天皇陛下が8日、「生前退位」のご意向を示されたことについて、与野党各党の幹部らは「重く受け止める」などのコメントを発表した。ご意向に添うために「国会で議論が必要だ」との意見も相次いだ。
大島理森衆院議長「陛下が象徴としてのお立場を第一にお考えになり、国民に寄り添おうとする姿勢を示され、御齢(おんよわい)を重ねられるにつれてお体に負担がかかりましたことは、恐懼(きょうく)の至りでじくじたる思いだ。皇室の在り方については、今後国民各層で幅広く議論が行われ、国民を代表する国会議員には、これらの議論を受けつつ粛然とした対応をすることを望む」
伊達忠一参院議長「お気持ちが示されたことを承り、そのお心を謹んで受け止めている。今後、皇室の在り方について議論が深まっていくものと思う」
自民党・二階俊博幹事長「真剣にお言葉を受け止めなければならない。安倍晋三首相を中心に官邸がどう判断をするかが第一義的に重要だが、政府、自民党はしっかりした対応をしていかなければならない」
自民党・石破茂前地方創生担当相「陛下のお心を煩わせることなく、お気持ちを実現するにはどうしたらよいか。国会議員が平場で侃々諤々(かんかんがくがく)議論することになじむかどうか。私心のない人たちが静かに考えて、その人選さえ間違えなければ大丈夫ではないか」
公明党・山口那津男代表「天皇陛下が象徴としてのお務めにこれまで尽くしてこられたことに対し、国民に発せられたメッセージなので、一国民として深く敬意を表したい。心から感謝を申し上げたい」
民進党・岡田克也代表「お気持ちに応えていく必要がある。国会で静かな形で議論することが必要だ。衆参両院議長を中心に検討してほしい。党でも議論の場を設ける」
共産党・志位和夫委員長「高齢により、象徴としての責任を果たすことが難しくなるのではないかと案じているお気持ちはよく理解できる。政治の責任として、生前退位について真剣な検討が必要だ。日本国憲法は生前退位を禁じていない」
おおさか維新の会・松井一郎代表「天皇陛下のお言葉とそのお気持ちを重く受け止めている。広範な国民の声を踏まえつつ、ご高齢になられた陛下のご公務の在り方、皇室制度の在り方を、陛下のお心に添うように相談していく」
生活の党と山本太郎となかまたち・小沢一郎代表「大変重く厳粛に受け止めたい。具体的な内容については『天皇の地位』に関する問題なので、政治的な立場にあるものが軽々にコメントすべき性質の問題ではないと認識している」
社民党・又市征治幹事長「公務の負担の在り方や国事行為の臨時代行、摂政を含めて論議し、必要があれば皇室典範を改正するなどの対応を行うべきだ。思いを真摯(しんし)に受け止めつつ、当面、国民的な議論の行方を冷静に見守りたい」
日本のこころを大切にする党・中山恭子代表「天皇陛下のお気持ちを重く受け止め、国会はご公務の在り方を含め真剣に議論を重ねていくべきだ。陛下のお気持ちが国民の理解を得られるよう尽くす」
高齢になって身体能力が落ちると天皇としての機能を果たせないばかりか、重篤な状況に至った場合、あるいは崩御した場合に様々な行事の自粛や崩御に伴う各種の行事の実行などで国家と国民に過大な負担をかけると言っておられたが、要するに高齢になって公務が大変だなどと言うことではなく天皇としての任務が果たせなくなるばかりか、その状態で地位に留まることは国民に過大な負担をかけるから身を引くべきと言うことだろう。もっともなご意見であり、また、まことに生真面目なお方ではある。意に沿うようにできればいいが、読み込み始めると様々な問題が出てくるのだろう。
Posted at 2016/08/09 15:16:23 | |
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