前回、街中チョイ乗り試乗で、その室内の雰囲気が気に入ったC-HR
カタログを見ると、グレードによってはかなりリーズナブルなことが分かった(1番安いグレードは、税込み本体価格が229諭吉だ)。
スタイリングを気に入る人が多いようで、オプションパーツを付けていくと結構なお値段になりそうだが、最低限必要な物に抑えれば、意外に懐にも優しそうなのだ。

その乗り心地や燃費の良さとも相まって、家族車候補として浮上するかも…、なこともあり、もう少ししっかり乗っておくことにした。
訪問したディーラーには、丁度、装備が簡素な試乗車が置いてあり、セールス氏もそちらの線から色々説明してくれた。
アルピナに乗っていくとオプションてんこ盛りの高価バージョン、コンパクトカーで行くとリーズナブルな法を薦めてくれる様でなかなか面白い。
では、二度目の試乗をスタートしよう。
C-HRはSUVカテゴリーに区分されているが、立体駐車場に収まることを前提に開発された様で、車高は1550mmに抑えられておりそれ程高い訳ではない。
前回初めて乗ってみても、あまり違和感を感じなかったのもそのおかげなのだろう。
とは言え、ワタシがよく試乗するセダンやハッチバック車は1450mm未満なのが一般的
だから、C-HRは外見から想像する以上にヒップポイントが低いのかもしれない。
(因みに、C-HRのライバルとおぼしきホンダ・ベゼルの車高は1605mm、マツダCX-3は1550mm、ニッサン・ジュークは1565なので、C-HRのそれはコンパクトSUVの平均値なのだろう)。
カタログからもう一つ気がつくことは、車重が1440kgもあり、他の3車より120~240kgも重いのだ。モーターや電池の重量なのだろうと思われるが、この重さはモーターのトルクで一般的にはカバーされても、それなりにとばした場合には影響してくるのではないだろうか。
さて、前置きはこのくらいにして、2度目の走りの印象をば。
セールス氏は、ニュルで走り込んだC-HRの走りを体感して欲しいと、クルマの少ない、ちょっとした山道を試乗コースに選んでくれた。ディーラーの裏が山になっているだけなのだが、その気持ちは有り難く頂こう。
道路脇に暫くクルマを停めて、後続車を先に行かせて間隔を空ける。
停車中にアイドリングストップするのは、バッテリーには負担が大きいが、やはり気持ちいいものだ(ドライブしているのに、クルマを停めている時が気持ちいいというのも矛盾をかんじますねぇ(^-^; )。
さて、前走車と十分間隔をとったら、徐にスタート。
アクセルを深々と踏み込んでみる。モーターの力が効いて、力強くスピードを上げていく。この辺り、モーターパワーを走りにも振ったハイブリッドの良いところだろう。
プリウスでは、パワーモードにしてアクセルを踏み込んでも、エンジン音が煩くなるだけで、あまり使いたいとは思わなかったが、C-HRは同じシステムを使っているというのに、あの粗末なエンジン音は上手く遮断され、不快な印象が無いのが不思議だった。遮音材を多用しているのだろうか。
緩く湾曲したワインディングを駆け登り、緩い坂を駆け下る。
足はよく動いている印象で、こんな場面でも乗り心地は良い。
ただ、スポーツと呼ぶには、足は少し柔らかめだと感じた。やはり、乗り心地重視でセッティングされているのだろう。
多少なりともゴツゴツした感じが好みなので、ワタシ向きではないが、家族車ならば、この乗り心地の良さは歓迎されるだろう。
コーナリングについての印象は特にない。それ程走ってはいないのだ。
シビックTypeRのカミソリの様なコーナリング性能を備えているなら、すぐにでも買ってしまうのだが…。
燃費の方は、CG誌によれば、100km巡航で21km/L弱、地方一般道と合わせた総平均で18km/L余りと、SUVとしては良好であり、家族車、通勤車として十分役に立ってくれそうではある。
そのスタイリングから、後席はかなり狭いと思われがちだが、座ってしまえば十分なスペースが確保されている。ヒップポイントが多少低めではあるが、177cmのワタシが座っても、頭の上には余裕があるし、太陽が後ろから照り付けても、直射日光が頭を焼くような事もなさそうだ。
トランクスペースは決して広くはないが、今、売れに売れている軽BOXだって、あのスペースを使うことなどほとんど無いのだ。(そうは言いながらも、先日、コンパクトカーにロードスターのシート2脚とホイール4本を余裕で積み込めたのは非常に有り難かったのであるが(^-^; )
こうして見てくると、C-HRは、クルマに特別な関心を持つ特殊な方々を除けば、広く誰にでもお勧めできる万能車ではないかと思える。
前回のタイトルになるが、売れてる訳が改めてよくわかるのである。
Posted at 2018/06/23 10:49:43 | |
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試乗 | 日記