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2016年08月08日 イイね!

あり得ないことが、(100)




「精神的に何も打撃がないというわけじゃありませんけどあのくらいなら想定の範囲内で生活に支障を生じるような障害はありません。大丈夫です。」

 
僕がそう答えると北の政所様は社長の方を向いて「ほらね」とでも言いたげに首を一、二回小さく縦に振った。


「そうか、それはよかった。せっかくの大事な企画もあるようだし。」

 
社長は安心したように微笑んだが、本当は僕よりも僕が担当している新しい企画の方が心配だったのかも知れない。僕自身よりも企画を心配されたのにはちょっと気分を害するが、少なくとも経営者たるものそのくらいの打算的な部分がないと情だけではこの厳しい経済環境を乗り切れないのでそれでいいのかも知れない。


「それでは調査の結果が出るまでちょっと待って欲しい。あとは冴子、じゃなかった、森田室長に何でも言ってくれ。」

 
社長との面談はこれで終わった。社長は「結果が出るまで少し待って欲しい。」と言っていたが、その日の午後には営業君は人事課付きとなり、併せて後任人事も発表された。営業君が人事課付きとなったということは実際に彼の行為が非として認定されたことになる。会社として公的にどのようにそれを疎明したのかは分からないが、要は僕の言い分を認めてくれたということだろう。これで問題はすべて片付いて大団円かと思ったらとんでもないことが待ち受けていた。

 
翌日、営業君が出社して来た。当然好奇の目は営業君とそしてその相手方である僕に集まった。廊下は黒山の人だかりというわけでもないがかなりの人数がそれとなくこの部屋を覗っていることは感じ取れた。今回のことで人間という生き物はつくづく人の不幸が好きなんだなと実感させられた。でも時と場合と話の内容にもよるが印の噂話は興味深いと思うこともあるのでそれも止むを得ないところはあるかも知れないが。営業君は部屋に入ると真っ先に今回の件に関する所信を表明した。


「僕は今回の会社の処分は全く承服しかねるものがあります。何より今回僕は両眼瞼眼球結膜化学火傷という傷害を負わされたにもかかわらず一方的に処分されるということは受け入れ難いものです。今回の処分については法的に対抗措置が取れるかを検討して対処していきたいと思います。」

 
この野郎、本当に黙っていれば勝手なことばかりほざく奴だ。もう少し何かを言ったら言い返してやろうと思っていたところ何とクレヨンが反撃の砲火を開いた。


「その何とか火傷って言ってもそれはあなたが佐山主任を襲ったからでしょう。本当ならこんなことじゃあ済まないんじゃないの。その辺をよく考えてみた方がいいんじゃない。」

 
これは極めて妥当な意見でそうした意見をクレヨンが口にしたことはほとんど奇跡と言ってもいい。そしてクレヨンにこんなことを言われる営業君はもうそれこそ「人間やめますか」の世界だろう。


「確かにそういう事実はありました。しかしそれは彼女から誘われた結果です。いわば僕ははめられたと言っても言い過ぎではないと思います。佐山さんは何時ものように、今回も初めからとても落ち着いていました。それは彼女自身そこで何が起こるか知っていたからです。僕たち二人しかいない会社の中で僕を自分の良いように誘ったんです。でも僕が自分の思い通りにならないのであんなことを。僕はきっと闘いますから。」


「あなたも男ならもう聞き苦しい言い訳にもならない言い訳はおやめなさい。」


とうとう女土方が口を開いた。


「その時起こったのかなんてその場にいた当事者しか分からないわ。だから何が起こったかを知るにはその当事者に聞くほかにはないのだけど、今あなたが何を言ってもあなたの言うことなんか信じる人は誰もいないわ。今回の処分もそうよ、事実確認ばかりじゃないわ、今回のことについては社として公式に佐山さんの主張を受け入れてあなたのを退けたということよ。

 
言っておくけど佐山さんはあなたのことは本当に嫌っていたわ。彼女があなたをわざわざ夜の会社の中で誘う理由なんて何一つないわ。おばかさんなことばかり言っていないで自分のしたことを本当に考えなさい。

 
それからね、佐山さんが落ち着いているのはこの人の状況判断能力と対応策を考え出す能力がとても優れているからよ。あなたが言うような理由で落ち着いていたわけではないわ。」

 
やっぱり女土方のものの言い方には有無を言わせない迫力がある。営業君も何も返せずに黙り込んだ。ところがここで予想もしないことが起こった。株屋の姉御が立ち上がったのだ。


「もう処分も出たんだから皆で何時までも吠えかからないでこれで終わりということでいいじゃない。お互いに結論が出ないことを何時までも言い合っても仕方がないわ。今日彼がここに来たのは辞職の手続きを始めるためよ。」


「辞職ってどうしてあなたがそんなことを知っているの。」


北の政所様が唖然とした表情で聞き返した。


「そんなことどうでもいいじゃないって言いたいけどまあいいわ、教えてあげるわ。私、彼と株で商売をしていくことに決めたの。私も彼と一緒に辞めるわ、この会社。何時か近いうちにこういうこともあるかなって考えていたけどね。こんな早い時期にこんな形で身を引くことになるとは思わなかったわ。

 
でもこの年になってもう自分一人で生きていく他ないかなって思っていたところにまさかこんな形でパートナーに巡り会うなんてね、ちょっと予想外だったわ。そうは言っても年も一回りも違うから何時まで相手をしてもらえるか分からないけど彼が私で良いって言うなら私はしばらくそうして彼と一緒に生きていくわ。」

 
この株屋の姉御の一言、これは効いた。その場にいた全員がこの株屋の姉後の発言で唖然騒然呆然の態で誰も何も口にすることが出来ずに呆けた顔を株屋の姉御に向けていた。一昨日の晩、ことが起こった時に僕と入れ替わりに株屋の姉御が部屋に入って来た。あの時点では間違いなく営業君と株屋は無関係だった。株屋は何か全く別の用事があって会社に来たのだと思う。そこであの事件に出くわして眼が痛いと泣き叫ぶ営業君に同情してしまったということだろう。

 
株屋の姉御は僕に対しては何も非難めいたことは言わなかったのでことを仕掛けたのは営業君だということは納得しているんだろう。それにしても何という電光石火の早業だろう。究極の甘えん坊の営業君と押し黙って感情を押し殺して滅多にものも申さないけど、きっと母性本能を持て余していたのだろう株屋の姉御が超甘えん坊の営業君に弾けるようにくっついてしまったのだろう。でも世の中には一回り以上も女の方が年上でも仲良く夫婦をしているカップルもいるんだし平均寿命を考えても女の方が五、六歳年上くらいがちょうど良いのかも知れない。



Posted at 2016/08/08 19:55:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説 | 日記
2016年08月08日 イイね!

高速のSSのスタンドは高いと言うが、・・。




消えた上限制度 高速SAはリッター20円高いことも

お盆の帰省・レジャードライブでは、高速道路のサービスエリア(SA)で給油する機会も多くなりますが、久しぶりにSAのガソリンスタンドに入った場合、あまりの燃料単価の高さに驚くかもしれません。


SAスタンドにおける直近のレギュラーガソリン単価は、全国平均で128円/L。ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」での全国平均は118円ですから、1リッターあたり10円高いことになります。


ただ、単価は地域によってばらつきがあり、NEXCO東日本および西日本管内ではともに126円/Lなのに対し、NEXCO中日本管内は133.3円/Lと、特に高くなっています。


日本一高いのは北陸道・賤ヶ岳SA上下(滋賀県長浜市)の139円/Lです。全国平均より約20円、率にしておよそ18%も高いのですから、驚くしかありません。いったいなぜなのでしょうか。


2008(平成20)年まで、SAの燃料価格には上限制度があり、前月の全国平均価格(財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター調査)を翌月に適用していました。


2006(平成18)年からの原油価格暴騰にともなうガソリン大幅値上げの際、SAのスタンドが一般店より断然安い状況が生まれ、SAが給油客で渋滞。その後、先述のように上限価格が廃止され、現在へいたります。つまり、すでに高速道路会社による価格統制はなく、SAのスタンドが自主的に価格を決めていることになります。


中央道・談合坂SA下り(山梨県上野原市)のスタンド(レギュラーガソリン133円/L、2016年7月19日)で、店員に高値の理由を聞いたところ、このような回答が返ってきました。

「SAのスタンドは土地をNEXCOさんに借りて営業していますし、高速道路に燃料を運ぶのに高速料金がかかりますから」


恐らく、多くの客に同じ質問をされるのでしょう。回答マニュアルができているようでした。


一般道のスタンド「正直、しんどい」

確かに、SAのスタンドはNEXCOにテナント料(非公開)を払って営業していますが、一般道のスタンドも、自社の土地で営業しているスタンドばかりではなく、これが特段の理由にはならないでしょう。よほどNEXCOのテナント料が高いなら別ですが……。

 

また、燃料の輸送に高速料金がかかるのは事実です。しかし、大きなタンクローリーで燃料を運び入れるわけですから、そう頻繁に高速料金がかかるわけでもなく、これもこじつけに近いと思われます。

念のためNEXCO中日本に聞いてみたところ、「高速道路のガソリンの価格につきましては、テナントである各ガソリンスタンドで設定されており、当社では関与しておりません。従いまして、テナント料や輸送費がかかっているから高いのかどうかは、当方ではわかりかねます」という回答でした。

それでは、一般のガソリン安売りスタンドはどうしているのでしょうか。レギュラーガソリン107円/Lの「セルフ調布インターSS」(東京都調布市)を経営する関東礦油に聞きました。

「特別、何かをしているわけではありません。販売競争ですので、他店と合わせてやっているだけです。利益的には正直、しんどいです」

この価格では経営がしんどいのは想像に難くありませんが、しかしそれでもこの価格でやっている店もあることを考えると、SAスタンドの価格には競争原理が働いていないのは明白です。

実際のところ、2008年まで設けられていた上限価格は、「閉鎖的な空間によりお客さまに不利益が生じないよう」設けられていると、NEXCO側は説明していました。高速道路はまさに閉鎖的な空間。現在のSAスタンドにおける状況は、そこで価格を野放しにするとこんなことになる、という見本なわけです。

世界一高い高速料金を払ったうえに、燃料も高いなど、ドライバーとしては許せません。なんとかならないのでしょうか。


「おいしいビジネス」をほとんどしていない高速のスタンド、ならば

高速道路会社の株主は100%、国です。そこで株主である日本国を代表して、国土交通省道路局に聞いてみました。

「基本的には燃料単価はテナントの判断となります」

 
そして「我々としては、スタンドの空白地帯はなくしたいと思っています」と、こちらを優先したい様子でした。

現在、ガソリン消費の減少にともなう競争の激化で、全国のスタンドは経営が苦しくなっています。特に地方ではスタンドの廃業が相次いでおり、高速道路のSAも例外ではありません。

よって、価格高騰を抑えようとSAのスタンドに上限価格を復活させたら、ますますSAスタンドの撤退が相次いで、ドライバーにとって逆に不利益になる。それはそれで一理あります。

また出光興産の広報は、「高速道路のスタンドは一般道路の店舗と違い、カーケアの商材が少ないというのが、価格が高くなる理由かと考えられます」と答えてくれました。

確かにSAのスタンドは給油をするだけで、洗車やオイル交換といった「おいしい」ビジネスをほとんどしていません。これが燃料価格を押し上げている面はあるでしょう。ならば、それを始めてはどうでしょうか。

思えば、2005(平成17)年に行われた道路公団の民営化によってSAやPAのサービスは飛躍的に向上しましたが、スタンドだけが旧態依然で何の変化もないばかりか、一般店との価格差が広がる一方。つまり、サービスが悪化しています。

SAでは小一時間休憩をとる客も多いのですから、洗車や整備点検サービスを行うにはうってつけです。現状、SAのスタンドは「給油したらすぐ出る」という態勢ですが、それを変えて、一般のスタンドのように、預かりサービスが可能なよう変革すればいいのです。

あるいは、NEXCOがスタンドを直営化し、損益度外視で価格の適正化を図り、SAトータルでの利益拡大を目指すという手もあるでしょう。ショッピングモールでは、ガソリンの安売りで集客しているところもあります。

こういった案をNEXCO中日本にぶつけてみましたが、「当社が価格に対して関与することはございませんので、ご理解いただければと思います」とのことでした。


ドライバーが工夫するほど苦しくなる高速スタンド「負のスパイラル」

こうなったら、ドライバーが自衛するしかないようです。

まず、高速へ乗る前に満タンにする。これが基本ですが、うっかり忘れた場合、目的地までの距離が100キロ前後以内なら、一旦インターで降りて満タンにしたほうが、高速道路へ乗るたびにかかる150円+税のターミナルチャージを払っても安上がりになります(給油量にもよりますが)。それが面倒ならSAのスタンドで10リットルだけ給油するのがよいでしょう。

ロングドライブの場合、高速道路の料金には走行100キロ以上で25%、200キロ以上で30%割引の長距離逓減料金が適用されるため、途中のインターで一旦降りると料金が割高になり、ターミナルチャージもさらにかかります。よってこの点を考えて、SAのスタンドで目的地まで持つ程度の給油をするのが最大限の自衛策ということになります。

ただ、ドライバーがこうした自衛策をとればとるほど、SAのスタンドはさらに経営が苦しくなって、さらに単価を上げることになり、さらに客が減って最後には撤退……という負のスパイラルに陥ります。

そうならない前に、NEXCO各社はなんらかの手を打つべきではないでしょうか。





高速のSSのガソリンは確かに高い。何時ものスタンドで会員価格で入れるのとリッター当たり20円から違う。ただ、バイクなので入れても12,3リッターだから240円か260円ほど、感覚的には高いなと思うが、実際に懐に響くほどでもない。仮に大型車で100リッター入れるとして2千円、高いと言えば確かに高いが、インターで降りて入れるなどと手間暇かけて大騒ぎするほどでもない。まあ高速に乗る前に満タンにして途中足りなくなったらその分給油して高速を降りて給油すると言うのがいいのだろう。確かに高速の給油所は給油以外の収入が少ないと言うことはあるだろうが、新東名のスタンドはセルフになっていて外とそれほど価格が変わらなかったように思う。今後はSSのスタンドもセルフが多くなるのだろう。盆や正月になると高速のSSのスタンドのガソリン価格が話題になるが、リッター当たり100円も違えば価格差も重いものがあるかもしれないが、10円、20円ならそれほど大騒ぎするほどでもないし、やむを得ない場合もあるかもしれないが、なるべく外のスタンドで給油するなどそれなりの自衛策を講ずればいいのではないか。それよりも高速の通行料金の方がよほど高いように思う。特に二輪は阻害されている面も多分にあるし、・・。そっちの方こそよほど何とかしてほしいと思う。





Posted at 2016/08/08 14:50:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | 日記
2016年08月08日 イイね!

尖閣対応は冷静かつ毅然としてと官房長官は言うが、・・。




菅義偉官房長官は8日の閣議後会見で、先週末以降、10隻以上の中国公船が沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域や領海に相次いで侵入したことについて「事態をエスカレートさせないよう中国側に強く求めていくとともに、毅然と、冷静に対処していく」と語った。



菅官房長官によると、8日までに最大14隻の中国公船が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入し、領海にも延べ14回侵入した。8日午前10時現在、12隻が同接続水域内を航行または漂泊しているという。



日本政府は、杉山晋輔外務次官から程永華駐日大使に対し、累次にわたり厳重抗議を行っている。





国際法に基づいて毅然と対応と言っても相手は国際法など紙くずと言う国家だからなあ。しかし、日本としては撃沈するわけにもいかんだろうし、抗議しかないだろう。中国は2,3割は尖閣占拠と言う選択肢を持っているんじゃないだろうか。ただ、中国もここで武力紛争、しかもアジア第二位の軍事力を有する日本と事を構えると言うのは、勝てば南シナ海、東シナ海問題を一気に優位に進めることができるだろうが、失敗すると政権が持たない。日本の出方次第と言うところだろうか。戦前だったらもう応戦だろうが、今はじっと我慢しかないだろう。


Posted at 2016/08/08 14:45:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記

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