どうも(*^^)v
今回からはしばらくリクエスト頂いた60年代車のカタログを順次アップして行きます。
予想通りなんですが、実は今回初めてリクエストの10冊割れ。
ソコで、リクエスト頂いたカタログに加え、「意外やリクエストが来なかった」と思う車種や「コレは流石に来ないか…」って車種を数冊加え、計11冊(家に間違えて持って帰って増えました)アップします。
ってコトで60年代車の第1弾はコレから…
ホンダNⅢ360です♪
全く持って馴染みが無いですが、叔母が乗っていた…らしい…(^_^;)
自分としてはNⅢよりもN360のが好みなんですけどね…(苦笑)
さて…、そんなホンダNⅢ360の元々の姿と言えば、1967年にデビューした軽自動車の革命児であるホンダN360になります♪
まさに今回のブログ冒頭に貼り付けたCMのヤツがN360ですが…アニメ調のCMなんてシュールですねぇ…しかもさりげなく当時としては雪道に強いFF、そして空冷ながらも装備されているヒーターを強調しています♪
まぁ…とりあえずこのホンダN360は当時の軽自動車の中では最強の31馬力!!
そしてソレが低価格で…しかも高品質っていう究極な1台だったもんで、当時はモデル末期ながらもベストセラーだったスバル360の土壌を奪い去った訳です♪
そんな大ヒットを記録したN360ですが、1969年に内装を中心としたマイナーチェンジを実施…コレが俗に言う「NⅡ」というモデル。
更に間髪入れずに1970年に外装を大きくチェンジし、更に名称まで変更したモデルが今回の「NⅢ360」となります(*^^)v♪
ちなみにN360の「N」なノリモノの「N」…つまりは現在のホンダNシリーズへ脈々と受け継がれるDNAの礎となったモデルですね(^O^)
当時のキャッチコピーは…
ナイセスト・ピープルのための
「静かなるナイセスト・カー」
この頃のホンダってナゼかホンダ1300クーペ9(そう言えばカタログ持ってるのにリクエスト無かったなぁ…)とかでも「ナイセスト・ピープル」とか「ナイセスト・カー」というワードを多用してました…
ナイセストが好きだったらしい(笑)
で…今回のカタログは発行日未記載の為、詳細不明…(汗)
「タウン」というグレードが記載されていないこと、「新発売」と表紙に書いている為、多分1970年1月のモノだと思います…(^_^;)
ってコトで外観で特に大幅に変更されたのがフロントマスク。
従来はフロントマスク目一杯に広がったラジエーターグリルがNⅢからはやや小ぶりなモノへと変更されております(*^^)v
グレードにもよりますが、バンパーにはオーバーライダーを装備。
エンジンフードの開き方は少々独特で、フロントフェンダーに走るメッキモールより上から開きまして、フェンダーミラー毎持ち上がります(*^^)v
3ドア…と見せかけて実はリアハッチはリアガラスより下部分が開くタイプ。
よって2ドアになります(*^^)v
N360が「和製ミニクーパー」なんて呼ばれていた通りで、この感じを見る辺りNⅢでもそのエッセンスは十分に感じ取れますね…(^_^;)
グレードにもよりますが、コチラはカスタムのインパネ。
軽自動車と思うと高級感漂う木目調のインパネも特徴的ですが、なによりインパネ下部から生えるように出て来たシフトレバーが独特です!!
約30年後のEP3シビックタイプRがデジャブします♪
ちなみにシフトレバーはRレンジが左下。
空冷エンジンの為、効きはそれなりですが、ヒーターはレバーを押すだけっていう…(笑)
シートはRデラックス以上になりますが、当時の軽自動車としては豪華な降るリクライニングシート…ヘッドレストまで装備した安全設計です!←当時風なアピール
ちなみにカタログには…
ヒザまわり、肩口のゆとりなどすべてナイセスト。
出た…ナイセスト…(笑)
そんなNⅢ360に搭載されるエンジンはナイセストな2機種…
N360E…強制空冷直列2気筒360ccOHCツインキャブ、36馬力、3.2kg-m。
当時としては最強の部類に入るスペックで、最高速度は120km/h!
ゼロヨンは21.5秒!高速ツーリングの本格派!!
超高回転型で何と9000回転で最高出力に達します…(汗)
NⅢ360ツーリングシリーズに搭載されます。
N360E…強制空冷2気筒360ccOHCシングルキャブ、31馬力、3.0kg-m。
シングルキャブの360ccエンジンもコレまた当時としてはかなり元気な部類!
最高速度は115km/hでゼロヨンは22秒!
コレらに組み合わされるミッションは4速のマニュアルのみ。
しかしながらこのNⅢ360から従来のドグミッションに変わってフルシンクロへと扱いやすさが向上しています(*^^)v
足回りはフロントがストラットでリアがリーフリジッド。
極めて簡素且つ省スペースを優先してこのようになったようです。
さて…装備としては、いよいよ時代は70年代へと突入し、安全性が僅かながらも問われる時代へとなってきておりまして、前述の通りヘッドレストは勿論、それまで従来はオプション扱いだったシートベルト…さらにハザードランプを装備!
そして発炎筒…ではなくて非常信号灯
当時は無かったのか??って調べてみると1946年に発炎筒自体は発売されたようなので…まだ普及してなかったのか??
そしてこの時代のクルマあるあるなグローブボックスリッドの裏がコップ置きになってたり、室内空間を少しでも有効に利用する為、リアシートのパーセルトレイが装備されてたりしますね♪
それと空冷なのでヒーターは排熱を利用した気持程度のもの。
実際に体験したコト無いので分かりませんが、対して効きそうにも無ければニオイも凄そう…(^_^;)
しかし、当時のホンダは空冷こそ正義な企業でしたので、よりエミッションコントロールが行いやすい水冷が登場するのはライフまで待たないと行けません…(^_^;)
分枝師匠です(ぇ
違う違うよ…サンルーフなの。
ってコトで穏やかな光を浴びながら「いらっしゃ~い」が可能。
そんなNⅢ360はグレード構成が少々ややこしい。
まずは大きく…
・NⅢ360
・NⅢ360ツーリング
の2つに分かれます…今で言うN-BOXとN-BOXカスタムみたいな考え方です。
ソコに…
・スタンダード…言葉の通り最もベーシックなグレード
・デラックス…円型メーター、フロアカーペットや助手席サンバイザー装備
・Rデラックス…リクライニングシートを装備
・スーパーデラックス…熱線吸収ガラス、木目インパネ、メタリックカラーが装備されより豪華に♪
・カスタム…最も豪華なタイプでウッドハンドルや助手席シートベルトも装備!
・S-タイプ…言葉通りのスポーティ仕様。コンソールボックスやタコメーター装備
更に内装色が4種類…
そしてボディカラーは当時としても豊富な11色もあります!!
(グレードにより選択不可もありますが…)
う~ん…自分ならツーリングカスタムでティンバードグリーン。内装色はブラウンがイイですね(^O^)
そんなホンダNⅢ360はお近くのホンダSFが整備を承っております。
御用命は半世紀前のホンダSFへ♪
ハハ…右奥歯が昨日から痛いの。
ナゼにピンクの照明を当てた(爆)??
コレから怪獣にでも変化するのか(ぇ??
その時はホンダZにでも乗ったジャンボーグAでも呼びましょう…アレってオールペン途中で予算が尽きてあぁなったのか(爆)??
っつか月賦でホンダZを買うヒーローって時点でネタでしか無い…(笑)
いかん…話題がズレた。
こうして結構なテコ入れを行ったNⅢ360…コレからも順風満帆かと思われたモノの、出る杭は打たれるのか??
ユーザーユニオン事件という欠陥車問題で「横転事故が起きやすい」等という風評被害に遭ってしまい、たちまち販売台数は低迷し、やがて生産中止になっております…(泣)
こんなドタバタがあったり、本田宗一郎が空冷に拘り過ぎた挙句にF1で死亡事故が起きたりで…
後継で出て来たのが初代ライフ…アッチは水冷でかなりマイルドな仕様となり、N360程の過激な軽ではなくなりました←ソレが悪いとは全く思いませんが。
そういえば360ccの軽を運転したコトは未だ無いですね…(^_^;)
ただ…デメキンのコンバーチブルの横には乗ったコトありますが、結構速くて驚いた次第…。
このNⅢ360も結構な1台なんだろうなと思うとワクワクしますね(^O^)