想定外の立ち往生で失敗に終わったイズブルクリンクの翌日,変更したセットアップの効果測定のためにTC1000へ行って来ました.
2週間前の走行結果から分かった問題点は以下の3つ.
①ブレーキングで止まらない
②エンジンが遅い
③足回りのバランスが高速コーナー寄り
このそれぞれに対して,現状出来うる限りの手を打って再び筑波サーキットへ向かいました.
前日のイズブルクリンク遠征の疲労と,そもそもこの日のファミ走は,8時枠がない+フォーミュラ枠がある+日曜という条件だったので,午前中の枠が満員御礼になるのは目に見えていた事から,午後枠狙いでのんびり寝ていたのですが,まずは当日の朝,地震で叩き起こされました(苦笑).
能登の余震かなぁ~?と思ったら,震源地は珍しく東京.タイミングが良いんだか? 悪いんだか? 分かりませんが,まぁ,起きる頃合いでもあったので,そのまま出発する事に.
日曜の朝なのでスムースに首都高まで上がると,今度は首都高→常磐道へと繋ぐ小菅JCTが通行止め.
2日連続で通行止めによる渋滞にハマる羽目になりました・・・.これの迂回で30分程度ロスして,結局到着したのは12時ちょっと前.到着早々,土手からコースを見ていたサーキットアドバイザーの井尻さんに声を掛けて頂き,「朝は条件良かったですよ~」と教えて頂きました.
折角の機会だったので,最近悩んでいるキャスター角のセットアップの考え方に関して質問してみると,やはりトライ&エラーで決めるしかないとの事.キャスター角を変えるとキャンバーの付き方も左右で変わるので,メリットもあればデメリットもあり,色々試して探ってみるしかない,との事でした.井尻さん,アドバイス有難う御座いました.<(_ _)>
さて,そこからテキパキと準備を進めると先導走行の時間.路面温度は10℃を超えてはいましたが,どうせリアタイヤのウォームアップで苦しむのは目に見えているので,熱入れのために走っておきました.そして,先導走行から戻ってくるとこもりん.さんが登場.
「昨日はドリフトの走行があったので路面悪いよ」と情報を頂き,先程の先導走行で感じた路面の汚れはそれか・・・と納得.加えてTC1000では珍しいパーティーレーサーの方々が大挙して押し寄せていたようで,午前中の枠は満員御礼との事でした(ある意味,予想は的中).
続けて,しょこさんも来られて,「混雑が酷過ぎて1周しかアタック出来なかった・・・」と大変ご不満なご様子.そのストレス(?)のせいなのか,会う人・会う人に"ぞう(↓)"をアピールされていて,
人前に近づいて→コートの前を開いて→中身を見せて→コートを閉じて→去る,という行動パターンに「ピットに●女が出没している」という噂が流れたとか,流れなかったとか・・・.
ゴホン.さて,気を取り直して本日1本目となるP3枠(13:40~)から行ってみましょう.
午前中で大分引けたのか,台数はそこまで多くなく,日も照っていて路面温度もそこそこ.先導走行のおかげかウォームアップも早々に済んだので,早速アタックしてみると,
41.317 をマーク.気圧が1018hPaと高いせいか,「こんなに炸裂音がしたっけ?」と思う程エンジンの吹け上がりが良く,2週間前から0.16秒縮まりました.一先ず結果も出たので,セットアップの方向性は合っていそうだと一安心.一度ピットに入りブレーキバランスを再調整してみます.
再び走ってみると,リアタイヤがロックするかしないかギリギリの感触.ちょっと攻め込むとスピン挙動が顔を覗かせますが,タイヤに熱が入っていればギリギリ耐えられるかな? タイヤが冷えているとスピンするかもなぁ~??と思いつつ,ドライビングのアジャストを続けていたら,最後のアタックで 41.355 をマークしました.
ムッ・・・.19周目でフロントタイヤがタレている状況なのに,それで枠ベストの0.038落ちで留まるとなると,こっちのバランスの方が1発は速いか?と思い,このセットのままもう1本走る事に.
という事で,2本目となるP8枠(15:20~).
1本目と異なり,日が陰って体感でも温度が下がってきたので,これはタイムを出しに行くしかない!と気合を入れ,スピン覚悟の万歳アタックを敢行!!
結果は,やはりインフィールドでスピン・・・.
後ろのGR86の方,パニックブレーキをさせてしまい申し訳御座いませんでした.<(_ _)>
1コーナーで,ブレーキングするとリアがタイヤ1本分くらい外側にワープしているのが分かり,「うぉ~,こえぇ!!」と思いながら2コーナーを駆け抜け,その恐怖心からヘアピンの進入は置きに行ったら,今度は安牌過ぎてIN側の縁石につけず,ならばインフィールドはもうワンプッシュ!と攻め込んだら,スピンしてしまいました(泣).やっぱりこのバランスは攻め過ぎでしたかね・・・.
とはいえ,このスピンによりリアタイヤには完全に熱が入ったので,気を取り直して翌周再度アタックしてみたところ,
41.269 をマーク.1本目のタイムを0.048秒上回る事が出来ました.正直この状態でもスピンしそうな,限界ギリギリ感漂う危うい動きではあったのですが,そのギリギリを攻めた結果がきちんとタイムに反映されて良かったです.
ふぅ~,今日はやり切ったぜぇ~
(・ω・; A) フキフキ
と一息ついて,残りの周回は何をしようかな~?と,何気なくコンソールに視線を落としたら,
ゲッ!? エアコンが入って・・・る!?
Σ(゚д゚;)
ぐぁぁぁぁ~,なんてこったい! コースインの時に切るの忘れてたぁ~(泣).
・・・って事は何かい? まだイケたって事かい??
はいはい,分かりましたよ.もう1回行けばいいんでしょ,行けば!! (ꐦ°д°) 怒!!
・・・と自身の不甲斐なさに腹を立てながら,絶対さっきのタイムを上回ってやる!と気合を入れて再度アタック.
結果は,先程のタイムを 0.072秒上回る
41.197 をマークする事が出来ました!
も~ぅ,これで限界.これ以上は絶対に無理!って事でピットに戻り,ブレーキバランスを再調整.
下から2番目だと問題なし,3番目だとロックスレスレである事が分かったので,その中間の「2.5番目」にアジャストしました.そこから再度コースインし,このバランスでどれくらい落ちるかなぁ~?と肩の力を抜いてアタックしてみた結果は・・・,
41.197・・・.
ええ,そうです.
先程のタイムと1/1000秒まで一緒 です(苦笑).
ね? 限界でしょ? これ以上は無理だったでしょ? 現状のクルマから引き出せるものは全て引き出したんですよ.
もう勘弁して下さい(泣).
以上,これが今の限界!でした.
計算上は,この状態で新品タイヤを投入すればあと0.2秒縮められるので,ギリギリ40秒台に届く感じですかね.クルマが大きく退化していない事が確認出来たのは良かったですが,いやはやこのクルマで40秒台を出すのは本当にシンドイ.そろそろ丸4年自己ベスト(40.8秒)を更新していない事になりますが,セットアップのやりくりだけでは本当に限界に達した感があるので,何か効果的なアイテムが欲しいですね・・・.orz
そんな達成感と絶望感が入り混じった状態でこの日は帰路についたのですが,その帰り道にアクセルペダルの感触がおかしい事に気づきました.ペダルを踏むとカコカコ異音がしますし,遊びが大きいような変に柔らかい感触.アクセル踏んでもスロットルが開かない感じもしますし,「コレ,何か壊れたな・・・」と不安感にさいなまされながらノンストップで自宅へ戻り,ペダルをチェック.
あ~,
アレだ.マジかー.部品出るのか? コレ?? (||゚Д゚)
当日お会いした皆様お疲れ様でした.また会える日が来る事を願っております・・・.