏心していなかったので車高も変わりませんでしたし,アームがスムースに動くようになったのは間違いないと思いますが,きっと元に戻した時にしか感じとれないパーツになるんでしょうね.
一方,もう1つの「ショートスタビライザーリンク」の方は確実に違いが分かりました.
画像で見比べると純正と大して角度は違わなかったので,最初は「失敗したか・・・」と思ったのですが,乗ってみると足の動きがちゃんと違いました.路面の微妙な起伏に対して,足がスムースに動いて接地が良くなっているのが感じ取れました(足が柔らかくなったような印象).
それでもプラシーボかも?と疑っていたのですが,私が個人的に乗り心地を評価する際の指標としている,常磐道・谷和原ICから筑波サーキットへ向かう途中にある294号線の陸橋(路面が荒れてて,かなりバンピー)でも乗り心地が良くなっていたので,プラシーボではなさそうです.
さて,一般道で分かるくらいならコース上でも!と期待しつつ,T2枠(8:15~)で出走.
出走9台とちょっと多く,季節の変わり目でタイヤのウォームアップ状況が読めないので,マージンとって前後のスペースを作っていたら4周も使ってしまいました(これでタイヤが少しタレた).
そんな状況下では計測1の 41.468 がセッションベスト.3日前の日光が41.1秒だったので,41.3秒くらいを出したいところでしたが,多分41.5秒くらいだろう~と思ったらほぼほぼそのタイムでした.
そして,コース上を走らせての印象としては,
クルマの動きが素直になった感じ.ターンインでステアを入れていくと抵抗なく,スムースにノーズが入って行く印象を受けました.「ノーズが入るならフロントのグリップがあるって事か?」というとそういう訳ではなく,グリップの限界は多分変わらない.余計な抵抗感がなくなった分だけライントレースがし易くなった,とでも言えば良いんでしょうか? これでタイムが縮まるとは全く思えませんが,ドライビングがし易くなったのは間違いないと思います.
お次はプリロード.
日光の件もあって,次はフロントのバネレートを上げようと思っているのですが,その前に以前
サーキットアドバイザーから教えて頂いたプリロードをお試し.今までプリロードの調整なんてやった事がなかったので,前日にショップに行って
やり方を教えて頂きました.
ショップで「1ターンも回せば違いが分かるよ」と言われたので,その通り1ターンプリロードを掛けて(3mm短縮),A5枠(10:20~)でコースイン.アタックしてみると,
おわっ! グリップが増えてる.Σ(゚Д゚) !?
明らかに先程よりクルマが曲がる.こちらの"曲がる"はタイムが縮む系の"曲がる"だったので,これは1本目を超えたかぁ~?と期待してタイムボードを見ると,
1本目の0.1秒落ち(41.556).アレッ? これでタイムが出ないの??
どういう事だ?と更に探ってみると,1コーナーとヘアピンのターンインでステアリングを切った直後のグリップが増えている感じがしますが,切った先,例えば2コーナーなんかはそんなに変わらない(いや,むしろ出口側はアンダー気味?).「ああ,なるほど.プリロードを掛けるとこういう特性になるのか~」と途中で納得しました.
プリロードはスプリングの縮み始めにしか効果を発揮しないので,ステアを切った直後のレスポンスは確実に上がっており,これを「グリップが増えてる」と私は感じたのだと思いますが,切った先(荷重が一定値を超えた後)は今までと動きが変わらないため,途中から元の状態に戻り,グリップの絶対値としては増えていないのでタイムとしては縮まっていないという事なんでしょう.
一方,プリロードの効果として期待していた左高速~洗濯板の間の切返しに関しては特に違いを感じず.プリロードを掛けた以上の荷重が加わっているので変化がないのか? 私が単に鈍感なのか? 分かりませんでした.
逆に,プリロードのネガとなりそうな縁石の走破性&着地の方も特にネガは感じず.一般道で試そうか?とも思いましたが,これだったらバネレートを上げた方が正解だと思ったので,走行終了後,元に戻しました.
以上,違いは感じるがタイムには表れないテスト結果でした.
今までやった事がない事を試したので「ああ,こういう感じになるのか」と理解が深まり,自身の引き出しとしては増えたと思いますが,結果を見る限りタイムには繋がってませんね.クルマとしては確実に良い方向に進んではいるとは思いますが,ここからタイムに繋げるにはもう一捻りが必要そうです.
当日お会いした皆様,お疲れ様でした!
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筑波サーキット・コース1000 | 日記
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2024/04/21 22:19:27