南西諸島防衛の拠点となるか、馬毛島

鹿児島県西之表(にしのおもて)市の馬毛(まげ)島が在日米軍の空母艦載機離着陸訓練の移転候補地とされた問題で、防衛省が１０月にも主力艦載機のＦＡ１８スーパーホーネット戦闘攻撃機による試験飛行を計画し、米軍と調整していることが、同省関係者への取材でわかった。

もうすでに滑走路の建設が始まっているようだが、馬毛島は過去に汚職の舞台となり、また立石建設およびその子会社である馬毛島開発の社長を務めていた実質的なオーナー立石勲および法人としての立石建設が、脱税で在宅起訴され有罪判決を受けているなど曰く因縁がある島のようだ。

観光地にしようとしたり、超水平線レーダー施設を設置しようとしたり、紆余曲折のある島のようだが、２０１１年６月に、土地の99.6%を所有するタストン・エアポートと防衛省の間で、用地交渉開始の合意書を締結されたという。現在、島には南北方向の４２００メートルと東西方向の２４００メートルの２本の滑走路が建設されている。

ここにこれだけの航空施設を作ると南西諸島有事には人員、物資の集積基地としてかなり有効に機能するかっもしれない。空自のＣ－２、海自もＣ－１３０を装備するというので位置的には効果的かもしれない。最も相手がすべて整うまで待っていてくれればの話だが。しかし、１１月にＦＡ－１８の試験飛行を行うということはもう滑走路は完成しているということだろうが、滑走路が出来ても装備がないと役に立たないので輸送用の航空機と火力・機動力を備えた緊急展開部隊の創設が急務だろう。そして施設を守る戦闘機も。まあ軍備と言うのは切がない。