「練習時は
HOT RUBBER(タイヤグリップ復活剤)を使って,低温路面でもタイヤに熱を入れる」という話を聞いて,「そういえば,世の中にはそういう製品があるんだよなぁ~(JAFの車両規定に『タイヤへの溶剤塗布禁止』と書いてあるので,知識としては知っていた)」と少し興味が湧いたOXです(FFのリアに使えるか!?).
さて,
前回3つの対策を行って,「う~ん・・・」な状況の打破を試みたものの,空振りに終わりました.
2月に入り,いよいよ残された時間も少なくなってきたので,こうなったら「結果的に寿命を縮める事になったとしても,強引に直しに行くしかない!」と腹を括って,再びTC1000に向かいました.
当日は朝一で会議があったので,テレワークでそれを済ませてから家を出発.私は首都高~常磐道~谷和原IC~294号のルートで筑波サーキットへ向かうのですが,やはりこの時間帯だと道中アチコチで渋滞していて,スムースには辿り着けませんでした.しかし,こういう明るい時間帯だからこそ(?)の発見があるもので,294号→24号へ曲がる交差点の近くに新しくイエローハットが出来る事を知りました.石下店として2月OPENだそうなので,緊急時の駆け込み寺として使えそうかな??
そんな事を思いつつ到着してみると,さすがは平日.パドックに停まっている台数もまばらで,これなら周囲を気にせず走れそうです.テキパキと準備を進めますが,この日は風が強く,特に砂埃が酷い(泣).「この強風じゃ,キリンさんはまた寝かされているのか・・・?」と思って遠くから眺めたら,
強風にも微動だにせず,きちんと正座をされていました・・・.
さて,時間もないので,早速P1枠(13:00~)でコースに入ります.
まずは前回の走行で得たデータから導き出した仮説の検証.LINK ECUで6000rpmまで対策を施し,意図的に7000rpm以上の領域には手をつけずにトライ.これで失火の発生タイミングが7000rpm付近にシフトしてくれれば当たり.
結果は・・・,
ビンゴ! ( *'ω'*)و グッ
失火によってガクン!と失速するタイミングがインフィールドの飛び込み(2速でレブまで引っ張る領域)に移りました.「よしっ! これが原因で間違いない!!」と判断し,一度ピットに戻ってLINK ECUのデータを書き換え.
更に領域を絞り込んで再びコースに戻り,失火の状況をチェック.タイムは 42.125 と相変わらずな感じですが,ピットイン前より確実に失火の領域が減っている事を体感出来ました.
続けて,P4枠(14:00~).
方向性が定まったので,先程まで意図的に残していた7000rpm以上の領域にも対策を移植.これでオールクリアになるはず!
結果は,一番辛い2コーナーでも失火が起きなくなり,エンジンに粘り(回転が落ちにくい感じ)が出てきました.
よし! 直った!! ( ・ㅂ・)و グッ !
さぁ,これでようやくエンジンのパワーを上げられます.一旦ピットに戻り,失火対策のために制限していた出力の一部を開放したデータに書き換えます.そして,再びコースに戻り,アクセルを開けてみると・・・,
そうだよ.コレ! コレ!! ( ̄ー ̄) ニヤ
いやぁ~,クルマが前に進む!進む! エキゾーストノートも変わり,B16A本来の手応えが戻ってきました.
「よ~し,1周を纏めるぞー!!」と前後間隔を調整しつつ,途中はやる気持ちを抑え切れずに焦ってスピンしかけたりもしましたが(↓),
タイムは 41.870 まで縮まりました.
ラストのP7枠(15:00~).
もう失火の不安はないので,更に出力制限を解除したデータに書き換えた後,タイヤの内圧も合わせて1発を狙いに行きます.日が陰って路面温度が急激に下がり,12℃近辺となってきました.相変わらず砂埃は酷いですが,台数も少ないですし,気合を入れて臨みます.
しかし,好事魔多し.気合が入り過ぎてしまい計測1で・・・,
やっちゃいました・・・.
まさに氷の上を滑るかのようなツルツルの感触でした.コース外に落ちた瞬間「アンパネ,オワタ・・・」と思いましたが,幸いにしてダメージはなく,枯草と土をくわえ込む程度で済みました(コース汚してスミマセン・・・<(_ _)>).
「CR-SはA052に比べると温まりが遅い」とは聞いていたのですが,3本目ですし,路面温度10℃切ってませんし,「さすがにもう大丈夫でしょ~」と安易に考え過ぎました.2本目でスピン仕掛けた時に砂埃の件をちゃんと思い出すべきでした.反省します・・・.
これで若干ビビリミッターが発動してしまいましたが,もう一度気合を入れ直して臨んだ結果,
41.505 と久方振りにマトモなタイムが出ました.ただ,本音を言うとパワーも戻ってきた事ですし,この仕様であれば41.3~4秒くらいは出て欲しかったところです.
この後もアノ手コノ手でタイムを削り取りに行ってみたのですが,41.6秒が精一杯で,走りながら「なんで出ないのかなぁ~?」とようやくクルマの動きに意識を向ける余裕が出たところで,気づきました.
高反発,失敗してんじゃん・・・ ○| ̄|_ ガクッ
まだタイヤ(CR-S)が原因の可能性も残っていますが,恐らくこの動きはフロントに高反発スプリングを入れたせいですね.1コーナーで真っ直ぐ行っちゃった原因も根っ子の部分を探れば,高反発にしたせいだったのかもしれません.
コレ,完全に失敗ですね.少なくともTC1000には合わない.TC2000は多分大丈夫な気がするけど,日光はどうかなぁ~? 6~7,8~9,10~11コーナー辺りで合わなくて苦しみそう・・・.同じレートでこうも違うのか.参ったなぁ~,どうすりゃいいんだ??
以上,そんな感じのボッチ1000でした.
なお,帰り際,いつもの通り気温・気圧のボードの画像を撮りにTC2000に向かったら,5日前には守衛横にあった青いオブジェの姿がなくなっていました(↓).
まるでTC2000を訪れる人達に「コース上で無理はしないように!」と訴えかけるような痛々しい姿だったのですが,どうやら着地して移動したとの事です.履いていたホイールには2本のツノが生えていたそうですし,アレやコレやと色々交換が大変そうですが,早く走れるようになると良いですね.
Posted at 2023/02/03 01:37:51 | |
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