2015年09月09日
うちの指導員さんで大型のバイクを欲しがっている人がいる。今はCBR250Rに乗っているが、大きいバイクが欲しいという。乗れる時に乗っておきたいというのがその理由だそうだ。年齢は40ほどで中学と小学校高学年の子供さんがいるという。
冗談半分に、「バーンと買ってしまえば何とかなるだろう」と言うと、「そんなこと言ってそそのかさないでください」と困惑しているようだ。しかし、この先、高校、大学と子供には金がかかるし、住宅ローンもある。教習所の給料は決して高額とは言えない。
そうした生活の中で乗る人間の欲求を充足する以外にほとんど何の役にも立たないバイクに100万以上の金をかけるなどという贅沢は許されないだろう。子供さんが成人して独立するまでバイクを買うなどと言う贅沢はお預けになるだろう。
「55歳を過ぎるころになれば余裕が出来るんじゃないの」と言うとため息を吐いていた。その55歳という年齢があまりにも実感として迫って来るという。男も一生懸命働いてもバイクの1台くらい自由に買えないのは哀しいが、家庭を持つとそれもやむを得ないだろう。
「55になってバイクに乗れるんですかねえ」と指導員の割には弱気なことを言っていた。まあそれも気持ちの持ちようだろうけどバイクを自由に買える時が来たとして、その時バイクに興味を持てるかどうかということだろう。全く違うことに興味を持って生きているかもしれない。
まあ人生などと言うものは人も物もその時その時の出会いなんだろう。僕もバイクなどとは無縁の生活を送って来たが、たまたま教習所の人と出会ってバイクの免許を取ろうと思った。もしも教習所の人と出会っていなければバイクに乗ることはなかっただろう。でもそうしてバイクに出会ったことで失っているものもある。
限られた時間を生きる我々にとってはやりたいことをすべてやるのは難しい。せめてやりたいことを自由にできればと思うが、それだから出会いと言うのは大切なのかもしれない。そうしてせっかく出会ったバイク、限られた時間を精一杯楽しみたいと思う。
Posted at 2015/09/09 23:03:23 | |
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バイク | 日記
2015年09月09日
女医は女土方に外に出ているように促した。
「ちょっと待って。ここにいてもらってもいいかな、彼女。」
僕は女医に向かって少し雑な言い方で頼んだ。婦人科初体験の僕にしてみれば一人残されるのが少しばかり不安だったので女土方にはそばにいて欲しかった。女医はちょっと考えてから女土方の方を見た。女土方は勿論一も二もなく頷いて同意した。
「じゃあいいわ。伊藤さんはそこに座っていてね。」
女医は診察室の隅においてある椅子を示した。女土方がいるからと言ってそれで何かの状況が変わるわけでもないが、少し安心した僕は下腹部の痛みを堪えるために少し前かがみに歩いて指示された試着室のような更衣室に入った。
脱衣かごには検査着がたたんで置いてあった。それを取り上げるとよくラブホテルなどにあるような前合わせの衣類だったが、違うのは背中がホックで開けられるようになっていることと両脇に大きな切れ込みがあることだった。それもホックで止められてはいたが、診るべきところを診る時にホックを外せば簡単に捲りあげられるようになっていた。
婦人科医師とは言っても僕にとっては異性であることには違いなく、その異性に自分の体の奥まで、またここでも自分のものと言っていいのかどうかという問題はあるものの、いずれにしてもそういう部分を覗き込まれることには大いに抵抗があったが、そんなことを言っていられる場合でもないので覚悟を決めて検査着に着替えていると「失礼します。」という看護師らしい声が聞こえた。それに続いて「ごめんなさいね、急患なの。すぐに内診の準備をしてくれない。」と指示する女医の声が聞こえた。「はい」という声が聞こえた後ちょっと間を置いてから金属の触れ合う音が聞こえ出すと更衣室から出るのが余計に嫌になった。
着替えが終わると僕はバッグからティッシュを取り出して女医がちょっと見せてと言ったところにそっと当てた。女土方の家を出る時にこういうこともあるかと準備はしてきたが、念のためと心を落ち着けるつもりだった。外に出ると「先に採血と尿検査をしましょう。これにおしっこを取って来てね。」と女医に検尿カップを渡された。僕はそれを受け取ってトイレに行こうと歩き始めると女土方が寄り添って心配そうに「大丈夫。」と尋ねた。
「大丈夫よ、心配しないで。一緒にいてくれてありがとう。」
僕は女土方を振り返って微笑んだ。裸になると何だか腹が据わって何でも来るなら来て見ろという気になってきた。ところで男の時は当然のことながら通常の状態であれば検尿も方向を自由に調節できるので苦はなかったが、今回は女の体になって初めてのことなのでどうして検尿コップの中にうまく入れようかとしばし考えてしまった。結局出てくるところにコップをあてがうのがもっとも確実な方法と思いつくまでしばらくトイレで立ち尽くしてしまった。
採尿が終わって検尿カップを女医に渡すと今度は血を抜かれた。大小何本かの試験管に採血が終わるといよいよ内診となった。
「じゃああっちの診察台へね。」
僕は女医に促されて看護師の立っている脇にある診察台に上がった。特殊な嗜好の男性なら、あるいはそうでなくともその手の雑誌で見たことがあるだろうあれだった。
「じゃあ足をその台の上に乗せてください。大丈夫ですか。」
事ここに至ってはもう言いなりになる他はないと覚悟を決めて僕は言われるよりも早く台に腰掛けるとちょっと後ろを押さえながらパッという感じで両足を台の上に乗せると体を倒した。
「じゃあ楽にしていてくださいね。力を抜いてくださいね。」
看護師は優しく、しかし手慣れた事務的な口調でそう言うと丁度みぞおちのあたりにあるカーテンを引いてからハンドルを回し始めたようだった。それとともに足を乗せた台が外側に開いて行きそれとともに自然両足も大きく開いて極めて風通しがよくなった。
大方の男が好奇心を示すことであろうこの診察台に本来の内性器の診察と言う目的のために乗せられて実際に脚まで広げられた男は世界中で僕くらいのものだろう。
「ちょっと冷たいですよ。」
看護師の声が聞こえるとすぐに冷やりとした消毒液を含んだ布のようなものを感じた。これがファッションヘルスか何かならまだ救われるんだろうと思いながらまな板の鯉の心境で看護師の手際よい消毒に身を任せた。消毒が終わるころ女医が入って来た。
「じゃあ佐山さん、始めましょう。力を抜いて楽にしていてくださいね。ちょっと冷たいわよ。」
女医の声が聞こえるとまず潤滑剤のぬるりとした冷たさとともに女医の指が入って来た。
「ああ、・・・」
そんな声を出したらどうなるんだろうなんて思ったが、決して快感の類には思えない感触だった。女医の指は僕の体の奥を探っているように感じた。おそらく子宮口を触診してその閉じ具合で妊娠の有無を確認していたのだろう。
『なんで僕が子宮孔の内診を受けなきゃいけないんだ。』
情けなくて涙が出そうになったが、指を入れられるくらいの不快感は朝飯前だということを次の瞬間に思い知らされた。女医の指が出て行くとガチャガチャと言う金属が触れ合う音が聞こえた後今度はまたぬるりとした冷たさを感じた。そのぬるりがさっきとは比較にならないくらい大量に感じたので何だか嫌な予感がした。
「力を抜いてね。」
女医の声とともに今度はかなり大きな硬いものが入って来てかなり強い力で体を外に押し広げられた。
「痛くはないですか。」
女医は僕に声をかけたが、そうかと言って器具を押し入れる手を休めるわけでもなかった。やめてくれと言いたかったが、痛いと言っても止めてくれる訳でもなさそうだから仕方なく黙っていた。それにしても人の体を好き勝手にされて病気とは言え何だか腹が立ってきた。
『慣れない体を弄びやがって。一度お前にもやってやろうか。』
体の中に感じる異物感と自分の体を押し広げようと外に向かって働く力がとても不快で女医に一言文句を言ってやりたかった。その後、また何かが、多分内視鏡だろうが、体の中に入って来て中で動いているようだったが、押し広げられる不快さの方が勝っていてそっちの方は特に強い違和感や不快感はなかった。
「じゃあ終わりますから。」
女医の声が聞こえて自分の体に加えられていた力と違和感が去っていくと心が和んで体の力が抜け、それとともに僕の苦い初体験は終了した。
『力を抜けなんて言っても人間は自分の体に入ってくる異物を排出しようとする本能があるんだよ。医者のくせにそんなことも知らないのか。』
そんな逆恨みのようなことを考えていると看護師が後をタオルで拭って始末をしてくれた。そのタオルの感触が心地良くそれで僕の心も少しは和んだ。
「何も異常はないわね。どうぞ、降りてもいいですよ。妊娠も陰性だし体にも異常はないし。じゃあ佐山さん、今度はそっちのベッドに横になって。」
何が妊娠は陰性だ。当たり前だろう。死刑になる方がまだましと思うような妊娠なんかしているはずがないだろうと言いたかった。しかし佐山芳恵と馬の骨氏とはそういう関係だったのだろうからそれなりに注意はしていたんだろうが、この体を引き継いだ時に妊娠していたとしても不思議はなかった。もしも僕がそんな体を引き継いでいたら一体どうなっただろうと考えると鳥肌が立った。運命はそこまで残酷ではなかったのだなと安堵するというよりも、むしろ自分の運が良かったのではないだろうかと考えてしまうあたりが、こんなことになってもそれなりに生きていける僕の強さ、それともいい加減さというのかも知れなかった。そんなことを考えていて僕ははっと気がついた。もしかしたらこれは盲腸つまり虫垂炎ではないかと。
「これってもしかしたら虫垂炎じゃない。」
思いついたらうれしくなって僕は思わず叫んでしまった。女医は叫んだ僕の顔を見て「佐山さん、虫垂炎はまだなの。」と聞いた。これには僕も困ってしまった。何しろこの体を引き継いでから間がないのでこの体のことを聞かれても全く分からなかった。まして自分の引き継いだ体に手術痕があるかどうか確認するなんて検視のようなことをしたこともないので答えようがなかった。
「どうなの、虫垂炎、手術したことがないの。」
女医は畳み掛けるように尋ねてきた。
「よく分からないわ。」
女医は間違いなく呆けた馬鹿な女だと思っただろうが、僕はまた少し苛立ってその後に『この体はついこの間まで自分のじゃなかったんだからそんなこと分かるわけがないだろう。』とつけ加えてやりたかった。
「ううん、まあいいわ。じゃあそこに横になって。」
女医はもう一度僕を促した。そして横になった僕が着ている検査着をめくり挙げて右の下腹部を確認した。
「手術痕はないようね。じゃあちょっと我慢して。」
女医は僕の骨盤の上辺から骨盤に沿って少しづつ指をずらしながら「痛かったら言ってね。」と断ってお腹を押し始めた。どうも臍の右下辺りにかなりの範囲にわたって痛みがあった。
「もういいわ、ここで少し休んでいて。」
女医は僕を残すと誰かに電話をかけて僕の症状を伝えていた。どうも外科と言う旦那医者らしかった。
「うん、分かったわ。じゃあそうしておくから。」
女医は電話を切るとまた僕のところに戻って来た。
「佐山さん、どうも虫垂炎のようですね。白血球も二万を超えているし、症状が出た時期から考えるとちょっとやっかいかもしれないわ。外科の夫がもうすぐに戻ってくるから少し休んで待っていてくれる。これから点滴で抗生剤と痛み止めを入れるから少しは楽になると思うわ。」
女医の言葉に僕は黙って頷いた。ちょっと厄介なことと言うのは癒着や腹膜炎のことなのだろうけど少し大きく開ければ何とかなるだろうと大して心配はしなかった。ただ手術となるとあちこち弄繰り回されていやな思いもしなくてはいけないだろうし、入院することで仕事に穴を開けてしまうとそんなどうでもいいことを思い悩んでしまった。医者と入れ替わりに女土方がそばにやって来た。そして心配そうに僕を覗き込んだ。
「大丈夫よ、虫垂炎ならちょっと切ればすぐに治るから。」
僕は少しでも女土方を安心させようと彼女に向かって笑みを浮かべてそう言った。女土方は僕の額に手を置いて黙って頷いた。そこに点滴と毛布を持った看護師がやって来た。そして手際よく点滴の支度をして「寒くないですか」と聞きながら僕の下半身に毛布をかけると女医を呼んだ。こうして僕は腕に点滴の針を固定された重病人となってしまった。
Posted at 2015/09/09 18:18:20 | |
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小説 | 日記
2015年09月09日
防衛省は、2016年度概算要求で滞空型無人機(グローバルホーク)3機の取得を計上した。
グローバルホークを導入するのは、広域における常続監視能力を強化するのが目的。2015年度予算で、グローバルホークの機体構成品のうち、取得に要する期間が長期にわたるものと、遠隔操作のための地上装置を取得した。
2016年度はグローバルホーク3機を取得するとともに、関連費用、導入に向けた準備態勢強化する費用を計上した。
また、自衛隊の無人機対処能力向上のため、米国で実施される無人機対処演習(BLACKDART)に参加する。
どこを偵察するんだろう。自衛隊は種々制約があるので他国の領土内には入れないだろうし、尖閣などの離島あたりだろうか。あとは中国や北朝鮮に対する警戒・監視活動か。
Posted at 2015/09/09 18:10:33 | |
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軍事 | 日記
2015年09月09日
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐる政府との集中協議最終会合に出席した翁長雄志知事は8日午後、帰任し、那覇空港で記者団の取材に応じた。集中協議が決裂したことを受け、埋め立て承認の取り消しに加え、県民投票を実施する可能性について「県民、与党、経済界からいろいろな意見がある。そういったことを踏まえて考えていきたい」と述べ、関係者と意見交換して実施方法などについて判断する考えを示した。
埋め立て承認の取り消し時期は「じっくり、しっかり考えたい」と明言はしなかった。一方、「第三者委員会の結論を踏まえて取り消し、撤回を視野に入れてきた。昨日、(政府との協議決裂が)はっきり分かった時点だ」と述べ、取り消しを判断する節目が来たとの認識を示した。
今月21、22日にスイス・ジュネーブで行われる国連人権理事会での演説に自ら出席し、基地問題を訴えることについて翁長知事は「日程的、物理的に不可能でなければ行きたい。長い演説はできないが、沖縄問題などを話したい」と演説することを初めて明言した。
知事は集中協議の結果を待つ必要があるとして、国連演説の最終判断を保留していたが、協議決裂を受け国連で辺野古移設の見直しを求めることを決めた。
翁長知事は記者団に「ワシントンや台北、香港などにも行ったが、経済界や政治家から『一度お会いしたかった』と言われた。世界的にも沖縄の問題が相当クローズアップされている」と述べ、国際社会に訴える意義を強調した。
こうなるとこの人の辺野古移設反対は信仰のレベルに達しているように思う。それとも大陸から空気でも入れられているんだろうか。国連で演説すると言っても国連も困るだろう。国内問題は国内で議論してくれと、・・・。もっとも今の事務総長は中国の傀儡のような人物だから、「全く以ってごもっとも」とでも言うだろうか。しかし、この人、知事としての仕事はしているんだろうか。
Posted at 2015/09/09 15:34:30 | |
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政治 | 日記
2015年09月09日
それにしても、9月8日の「報道ステーション」はいつもにも増す偏向ぶりだった。朝、安倍総理が無投票で再選と決まったことがよほどお気に召さなかったらしい。
まず、女性アナが安倍陣営の出陣式について「もう無投票と決まってるのに、なぜこんなに騒ぐんでしょうか」。安倍陣営が集まったのは午前7時過ぎ、野田聖子さんが会見で出馬断念を表明したのは午前8時。気勢をあげて当然だろう。
続いて国会特別委員会、参考人質疑の報道では、批判派の大野政輔元法制局長官の発言だけを長々と紹介。統合幕僚長と米軍幹部の会談記録についても共産党による批判だけ。株安を阿倍政権の責任のように報じ、派遣法改正では派遣社員を無制限に受け入れるものと批判。
最後は朝日の立野某が「前回の総裁選では安倍さんは地方では負けてた。今回は前回以上に全国民、多くの声があったことでしょう。最近、何でも永田町の身内で決める風潮強まっている。一方通行の政治でいいんでしょうか」。
何が何でも安倍政権にケチをつけようという、典型的偏向報道だ。
そもそも朝日新聞のいうように、総裁選をやらなければ、党内議論ができないというほうがおかしい。総務会はじめ、党内議論の場はいくらでもある。第一、党内からの安倍批判なら、朝日に持って行けば大喜びで載せてくれるだろう。
マスコミと言うのは事実を客観的に報道するわけではなく自分たちが主張したい内容に沿って資料や映像を集め、報道の方向に沿う評論家を招致して意に沿う内容をしゃべらせる。だからマスコミの報道が真実と信じて聞いていると判断を誤る。朝日は左系なので現政権をこき下ろしたいのだろう。報道ステーションは確かに内容が偏向していて報道番組とは言えない。一つの報道番組を見てそれが事実と思うのは極めて危険だ。マスコミは必ずしも真実を伝えているわけではないことを承知しておくべきだろう。
Posted at 2015/09/09 15:33:17 | |
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その他 | 日記