野田佳彦首相は31日午前、藤村修官房長官と一川保夫防衛相、玄葉光一郎外相と首相官邸で協議し、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊を派遣する方針を確認した。首相が同日午後、衆院本会議の代表質問の答弁で表明する見通し。藤村長官が11月1日の閣議に方針を報告し、一川防衛相が陸自に派遣準備を指示する。
藤村長官は31日午前の記者会見で「現地調査の結果を踏まえて最終調整を行った。政府の方針は近く公表する」と述べた。政府は年明けの派遣を想定。先遣隊として陸自中央即応連隊約200人が首都ジュバで宿営地の整備などを行った後、陸自施設部隊約320人が現地入りし、道路や橋などのインフラ整備に従事する計画だ。
南スーダン北部では29日、反政府組織と政府軍の衝突で市民を含む75人が死亡した。藤村長官は会見で「(衝突現場は)首都から約500キロ離れている」と指摘。その上で「現地調査団からは、住民の対PKO感情も非常に良好と報告を受けている」と述べ、派遣に影響はないとの見方を強調した。
南スーダンは長い内戦を経て7月に独立。日本政府は9~10月に調査団を2回派遣して現地の治安や補給路などを調べ、陸自派遣は可能と判断していた。
遂に派遣するか、南スーダンPKO。武装勢力の攻勢は500キロも離れたところと言っても車ならわずかな時間で到達できる。補給路を襲われる可能性も否定できない。武装勢力が一般民間人を攻撃した時に自衛隊は黙って見ているのか。
自分たちを守ることにも汲々としなくてはならない自衛隊、手かせ足かせの中で適正な活動が出来るのか。困難な任務をすべて現場に押しつけて政治家はきれいごとだけをのたまう。自衛隊は軍隊、困難な任務に出すのならせめて非常時には軍隊として活動できるようにして出してやりたい。
Posted at 2011/10/31 22:21:25 | |
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