今から22年前、1998年6月17日にツーリングワゴン&ランカスターのリリースが発表されました。
B4は販売戦略的(ワゴンブーム低迷に喝入れ)だったり、隠し玉(SS付AT、BFM)を用意したりして、ほぼ半年遅れ同年12月21日にリリース発表されました。
と言う事で、改めて3rd LEGACYについて説明いたしましょう。3代目のLEGACYは、クルマとして本質を追求した初代と、グランドツーリング性能を追求した2代目らが築き上げてきたLEGACYの評価を踏まえ、主管:桂田 勝氏(故)の元、
「LEGACYを極める」をテーマに掲げ開発され1998年に誕生しました。この3rd LEGACYの特徴的だった事は、やっぱりワゴン系(BH)とセダン(BE)とでデビューを半年ズラした事だと思います。そのためワゴン系とセダンの正式な誕生日が異なるのは、後にも先にも3rd LEGACY以外、他世代には有りません。
さて「LEGACYを極める」のテーマのもと本物のツーリングワゴンを目指した3rd LEGACYは、走りの性能とワゴンとして荷室確保の両立を狙ってリアサスペンションにマルチリンク式サスペンションを採用したり、新環状力骨構造ボディやVDCなどの採用により、走り・安全・ワゴンの価値といったあらゆる性能を磨き上げました。その結果、当時ワゴンブームも一時ほどでもなくなり、ライバル車(カル〇ィナ、レ〇ナム、ステー〇ア、etc)たちは次々と姿を消していく中、クルマとしての本質を磨くことに専念したLEGACYは、その後も世代を重ねて多くのユーザーの指示を受け、日本を代表するワゴンとしての地位を築き維持し続けたのでした。ちなみに今ではSUBARUの代名詞ともなってる「EyeSight」は、BHランカスターに初めて搭載した「ADA(Active Driving Assist)」がご先祖だったりします。
一方、セダンの方は3代目から「B4」というサブネームを付加して、先にも記した通り半年遅れで誕生しました。「B4」の意味はBOXERの頭文字“B”と、4wheel driveの頭文字“4”を組み合わせたもの。他にもBerlinetta/ベルリネッタ(=高性能)のB、4door sportsの4など諸説あります。この3rd LEGACYのセダンには大きな使命が有りました。それは初代・2代目と2世代に亘って販売比率がワゴン95:セダン5と販売面で苦戦をしてたセダンの復権、立て直しが掛かっていたのです。その為、3rd LEGACYでFFを廃止して全てAWDとした方向性を更に研ぎ澄まして、セダンは“スポーツセダンに特化”させる方向に舵を取り、グレードも2リッターDOHCのNAとターボの2ユニット&2グレードに絞ったのでした。その方向を極めるためポルシェにB4の性能評価を依頼したのは有名な話し。そんなポルシェのアドバイスも受けてB4は誕生して来ました。結果それらが功を奏して3rd LEGACYのセダン「B4」は、販売的にも多いに成功したのでした。
こんな3rd LEGACYですが、冒頭にも話した通り既に20年以上も前の車両となります。幸いにもまだまだ現役活躍中の3rd LEGACYが多く居るせいか、多くの純正部品がまだメーカーより供給されてます。とは言え、非消耗品で供給歴の低い物から製造終了となり、在庫が無くなり次第、販売も終了となる物が少しづつ出て来るそうです(Dラー談)。でも幸いにも3rd LEGACYは、販売的にも成功したお陰でUSED品も多く出回っているので、現役オーナーらはホント助ります。僕のBE5も今春(3月)で満21歳となりました。大小色々と問題を抱えていますが、もう暫らく現役で活躍して貰おうと思ってます。なので現在 BE/BHオーナーの皆さんも、許される限り末永く3rd LEGACYとともに走り続けて頂きたいと切に願います。(*^-^)ニコ
-補足-
B4は前期型(A~C型)の販売的成功が成せた事もあり、後期型(D型~)になってからワゴン同様「2.5L:NA、3L:H6、2L:SOHC」などラインナップを追加して行きました。でも基本はスポーツ・セダンに変わりありませんでした。
Posted at 2020/06/17 14:39:00 | |
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