政府は、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に、陸上自衛隊の施設部隊を派遣する方針を固め、具体化の検討に入った。
今月中にも調査団を現地に派遣する。複数の政府筋が16日、明らかにした。20日から訪米する野田首相は、国連総会の一般討論演説と潘基文(パンギムン)国連事務総長との会談で、この方針を表明する方向で調整を進めている。
派遣部隊の規模は300人程度を想定している。現地の道路や橋の建設・修復などのインフラ整備などを行う方針だ。検討と準備が進めば、早ければ年内に派遣を実現したい考えだ。実現すれば、民主党政権下でのPKO新規参加は、2010年2月のハイチへの復興支援以来、2回目となる。
南スーダンは今年7月、スーダンから分離・独立を果たしたが、長い内戦による国土の荒廃が深刻な問題になっている。PKOをめぐっては、潘氏が先月8日、当時の菅首相と会談した際、陸自部隊の派遣を要請するなど、国連が日本政府に強く要請していた。
しかし、菅政権の基盤が不安定だったことに加え、陸自は東日本大震災への対応に追われていた。また、現地の治安情勢が不透明だったことから、防衛省内に慎重論が強く、司令部要員の派遣を前提とした調査団を9月初旬に派遣し、首都周辺の治安などを確認するにとどまっていた。
「行って来い」と言う方はそれだけで自分が危険にさらされるわけではないが、命令を受けて現地に行く方は日本の常識などまるで通用しない世界で命の危険と向かい合わないといけない。「行って来い」と言う側にいる人間はそういうことを真剣に考えたことがあるのだろうか。
弾が飛んで来ないところでならどんな神学的な議論も出来るだろうが、実際にどこから弾が飛んでくるか分からない、どこで手製爆弾が爆発するか分からないところで身を晒して任務に当たらなければならない派遣隊員にとってそんな議論に振り回されるのは気の毒としか言いようがない。
それが任務だからと言うかもしれないが、戦闘訓練を受けた自衛隊員と言っスーパーマンではない。もしも危険な任務に従事しろと言うならできる限り環境や条件を整えてやるべきだろうし、それでも無意味な神学論にこだわりたいのならそういう人にも現場に行ってもらうと良いかもしれない。もっとも足手まといになるだけだろうが。
Posted at 2011/09/17 22:20:23 | |
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