中国紙・環球時報は24日、「中日の第5世代戦闘機を比較:『心神』はステルス性は高いがJ-20には勝てず」と題した記事を掲載した。
英誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(電子版)は15日、日本の小野寺五典防衛相が「先進技術実証機(ATD-X)戦闘機を年内にも初飛行させる」との計画を明かしたと報じた。ATD-XはF-2戦闘機に代わる未来の戦闘機のプロトタイプ。通称「心神」と呼ばれる。
中国の第5世代ステルス機「J-20」と比べると、エア駆動は「J-20」の方がわずかに優れている。エンジンもJ-20の「WS-15」の方が心神の「XF5-1」より性能がよい。だが、ステルス性は心神がJ-20を上回っている。
日本は第2次大戦後、戦闘機の独自開発をしてこなかった。日本は米国のアジア太平洋地域における筆頭同盟国で、米国は日本の軍事力を発展させ同地域のバランスを維持することを必要としているが、米国はこれまでに1度も日本の軍事力に対する監視・監督を緩めたことはない。
米国に「見守られ」ながら、日本が「心神」のように米国の直接的な脅威となる戦闘機を独自開発する機会を得るのは難しい。各性能面を比較すると、「心神」が「J-20」の脅威になることはあり得ない。「心神」は日本が今後、先進的な戦闘機を独自開発する上で技術の蓄積にはなるが、航空自衛隊に配備されることはないはずだ。
ATD-Xは先進技術実証機であって実用戦闘機ではない。中国のJ-20が実用戦闘機として開発されているのならATD-Xと渡り合うことはないだろう。J-20の敵になるのはF35だろう。ATD-Xを基礎として次の戦闘機が開発されるのかどうか不明だが、仮に開発されたとするとその戦闘機が渡り合うのはJ-20の次の世代の戦闘機だろう。20年以上の開きのある戦闘機同士では全く相手にはならないだろう。
まあ中国のステルス機がどの程度のものか分からないが、ATD-Xを土台に新しい戦闘機が生まれるかどうか、それだけは「米国次第」と言う中国の言い分が正しいだろうが、戦闘機エンジン技術を持っている英国との共同開発と言う道が最も現実的ではないだろうか。
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2014/04/30 23:31:52