先日の
『右フロント、ハブベアリング交換』した際に、作業は1日預け(朝入庫→夕完了)だった為、車種不問いであれば代車を用意しますとの事で、好意に甘えて代車をお願いした処、←の
【XV HYBRID 2.0i-L】を貸して頂きました。見ての通り元試乗車上りで、代車に下ろして間も無いらしく、宣伝ステッカーがまだ貼られたままで、ちょい気恥ずかしかったですが、代車を出して貰えるだけでも有難いので、文句など言わずにお借りしました。でも以前のSUBARUは、試乗車にこの手のステッカーなど貼っていなかったのですが、思い返してみるとト○タとの関係が蜜になってからの様が気がします。デビューしたての頃は多いに宣伝効果が高いのでしょうが、個人的好みとしては興醒めしてしまいます。でもまぁ、どこぞのメーカーさんの試乗車の様に、デカデカと「試乗車」と書かれて無いだけまだマシですけどネw
※ 今回は久し振りに本領発揮?の超~長文です。ご面倒な方は適当にスルーして下さいませ。(笑
※2015/08/19 ハンドリングについての部分に、書き漏れが有ったので加筆しました。(黒太文字)
そんな訳で期せずして
『XV HYBRID』を味わえる事になったので、毎度 個人的主観に偏った物に成りがちですが、久し振りに試乗記をご報告したいと思います!(*^-゜)v
先ずGJ/GP型インプレッサ及びXVに乗る事自体が今回初めてでしたが、元々僕はGolfⅡに乗って以来“ハッチバック”が使い勝手が良くて好みの車形となり、前身のGH型インプレッサからの5Drハッチバックが気に入っていたので、現行のGP型インプレッサスポーツ(+XV)も概ね気に入ってます。外観はGH型からの正常進化と思えますし、今風で結構 僕の好きなデザインです。このXVはインプレッサスポーツより全幅が大きくなってますが、フェンダートリムに寄るモノなので、実際のサイズ感はXVもインプレッサスポーツも、ほぼ変り無いかと思われます。
内装も基本はレヴォーグ/WRXと同じ(って言うかGJ/GP型がベース)で、綺麗に上手く纏まってると思います。個人的にはレヴォーグの加飾(青ステッチやシルバーカーボン調))よりも、アッサリしてるコッチの方が好みかな。僕的内装順位(SUBARU車)だと「WRX>インプレッサ(XV)=フォレスター>レヴォーグ」って感じですネ。あとGJ/GP型からでしょうか、シートの前後方向のサイズが以前より長くなった様で、膝ウラ近くまでシートが有ってイイ按配です。でもXVと言うキャラクターも有るのでしょうが、シートバックのサイドサポートは然程締め上げられて無い様で、上半身のホールド感は弱い(少ない)気がします。XV的には調度いいのでしょうが、僕の好みとしてはもう少しホールド感が欲しい所です。それはそうとECOやクリーンをイメージさせるのに何故スバルはブルーを選んだのでしょう?個人的に青いインパネは好みじゃないし、ECO・クリーンを訴求するならグリーンだろうと思うのですがぁ…。あと追加メーターの後付感があんまり好きじゃないだけに、気休めでもいいからやっぱり水温計が欲しいですネ。あ、マルチファンクションディスプレイに水温の表示とか有ったのかなぁ~?
っで、シートポジションを自分好み(シート高下限、シートバック立ち気味、テレスコピック全伸シ)に合わせて、いざスタートしてみると、ボンネットがまったく見えません。そのせいか乗り始めDラーを出る時、車両感覚がやや掴み辛かったです。せっかくボンネットにはキャラクターラインを入れてるのになんか残念です。又、運転席に座ってみると、MyB4と較べ助手席が離れてる感じが強いせいか、数字的にはBL/BP型レガシィとあまり変らない(全幅)のに、随分と車幅が有るように感じてしまいました。
(↓は運転席に座った時の、僕から見える視界です。)
でも車線に対する自車位置を確認しようとサイドミラーを覗くと、ワイド化したサイドミラーが功を奏してくれて、とても後方を確認し易く、縦方向もワイドなので直ぐ後ろ下なども判り易くイイ具合です。ちょっとゴツイ感は否めませんが、機能性は高いので僕的には歓迎しますネ。そして画像を見て貰うと判ると思いますが、従来サイドミラーはAピラーの付根に設置される車種が多い中、GJ/GP型からのスバル車のサイドミラーは、Aピラーから少し後方に移され三角窓を設けたのですが、この三角窓の視野・視界が頗る良いのですヨ!多分やや背が高いXVやフォレスターにアウトバックなどは、とても有難い事だと思います。
そして5Drハッチバックの美点のカーゴルーム。ツーリングワゴンほど広大なスペースでは無いけど、セダンなどのトランクより広く、且つ縦方向に余裕あって収容力は充分以上だと思います。又、ツーリングワゴン同様、大きな荷物・長尺な物などを積む際は、リアシートを分割可倒or全可倒させる事で、抜群の積載能力を見せてくれます。正直言ってツーリングワゴンほどのカーゴスペースを必要とする事は、僕の生活スタイルではそう無い事だと思うので、いざと言う時にはセダン以上の積載能力が有り、車両も大きく(重く)なり過ぎないハッチバックが、僕は調度いいと判断する次第です。
唯一外装で改善して貰いたいのが、↓のルーフアンテナの位置。ルーフアンテナ自体はデザイン的にも機能的にも嫌いでは無いのですが、GP型のこの位置は頂けません。真後ろからでも真横からでも、身長170cmの僕ですら体が必ずボディに触れてしまいます。ボディを傷付ける恐れもあるし、車が汚れてたらその汚れが衣服に付いてしまうでしょうきっと。更に雨の時などは最悪、アンテナに触れ様ものなら確実に服は濡れてしまうでしょう。もっと後方、ハッチゲート全開時に当らないギリの辺りまで下げるべきだと思いました(現状、ハッチゲートとは余裕があります)。それが出来ない様なら、フィンタイプのルーフアンテナにして、触る必要が無いようにするべきかと。好きじゃないけど。
さて肝心のパワートレインの方ですが、実に面白いユニットだと思いました。先ず僕自身、ハイブリッド車をドライブするのは今回が始めてだったのですが、聞くにXV HYBRIDのハイブリッドは、ト○タさんのプリ○スなどの様な燃費やECOを狙ったコンセプトではなく、基本的には電動自転車の様に必要に応じて、
“POWERをアシスト”するのが狙いで、その序でにちょっと燃費もいいよってコンセプトの様です。そのお陰か基本エンジンで走行する感じなので、普段、内燃機関の車しか運転しない身には違和感無くドライブ出来ました。お借りした時が酷暑の時だったので、モーターのみの走行はホント僅かでした。っで、発進時や定速走行からの急加速の際に、モーターのアシストを享受できるのですが、正に“アシスト”って感じで、搭載のFB20だけでも必要にして充分な所から、一段上のトルク感が得られ、とても気持ちいい加速をしてくれます。POWER感・トルク感はレヴォーグの1.6Lターボに近い感じがします。それからSI-DRIVEですが、デフォルトの I (インテリジェント)モードだと、エンジン制御よりもCVTの制御が気に入りません。フィーリングとしては一般的なトルコンATみたいな感じで、どんどんシフトアップ(実際はギヤ無いですが)する感じや、アクセルOFF時の惰性感とかが好みに合いません。しかしながらS(スポーツ)モードにすれば、それらの不満は一転全て解決。シフトアップのタイミングも普段自分がMTで走る感じに、IモードやトルコンATよりも近く、アクセルOFF時もエンジンブレーキを感じられて、とてもナチュラルだと思います。なのでエンジン始動時のSI-DRIVEデフォルトを、常にIモードでは無くエンジン停止時のままに変更して貰いたいですネ。あと噂には聞いてましたが、ブレーキのフィーリングはやっぱり違和感がありますネ。悪いとか効かないとかじゃなくて、只々違和感を拭えませんでした。スバルも頑張ったらしいのですが、そこは回生ブレーキの性(サガ)なんでしょう。蛇足ですが代車にオーディオが搭載されてたので、自前の
FMトランスミッターを使ってiphoneの音源を流してたのですが、どうも相性が悪いらしく回生ブレーキなどCHARGE制御が働くと、ノイズ+音量減の症状が発生して仕舞いました。(ーー;)
一方ハンドリングの方は、これまでのSUBARU則にのっとるもので、まったく違和感無いハンドリングでした。タウンスピード+α程度では、まったく破綻を起たす兆候の微塵もみせず、自分の行きたい方向に視線を走らせて、それに合せた操作をしてあげれば、思った通りの挙動を示し安心してコーナリングが出来ると思います。若干、車高を上げてる性もあり、腰高感をそれなりに感じますが、程良く引き締められたサスペンションと剛性感溢れるボディのお陰で、軽いロールを伴いながら綺麗にイメージしたラインをトレースしてくれる感じです。憶測の域の話になりますが、もしかしたら駆動用のバッテリー等の重量物ユニットがリアのラゲッジルーム・フロア下に配してたり、コンパクトなモーターを車体中央にあるトランスミッション内に仕込んだりしてるので、
前後重量バランスがNotハイブリッド車より前50:後50の理想値に近くなり、シンメトリカルAWDと相まって重量バランスに優れてるのかも知れませんネ。だけどスタンダード・モデルのインプレッサスポーツの方が、
重心が低い分もっと爽快なコーナリング・フォースを味合せてくれるのでしょうね、きっと。XVは普通に走る(街乗り等)分には、先に話した通り至って良好だと思いますが、ワインディングなどを気持ちよく走ろうとすると、重心の高さやタイヤのサイズ&銘柄などに、どうしても差が出てしまうのは致し方が無い事だと思われます。あと基本のボディがシッカリしてるからでしょう、サスペンションがちゃんと動いてくれる様で、ダンピングの効いたダンパーも功を奏して乗り心地も上々です。多分、タイヤの55偏平率も乗り心地に寄与してるかと思われます。
↑ ラゲッジカーペットを捲った所(画像)です。
-僕的総評-
XVは、多いにアリな車種だと思います。インプレッサスポーツには及ばないスポーティーさを納得できれば、とても良き相棒になると思います。RV車は要らない、もっと身内を引き合いに出せばアウトバック程の大きさは要らない、だけど道を選ばずどんなシチュエーションでもこなすには、打って付けの一台だと思いますXVって。その気になれば車中泊だって出来そうだし、AWDと220㎜の最低地上高なら雪でもグラベルでも何処でも走れそう。そのくせ一般道だってちゃんと走るし、HYBRIDなら力不足も無く且つ、そこそこの好燃費。ボディサイズだって然程大きくないので、取回しも良好。正にオールマイティな一台だと思います。スポーツドライビングはしない・求めないって方や、走りに長けてる一台を所有してて更に+1台って方などには悪くない選択だと思います。だけどHYBRIDである必要性はイマイチ感じられないのが正直な感想です。僕が思うに、他メーカーが挙ってHYBRIDを配備・販売するが故、SUBARUも顧客確保の為にハブリッドの開発を薦めた様にしか思えて成りません。もしも販売面を考えずに、NAモデルの+α的で環境性能を考えるのなら、いま流行の“ダウンサイジング・ターボって事で、レヴォーグに搭載してる1.6Lターボ(FB16DIT)が、適任なパワーユニットじゃないかと思う次第です。燃費はHYBRIDに敵わないでしょうが、ハイブリッドに寄る重量増よりターボ関連の重量増の方が少なく、エンジン縮小(2.0L→1.6L)に寄る重量減も見込めるので、凡そ50~60kg近く軽量に仕上ると思います。机上の計算通り行けば、車重は1.5tを切るので、重量税にも差が出ます。それに回生ブレーキの違和感からも回避できるし、ラゲッジのフロア下とは言え、有効なスペースを潰す事無く済むしと、FB16DITの搭載って結構いい選択だと思うんですよネ~!
フォトアルバム
SUBARU XV HYBRID 2.0i-L
Posted at 2015/08/17 23:59:01 | |
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