2022年09月18日
長湯温泉/大分旅行2207③
長湯温泉にはどれほどの旅館が有るのだろう。
宿泊した旅館の周りを散策しても、あまり温泉宿らしきものが見当たらない。
あるサイトによると、少なくとも15軒は在りそうだ。
思ったより、広い範囲に散在しているのだろう。
大丸旅館には、とても小さな風呂がある。
「ミドリの湯」
小さな子供なら2〜3人は何とかなるかもしれないが、一人で入るのが正しい。
ドアを開けて入ると、昔の電話BOXほどの小さな脱衣スペース。
脱衣スペースの奥には、これまた一人用の洗い場があり、洗い場のイスの直ぐ横には湯船に降りる石段が迫っている。
石段の上面ぎりぎりまで湯が満たされている。
3段ほどの階段を降り、クルリと反転して湯船にしゃがむと足が伸ばせる。
湯船の外側には壁が無い。
窓にあたる部分の壁が切り取られていると云えばイメージし易いか。
つまり、半露天風呂。
この小ぢんまりした風呂がめっぽう気持ち良い。
子供の頃、長距離を走る鈍行列車に乗るのが好きだった。
延々と続くリズミカルな走行音と景色。
ミドリの湯は、その列車の座席に座って、車窓の風景を眺めているような気分に浸れる。
眼下には芹川がゆったり流れ、大きな鯉か流れに逆らいたゆたっている。
運が良ければ、亀がすい〜ッと流れていく姿が見えることもある。
真夏の暑い日なのに、川面をぬける風が心地よく吹き抜けていく。
何とも言えぬ心地よさだ。
何時間でも入っていられる。
「ミドリの湯」には、この小さな個室風呂が隣り合わせに2つあるのだが、どういう訳か、ずっと入っていられると感じるのは左側だけだ。
何が違うのか分からない。
ちょっとした景色の見え方の違いによるのかもしれない。
という事は、極めて個人的な感覚なのだろう。
標高450mの山の中の温泉宿。
空路を利用しても6時間以上の道程。
ミドリの湯をお目当てに、また。
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Posted at
2022/09/18 11:28:53
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