1週間前のTC1000で,同枠中に 41.197 を2回出して「もう限界だぁ~」と思った訳なのですが,同じEF8に乗る
たとゆさんが先日TC1000を走られて,これまた 41.197 という1/1000秒まで全く同じタイムを出されていました.
なんだ? EF8は 41.197 しか出せない呪いでも掛かっているのか? 新縁石の呪いか?と思いたくなるような,そんな奇跡のような偶然を見た翌日,なぜか私は再びTC1000にいました(笑).
先週やれる事を全てやり切って,もはや伸び代なんぞ何もない!とは思ったのですが,1/1000秒まで同じだった 41.197 の2つのラップを何度も比較しているうちに,最終の複合で0.08秒縮められる可能性を見つけ出しました(↓).
ただ,これだけでは40秒台には届かないので,あと0.12秒削れる策が何かないか?とオカルトパワーに手を出したくなる衝動をグッとこらえて,
エアクリーナーダクトの隙間埋めという改善点を見出しました(↓).
これで0.05秒でも縮まってくれれば御の字.あとは1022hPaという高気圧の力を借りて更に0.05秒縮められれば,残る0.02秒は4輪のタイヤの温度をピタリと揃えて,意地の1発を決めれば,何とかギリ40秒台に届くはず!?と,皮算用に皮算用を重ねて他力本願も甚だしい状態で,筑波サーキットへ向かいました.
この皮算用を成功させるためには,とにかくクリアの確保が重要なので,台数の少ない午後枠を狙い到着してみると,意外とコース上は空いています.どうやら夜~朝方にかけての雪予報の影響で,皆さん今週の走行はパスされたようです.
おっ! これは手札が揃ったか?と内心で喜びつつ,午後のアドバイザーミーティングに参加してみると,今回はコースウォーキングとの事.
ホームストレートとバックストレッチの間にある側溝で注意点を聞きつつ,追加舗装されたヘアピン入口の解説を聞いていたのですが,その合間に私はTC1000の路面チェックをしてました(↓).
先日勉強した「
アスファルトの尖り」に関して,現物をよーく観察してデータ収集をしつつ,タイヤカスも少なく路面コンディションがかなり良さそうである事が確認出来ました.
あとは枠ガチャで外れを引かないように周囲の様子をよーく観察して,P3枠(13:40~)のチケットを購入したところ,出走台数は僅か4台! これで事前に揃えられる手札は全て揃い,あとは私の腕一つとなりました.
タイヤ4本に均等に熱を入れるべく,慎重かつ念入りに5周掛けて準備を行い,前後のスペースもしっかりと作った状態で最終コーナーを立ち上がり,アタック開始!
・・・のはずだったのですが,1コーナーのブレーキングでまたもロック!orz
事前に何度もブレーキへの熱入れは試みたのですが,やっぱりガチのブレーキングを1発かまさないと熱が入らないみたいですね・・・.「ああ,ヤバい.これで1発のチャンスを失ったか?」と焦りつつ,熱を入れ過ぎないように慎重に1周回って,再度アタック!
今度はロックしませんでしたが,1コーナーの進入でステアリングを切った瞬間に発生したヨーがあまりにも大きく,「うわっ! スピンする!?」とビビってアクセルを緩めてしまいました・・・.「1度ならず2度も失敗するとは.なんて下手くそなんだ(泣)」と思いつつも,その後必死にアクセルを踏んで刻んだタイムは・・・,
41.037.うわ~ん,1コーナーでアクセルを緩めなければ40秒台入ったじゃん・・・.
。゚(゚´Д`゚)゚。 ウワーン
「タイヤに大分熱が入っちゃったし,もうダメかぁ~」と弱気になりかけましたが,「ここで出さずにいつ出すんだ!」と気持ちを立て直して,スピン覚悟のバンザイアタックを再び敢行.結果は・・・,
40.980! なんとか40秒台に届きました.
ε-(´∀`*) ホッ
これだけお膳立てしたのに,1度ならず2度までもアタックに失敗してメゲそうになりましたが,高気圧の力を借りて,通算6度目の40秒台をマークする事が出来ました.これでもまだ自己ベストには0.16秒届かず,もはやどうやったら届くのか,自分でもさっぱり分かりませんが,ユーズド+午後枠の条件でも40秒台を出せた事は今後に向けて明るい材料なんじゃないかと思います(タイヤ・ブレーキの熱入れに関しては要精進ですね).
さて,これで今シーズンの最低限のノルマはクリア出来たので,ここから少し趣向を変えてみます.
先週,taka@黒インテ(元)さんのGK5のロガーデータと比較して,
コーナー立ち上がりの限界を上げるために225幅のタイヤが必要なんじゃないか?という方向性が見えてきた訳なのですが,以前
225幅と205幅の比較を行った結果,「TC1000ではメリットがない」という結論になっていた事を思い出しました.
当時のブログを読み返して,19mmタイヤを太くしてタイムが変わらないとなると,まさか逆にタイヤを13mm細くしてもタイムが変わらなかったりなんてしないよな・・・?と不安にかられ,加えて,先週ふとした偶然から得られた
「スクラブ半径」の結果から,ホイールのINSETを2mm拡大した状態の感触も知りたくなり,フロントタイヤを205/50R15→195/55R15(共にA052)に変更して比較テストをしてみる事にしました.
タイヤを交換した事で,フロントタイヤの熱入れをイチから始めないといけないため,台数の少ないP8枠(15:20~)を狙ってコースイン.
先程の失敗を繰り返さないようにウォームアップの過程でガチブレーキングを試してみると,タイヤがグニャリとヨレて,車体が左右に振られます.「やっぱり195幅じゃ,この負荷に耐えられないかぁ~」とブレーキロックが頭の片隅を過ぎりながら,先程と同様に1周勝負でアタックしてみたところ・・・,
タイムは
41.038.タイヤ差額の3500円×2本分の金額をタイムに換算すると,僅か0.05秒だそうです・・・.
(ノД`)・゜・。ワーン
あまりにも悲しかったので,その足でこの日のサーキットアドバイザーである蘇武さんの所へ行き,タイヤ幅が変わってもタイムが出ない原因に関して質問してみると,「タイヤの限界を超えた領域(↓)を使って走っているのでは?」との事.
蘇武さん :タイヤに掛かる負荷が大き過ぎて,幅の差が出にくくなっているのでは?
蘇武さん :確か低いレートのスプリングを使っていましたよね?
私 :はい.12キロです.このタイムを出す中では恐らく一番低いレートでしょうね.
蘇武さん :もっと上げて良いかと.
私 :(ムムム・・・.
やっぱりバネレートが足りないのか?)
私 :でも,これ以上レートを上げると街乗りでの乗り心地がキツイんですよねぇ~.
蘇武さん :ここから先は,ある程度街乗りは妥協しないとダメかと.
蘇武さん :どんな乗り心地が悪いのか?にもよりますけどね.例えばボディ補強で補えるかもしれないし.
蘇武さん :ピロ化したら乗り心地が良くなった,なんて話もありますしね.
蘇武さん :あるいは,低反発のバネを使ってみるとか.
蘇武さん :サーキットではプリロードを掛けて,街乗りでは全抜きするとか.
私 :あっ! なるほど.そういう手があるのか・・・.
蘇武さん :低反発のバネでプリロード掛けていって,一定値以上掛けたら中反発に変えるとか.
蘇武さん :そうやってセッティングしたりもしますよ.
私 :なるほど! 反発力って,そうやってテストするんですね!!
私 :でも,低反発のバネを使うと,レスポンスが悪くなりませんか?
私 :ここ(TC1000)でも左高速→洗濯板の切返しで苦労しているのですが・・・.
蘇武さん :それもプリロードを掛けちゃえば良い.
私 :(あ~,なるほど.フラフラの領域だけプリロード掛けて消すのか!)
蘇武さん :まずはバネを変えず,今のバネのままプリロード掛けてテストしてみるのも良いかも.
蘇武さん :7インチの長いバネを使っているなら,プリロードで縮めてみるのも手.
蘇武さん :ストローク量が減れば,フラフラの領域も減らせるし.
蘇武さん :プリロードで方向性が見えてくるんじゃないですかね?
私 :ああ・・・道が見えてきました.有難う御座います!<(_ _)>
以上,限界なので色んな力を借りて出した答えでした.
よーし,225幅投入の前にまずはバネだな.そして,そのバネの前にプリロードか! プリロード~プリロード~って,そういえば今までプリロードを一度も掛けた事ないや(汗).まずはそこの勉強からだな(苦笑).
最後に,姿だけ見てご挨拶出来なかったいつさん・ikuji-さんを含め,当日お会いした皆様,お疲れ様でした!