
7月初中旬の金曜 夜11時30分
ロードスターに3泊分の荷物を押し込んで エンジンを目覚めさせる。
B3に比べれば静かなものだが 深夜の住宅街に初爆音が鳴り響く。
クラッチを繋いで そそくさと駐車スペースを後にする。
クルマの姿がほとんど見えない深夜の市街地を抜け バイパスへと駆け上る。
2車線になったところで アクセルを僅かに開けると
ロードスターは軽々と想定を上回るスピード域での巡航を始めた。
高速道路は思ったよりも空いている。
少し前なら、これが午前2時であっても イナゴの群れのようなトラックの大群に挟まれて
法定速度の8掛け程度のスピードで 芋を洗うように走ることを強いられていただろう。
高速料金一律千円制度の廃止と深夜や休祝日の割引率引き下げ。
影響は予想以上に大きかったようだ。
午前1時前、海老名SAで休憩を取る。
ここまでざっと100km。
こんな深夜でも高速道路上で食料やみやげ物の営業をしているのが有り難い。
と いっても 何か買うわけではないのだが。
東京ICで一旦高速を降り、環八で給油する。
ロードスターは、満タンで東京からどこまで逝けるのか?
数年前のB3での北東北ドライブでは、
満タンで約840km、地元から碇ヶ関まで行くことが出来た。
と、いうか、碇ヶ関で力尽き、高速を降りざるを得なかった。
大泉で外環自動車道に乗り、暫くして東北道へ入る。
ここまできて、やっと、東北ドライブがスタートしたような気がした。
深夜の東北道は空いていて走り易い。
ロードスターは至って快調であり、
右車線でアクセルを踏み続けたい衝動に駆られるが、
航続距離を考え、控えめな速度での巡航を心がける。
大谷PAまでの120kmも スムーズに走ることが出来た。
途中、茨城ICから都賀西方PA周辺で、時折本格的な雨に見舞われた。
この辺りは経験上雨に降られることが多い。多雨な地域なのか。
大谷PAを出て走り出すと、遠くの空が白み始めていた。
午前3時過ぎには もう夜が明け始めるのか!
軽い驚きを覚えた。
強い睡魔に襲われ、鏡石PAで仮眠を取るが、40分ほどで目覚めてしまった。
まあ、いい。また眠くなった時に休めばいいさ。
5時過ぎには太陽が完全にその姿を晒していた。
昼の暑さが思いやられる。
いつでもオープンにできるようにと、露出した部分に日焼け止めを塗りまくる。
イエローカラーの懐かしい三菱GTOの写真を撮らせてもらって、リスタート。
道路上の電光掲示板には、福島県沖地震による速度制限が表示されているが、
周りを走るクルマのスピードに変化は無い。
吾妻PA辺りでは、吾妻小富士がポッカリとあけた火口から
白煙を上げているのが見える。

今日も快晴だッ!
仮眠を取って調子が上がったのか、
長者原SAまでの200km弱を気分よく駆け抜けた。
平均速度は やはり ちょうど100km/hほどだ。
環八から460km余りを走り、ガスメーターの針がEに近づいたので
用心のため前沢SAで給油することにした。

スタッフにハイオクの価格を尋ねると @184/Lだという。
たっ 高すぎるッ!!
同じ今日、環八では@171だったのだが…
しかし、燃料消費量を見たいがため 満タンにしておく。
466.8kmで 32.91L 14.2km/Lほどになる。
期待したほど伸びてはくれない。
低回転で走れる細工が必要か?
すぐ先の矢巾PAで、空を見ながら行き先を考える。
このまま青森へ向かい、津軽半島か下北半島を走ろうか。
B3ではどちらも何度か走っているが、
ロードスターにとっては未踏の地(笑)
ロードスター向きだと勝手に思い込んでいる津軽半島へ向かおうか。
しかし、青森、秋田方面の空には厚い雲が漂っているように見える。
北端から南下してくるのが効率的に思えるが、
余り天気が悪いのも考え物だ。
とりあえず、八幡平を走ってから、また考えよう。
松尾八幡平で東北道を離れアスピーデラインへ向かう。
秋田側には分厚い雲が見えるが、岩手側には青空が広がっている。
オープンにすると 空と緑がいっそう気持良い。
先程までの高速道路上の暑さがウソのように涼しい!
幾つかのスノーシェッドを抜けて、休憩所のある御在所へ向かう。
昨秋、御在所の休憩所できのこ汁や果物を売っていた じっちゃんの
決して聞き取れない方言を楽しみにしていたのだが、
物売りのテントは無く 観光客もいない。
あれは紅葉シーズンだけのイベントだったか?
両側に熊笹やら雑木やらが生い茂るアスピーデラインでさらに高度を上げていく。
見返り峠の先から 秋田側にはガスがかかっていて視界不良。
昨秋は、数メートル先も見えなくなり、
視界に入った路肩スペースで向きを変え、慌てて引き返したことを思い出す。
(次へ続きます。時間切れです(笑))
※写真は上げられるときにあげさせていただきます。