2022年08月20日
大活字本の中で、多少とも興味が持てそうなモノとして、「信長死すべし」を借りてみた。
タイトル通り、本能寺の変を扱ったものだ。
3分冊の㊤を読んだところでは、朝廷を蔑ろにする信長を腹に据えかねた帝(正親町帝)が、信長に反感を持つ明智光秀を唆して謀反を起こさせた、というストーリーのようだ。
昔々大河ドラマで見た本能寺の変の内容はあまり覚えていないが、信長から足蹴にされた光秀の怨恨による謀反という筋書きだったように記憶している。
大河ドラマの影響力は半端ない。
これまで何十年も、何の疑いも持たず、その話を鵜呑みにしていた。
今日、タイミング良く「本能寺の変サミット2020」という番組の再放送をやっていたので興味深く見た。
出演は研究者7人とMCの爆笑問題(笑)
なんと、なんと。
本能寺の変が光秀の怨恨によるものだという説は、全員が否定していた。
全く根拠の無い作り話だというではないか。
何十年も前だとは言え、大河ドラマでそんな嘘っぱちを流すとはどういう事だ。
諸説紹介された中、多くの研究者の賛同を得られたのは、信長の四国攻めの決定が原因という説だった。
秀吉と光秀の出世競争と四国の領主達の争いが絡み合った結果だという。
また、信長は革新的な人物だと言われてきたが、実は朝廷を重んじる保守的な人物であったという史実が明らかになっているという話まで出てきた。
朝廷の世の平穏を乱す各地の武将達をやっつけているうちにトップに立っていたのであり、日本統一を目指してなんかいなかったというのだ。
大昔の話なので、真実が何処にあろうが、関係があるのは子孫や研究者くらいのもので、ある意味どうでもいいといえばどうでもいいのだが、まぁ、面白いといえば面白いか?(笑)
Posted at 2022/08/20 19:57:55 | |
トラックバック(0) |
書評? | 日記