
先日、スイスポで1日筑波周辺を走った。
クリアなワインディングを走っていると、常にTypeRの残像が頭を過ぎり、比較してしまう。

TypeRは戦闘機
後席が広く、遮音性が比較的高く、エコモードを選べば乗り心地が良い(と言う人もいる)TypeR。ファミリーカーとしても十分使えると云われている。
しかし、スイスポで同じルートを走って強く感じたのは、やはりTypeRはワインディングをキリキリ攻めるための戦闘機の様なクルマなのだということ。

ドライバーズシートに座って走り出すと、例え渋滞気味の街なかでさえ、TypeRからは低くワイドに構えたクラウチングスタートの様な姿勢が感じられる。ピストルの号砲と伴に、今にもスタートダッシュを決めそうな雰囲気がひしひしと伝わってくるのだ。

高速道路を走っても、TypeRはもっともっと踏んでくれと要求してくる。決して、安楽な巡航などさせてはくれない。
制限速度の数割増し程度ではトルクが有り余っているので、もっとグイグイ踏まなくちゃと思わされてしまう。
ワインディングに持ち込むと、ボディの四隅に四肢をがっちりと張り出し、路面に貼り付く様な安心感溢れる走りを披露する。
トルクベクタリングも効いているのだろう。
その安心感と恐怖感が綯交ぜになったヒリヒリした感覚に包まれ、アクセルを踏み込んでいく快感に支配されて走り続る高揚感。
エクスタシーで昇天しそうだ。

もちろん、TypeRの限界は遥かな高みに有り、ワタシの様な素人には知る術もない。
遥かに低い恐怖心の限界と闘いながら、ひたすら野山を駆け抜ける。
そんなドライブでも、遣り切った感を覚えさせてくれるのがTypeRだ。
1日中走り回った後には、クルマから降りるのもままならないほど疲労困憊していた。

今回乗ったスイフトスポーツからは、そこまでのエクスタシーは得られない。もちろん、そこは腕に依るのだろう。
それは、それでいい。
乗る度に疲労困憊してしまう様なクルマは、偶に乗るから価値がある。
毎日乗れるクルマ。それがスイスポなのだろう。
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シビックTypeR | 日記
Posted at
2020/10/20 20:00:01