ﾄﾓ@b3のブログ一覧

図書館の新着図書の棚に並んでいた。表紙イラストが飄々としたイメージだったので、何となく借りてきた。


副題の「在米10年目のアラフォー駐在員　US生活＆旅行」というのもちょっとだけ目を引いた。




しばらく放置していたが、返却期限が近付いたのでとりあえず読み始めた。


「ですます調」ではなく「でございます調」文体。
全体的に非常に控えめな、丁寧な印象の文章。


US生活＆旅行というタイトルだが、著者の大学卒業後の話から始まる。


以下、ネタバレ。

大学を出て就職したが、２年で退職し実家に戻りニート生活をするうちにバセドウ病になる。

首から下が全く動かない。

身体が動かない症状が治った後も、外気温より10℃ほども暑く感じる症状が続き、夏は全く働けず、冬だけスキー場で働くという季節労働者生活を４年送る。


28歳になり、再就職のために語学留学。
更に、履歴書に書ける経歴を作りたいと、アメリカでのインターンに挑戦する。

マトモに英語が話せないので、どこも採用してくれないだろうと思っていたが、旅行会社からオファーか来て…。


コロナ禍で旅行需要が無くなり、従業員が減っていく中、YouTubeに観光動画を上げる事を提案し、了承される。


しかし、会社の状態はどんどん悪化し解雇されてしまい、日本へ戻る。


このタイミングでYouTube動画にバズり…。


US生活＆旅行というのは著者のYouTubeのタイトルで、ラスベガスのアパート等での私生活も見せている。

まだ一本しか見ていないが、ラスベガスの空が青く美しいのに驚く(笑)

暇な時に見るのにちょうど良さそうだ。

韓国のフェミニズムを扱った小説。


フェミニズムって何？


程度の意識なので、こんな小説は小難しくて面倒くさそう。


しかも字は大きくないので読み難い。


なのに、300ページほどのこの本を読み切ったのは、凄く読み易いから。


大昔に大ヒットした赤川次郎の本のようにスラスラ読める。


これなら韓国でバカ売れしたのも頷ける。


■あらすじ
『別れた彼女と数年ぶりに再会すると、彼女はフェミニストになっていて、デモや集会には必ず参加するようになっていた。

あんなに可愛らしかった彼女が一体何でそんな風になっちゃったの？

それでも僕の相手は彼女しかいない。
何とか彼女をこちら側の世界に引き戻して結婚したい。

僕の奮闘が始まった。

この恋の行方は如何に。』


✤ちなみに韓国では、男性の権利を重視するか、女性の権利を重視するかで大きな対立があり、現政権は女性の権利重視を改め、女性家庭部を統合する事を公約にしていたらしい。

徴兵制の負担がある男性の不公平感が非常に強まっているという。

日本に徴兵制が無くてよかったね～(⁠^⁠^⁠)

本屋の自転車コーナーに並んでいた。

図書館のHPで検索すると、７〜８人の予約が入っていたので驚いた。

え？
こんなマイナーそうな自転車本に、そんなに予約が入るの？　ってな感じだ。



著者、安達茉莉子氏は、作家で、詩集なども出しているらしい。

人に言えないほどの体重なので、パンツルックは似合わないから絶対履かないと決めて生きてきた、そんなタイプ(と、本人が書いている)。


以下、概略。

『横浜で暮らしてみたくて引越した。

横浜の街を動き回れるように電チャリを購入し、同僚を誘って鎌倉まで往復60キロ弱のライドを敢行。電チャリに乗り始めてから、まだ３週間も経っていない。

どんどん自転車にハマり、「弱虫ペダル」を全巻読破してロードバイクが欲しくなるが、アレは「本気の人たち」が乗るモノだ、とクロスバイクを物色しに自転車店へ。

すると、彼女の行動を知ったスタッフからロードバイクを勧められるが、納期１年と知らされ、そんなに待てないと中古を探し始める。

ネット（オークション？）で良さ気な出物を見つけ、契約するが、よくよく調べると怪しい事に気付き、何とかキャンセル。

知り合いが売りに出したロードバイクを、ツイッターでたまたま見つけて購入。

そして、また同僚を誘い、今度は往復150キロほどのお泊まりライドに出掛ける。


往路は雨に降られ、体もリュックの中身も濡れてビチャビチャ、帰路は尻も手も痛くて痛くて…。と色々苦労もあったが、達成感が上回り、ますます遠くへ行きたくなり、北海道の友人の招きに応えてフェリーで輪行旅へ…。』


みたいな展開だ。


要するに、著者にとって自転車は自由の翼だと書いている。


あとがきに、電チャリに乗り始めてすぐ、自転車の本を書きたいと周囲に話していたと書いているので、自転車生活の展開の早さは、自転車に対する関心、モチベーションも高いのだが、「書く」という目的が大きく作用したのではないか、と思ってしまう。


それにしてもこの著者は、「臆病者の……」というタイトルとは裏腹に、自分のやりたい事を実現し続けて生きてきたのが窺える。

東京外国語大学を卒業し、サセックス大学修了、政府機関で働いたのち限界集落で生活、など様々な体験を経て作家活動に入っている。

自転車が「臆病な」な彼女の世界を広げたというより、彼女の幅広い好奇心の一端が行動力の力を得て、たまたま自転車に触れたと捉えるのが妥当なんだろうな。


だからどう、って訳じゃないんですけどね(⁠^⁠^⁠)

高瀬隼子氏の本。

本屋に平積みされていて、タイトルから何となくオモシロそうだという印象を持った。

モノをあまり持ちたくないので、図書館に在るかチェックすると、予約が300件近くも入っていた(読み終ってから気付いたが、芥川賞受賞作品だった（笑）)。

予約も多いが、所蔵冊数もかなり在るのがわかり、とりあえず順番待ちの列に加わる事にしたのは何月だったか？


先々週ようやく順番が回ってきた。

超人気の本にしては外装も中身もピッカピカの新品同様だ。

借りた人達は、ホントに読んでいるのか？と、余計なお世話ながら疑問が湧く。


タイトルに釣られて借りたけど、読まずに返しているんじゃなかろうか（笑）



とりあえず読み易い。
展開が気になって、先へ先へ読み進めてしまう。

そういう意味では力がある小説なのだろう。


『二谷は、食べるのが面倒くさいと感じている。腹を膨らませるのはカップ麺でいい。１日３食カップ麺を食べて、それで健康に生きていく条件が揃えばいいのに。

そんな二谷や、同じ支店に勤める、頑張り屋の押尾さん、守られタイプの芦川さんという2人の女性、そして上司や同僚たち。


定時にさっさと帰宅してしまう人もいる。帰ってしまう人の仕事を、誰かがやらなきゃ会社は回らないと毎晩残業する人もいる。
人は皆、自分の働き方が正しいと思っているんじゃないかな？。』

「おいしいごはんが食べられますように」というタイトルからは、ほんわかしたストーリーが想像されるのだが…。

これも大活字の本。

大活字本は、まだタイトル数がそれほど多くはないので、図書館の本棚をザッと見渡して、何となく面白そうな本を借りてきます。

時間が出来たことと、大活字本というツールのお陰で読書が趣味の柱になりそうです。



「天国までの100マイル」は浅田次郎の著作。

浅田次郎という名前は聞いたことはありますが、読んだことはありません。


初版は1992年12月。
30年も前の本。


この人の文章はとても読みやすい。
大活字なので３分冊になっていますが、１日で読めてしまいます。


１日中読んでいられるほど、文章に魅力がある、ということでもあります。


浅田次郎、気に入ったので、早速、他の著作も借りてきましたよ。


「天国までの100マイル」
メチャメチャ泣けます。



歳のせいか？（笑）




ところで、今朝の室温は26℃で、前夜就寝時は27℃でした。

朝の温度が前夜の気温を下回るのは今シーズン初めてです。

秋になっちゃったんですねぇ。



【追記】〜登場人物〜
主人公／破産した不動産屋のもと社長
その母／心臓病で入院
主人公の３人の兄姉／商社マン、医者、頭取夫人
主人公の別れた妻子
主人公の愛人
母入院先の内科医
カトリック病院のスーパードクター
など