• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ntkd29のブログ一覧

2011年10月06日 イイね!

F-X選定、国内生産も重視

一川防衛相は5日、埼玉県にある航空自衛隊の入間基地を視察し、欧米のメーカー3社が名乗りを上げている次期主力戦闘機「FX」の選定について、国内企業がどの程度、製造に関与できるのかも重視する考えを示した。

一川防衛相は5日、就任後初めて航空自衛隊の入間基地を訪れ、東日本大震災でも活動したC-1輸送機などを視察した。その上で、F35など3機種が名乗りを上げている次期主力戦闘機「FX」の選定について、性能に加え、国内の企業がどこまで製造に関与できるのかも重視する考えを示した。

防衛省は既に、来年度予算の概算要求でFX4機分・551億円を要求しており、年内には機種を決定する方針。


ど素人と言う割には良い考えだろう。国内に航空機製造の基盤がないといろいろと困ることがある。部品の供給が途絶えればどんな戦闘機を装備していてもアウトだろう。それに技術は一朝一夕には進歩しない。長い時間をかけた積み重ねが必要だろう。


今回はF-22欲しさに防衛省と航空自衛隊がF-X選定を遅延させたことが、F-86以来続いてきた戦闘機の国産を途絶えさせてしまった。この先は一刻も早くそれを復活させるべきだろう。そのためにも今回のF-X選定はライセンス生産と言うことに重きを置いて検討して欲しいものだ。
Posted at 2011/10/06 23:17:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年10月05日 イイね!

軍令承行令の功罪

帝国海軍には軍令承行令という制度があった。これは作戦上の指揮権の継承序列を定めた法令で、戦時、指揮官が戦死または負傷して指揮が執れなくなった際に円滑に指揮権の継承が行われるよう序列を定めたものだった。

序列は階級と同階級であれば人事評価と海軍兵学校の成績で海軍大臣以下末端の少尉まで指揮を継承する順位が厳格に定められていた。そのために先任指揮官が指揮が執れなくなっても遅滞なく次の指揮官が決定され、指揮に齟齬を生じないまことに合理的なシステムだった。

これが平時であれば合理的なシステムとして機能しただろうが、軍人と言えども誰もが同じように戦闘の指揮を執れるわけではない。実戦が得意なものもあれば作戦が得意な者もいただろうし、組織管理や人事管理あるいは教育などの分野でその才能を発揮すべき人物もいたことだろう。

そうした個人の才能を一律に序列をつけてしまったことで戦時の組織運営に大きな弊害が生じた。適材適所を実行することがきわめて難しくなってしまったからだった。米軍は戦争になると戦うために生まれてきたような人物を指揮官に据えて敵を圧倒し、戦争が終わると首を切ってしまった。

ところが日本の海軍はこの軍令承行令があるがために先任を飛び越えて人材を登用することが出来なくなってしまった。1944年(昭和19年)、古賀峯一連合艦隊司令長官殉職の際に、単に連合艦隊の指揮下部隊で最も軍令承行令の序列が上であるというだけで、体制もスタッフも弱小な南西艦隊司令長官の高須四郎大将が令に従って指揮権を継承し、連合艦隊の作戦に大きな影響を及ぼした。

海軍は抜擢人事も大佐までとし、将官の人事は基本的に年功序列としたという。開戦後、米海軍が27人を飛び越してニミッツを太平洋艦隊司令長官に抜擢しているのとは好対照だ。平時にあっては自分の序列が良く分かるこの制度は公平で組織を円滑に運営するにはまことに都合のいいシステムだっただろうが、戦時にあっては合理的なようで実は不自由極まりないシステムだった。

仮に戦時だけでも抜擢人事が可能であったら軍政・軍令又は実施部隊の指揮官としてより有能な人物をその地位に据えることが出来たかもしれない。海軍大臣山本五十六・次官井上成美、連合艦隊司令長官小沢次三郎・第一航空艦隊司令官山口多門あるいは角田覚治などと言う人事もあり得たかもしれない。しかし、第二次世界大戦は国家総力戦だから誰が指揮を執ろうと日本が勝つということはあり得なかっただろうが、どうも海軍の戦は乾坤一擲の時にはどうもその立場に不似合いな人物が指揮を執っていたように思えてならない。

もっともそれは何も戦争の時だけでなく現在の総理大臣選出にも通じていることなので日本の組織人事の特性、さらには序列を重んじる日本人の特性なのかもしれない。そしてこうした組織人事に対する考え方と海戦要務令という金科玉条教範が本来臨機応変で柔軟であるべき戦闘集団であった海軍の思考をがんじがらめに固めてしまって無残な敗戦へと導いたのかもしれない。
Posted at 2011/10/05 22:12:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年10月04日 イイね!

開き直りの功名、「松型」駆逐艦

海軍に「松型」という駆逐艦があった。ガダルカナル島攻防戦で多数の艦隊型駆逐艦を失った海軍が背に腹は代えられずに苦肉の策で作り上げた急増量産型駆逐艦で、兵装の重心を対空・対潜にシフトし、機関配置など防御上の改良を行ない、構造を簡易化して生産を容易とした新たな駆逐艦だった。松型はすべての艦に樹木の名前が与えられたが、急造で従来の艦隊型のような派手さがなかったために、「雑木林」などと呼ばれたようだ。

松型では量産のために船体の曲線構造を止め、平面構造を多用し、材料も特殊鋼(DS鋼)ではなく、高張力鋼(HT鋼)と普通鋼板で建造された。当時は第4艦隊事件後、強度などの問題であまり導入されていなかった電気溶接も多用されたという。

主機も建造しやすさを求めて低馬力のタービン2基2軸搭載としたが、その機関配置だけは在来の日本艦艇とは異なり、「シフト配置方式」を採用し、機関室を前後2室に分け、前室に右舷用「ボイラー+タービン+減速機」、後室に左舷用「ボイラー+タービン+減速機」と交互に配置する形式となった。この部分だけは建造には手間がかかるが、従来の機関配置ならば、どこか一か所に被害を受けると全てがやられて航行不能になる可能性が高いが、この形式では右舷側あるいは左舷側の機関が破壊されても残りの機関で航行が可能で、艦の生存性が高まったという。ちなみに現在の駆逐艦はすべてこの配置になっているようだ。

兵装も対空火器として使える「八九式 12.7cm(40口径)高角砲」を採用し、単装砲架を艦首側に、連装砲架1基を、艦尾甲板上には連装砲架を装備し、2基3門を搭載した。また近接対空火力強化のために「九六式 25mm機銃」を12門以上備えることが要求され、本型には3連装4基、単装8基を搭載した。そして、その後も単装機銃を中心に逐次増備された。また、雷装は、最終的には九二式61cm4連装発射管1基と半減された。対戦兵器は、従来艦と同じ九三式聴音機と九三式探信儀だったようだ。

艦隊決戦に血道を上げていた帝国海軍が駆逐艦の喪失に苦しんだ末に止むに止まれずに急造した松型だが、昭和19年1月に松が就役以来、太平洋や東シナ海で地味ながら斜陽の帝国海軍を支える活躍をしたようだ。32隻が就役した「松型・改松型」だが艦隊型駆逐艦のような派手さはないものの戦闘の様相に即した実用的な艦で速力が28ノット弱と遅いことと航続距離が短いことを除けば使いやすい艦で立派にその役目を果たしたようだ。

「松型」は「陽炎型」「夕雲型」のスマートさもなければ「秋月型」のようなハイテク満載の近代的な造形美もないあまり見栄えのしない艦だが、実戦経験を生かした合理的な性能は地味ながらなかなかいい味を出しており、その実用性、抗堪性と相俟って艦隊決戦の夢から覚めた海軍が開き直って建造した隠れた傑作艦だと思う。個人的には好みの艦で、もしも戦闘に出るのなら従来の艦隊型駆逐艦よりもこの船に乗って出たいと思わせる実用的な艦だろう。
Posted at 2011/10/04 23:16:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年10月03日 イイね!

F35、F-X採用に最後のジャンプ

航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の候補、F35ライトニング2について、米メーカーなどが防衛省に提出した提案書で、機体の組み立てや構成品の生産など一部国産化を認めていることが2日、日米関係筋の話で分かった。F35はステルス性を持つ「第5世代機」だが、日本国内の生産・技術基盤への貢献が少ないとみられることが、選考上のハードルとなっている。米側の条件緩和で、F35が最有力候補となる可能性が出てきた。

F35は英米など9カ国の共同開発で、製造も開発国で分担するため、技術移転など日本の防衛産業が受けるメリットが疑問視されていた。年末までの選定に向け、メーカーの米ロッキード・マーチン社が巻き返しに出た形だ。

FX選定には先月26日の締め切りまでにF35を含む3機種が応募し、提案書は計数千ページに上る。ライセンス国産は全体の3~4割が採算ラインとされるため、防衛省は、具体的にどの構成品が国産化できるかや、各企業の生産負担割合、国産化の開始時期などの分析を急ぐ。2020年代に課題となる次々期主力戦闘機の国産化も見据え、ステルス関連技術習得への貢献度も考慮されそうだ。

F35は開発の遅れが指摘され、日本側が要求する平成29年3月末までの完成機の納入が不安視される。ただ、同社などが提案したのは、3タイプあるF35のうち、米空軍向けで最も開発が進む通常離着陸型のF35A。国防総省は運用試験が29年春にずれ込むとしているものの、空自側は、通常はパイロットを現地に派遣して行う運用試験の手順を変更し、同年3月までに完成機の引き渡しを終えた後に、日本国内で運用試験を行うことも検討している。

FX選定をめぐり、空自は当初、中国のJ20(殲20)やロシアのT50など周辺国で進む第5世代機の開発を念頭に、ステルス戦闘機F22ラプターの導入に期待を寄せたが、米国の事情で断念した経緯がある。国内では先月末でF2の生産が終了し戦闘機生産ラインはストップ。FXの選定では生産・技術基盤の維持も重視されている。


やはり巨大企業ロッキードマーチンとしても受注は欲しいのだろう。40機とはいえ、次があるから大きな商売になる。もしもF15非MSIP機までの更新を含めれば100機程度の受注になるだろう。

買う側としては性能とともにどの程度のライセンスを認めるかが焦点となるだろうが、ノックダウン生産に毛が生えた程度では話にならない。日本の戦闘機製造技術が継承できる程度のライセンスが必須だろう。

しかし、航空自衛隊は第5世代戦闘機がどうしても欲いだろうからそこそこのライセンスで妥協して採用する可能性がきわめて高い。ロッキードにしてみればそれが狙いだろうが、果たして単価はいくら位になるだろうか。50億とか言っていたが、それはいくら何でもないだろう。100億なら上出来だろうが、150億くらいになる可能性はあるだろう。

どうせF35を導入するなら次はF35Bにして短期的でもいいので、22・24DDHで運用できるようにすると面白いのだが、どんなものだろう。中継基地として使ってもなかなか面白いのではないだろうか。

Posted at 2011/10/03 22:59:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年10月02日 イイね!

暗号は「バカな海軍、科学的な陸軍」だった。

柔軟性や科学的合理性がなくバカな陸軍と言われるが、暗号に関しては海軍よりも陸軍の方が進歩的だったようだ。海軍は機械式暗号と乱数表を併用した暗号(D暗号)などを使用していたようだが、これが米国に解読されていたのは周知の事実だ。米国は日本海軍の行動と暗号を照らし合わせてその規則性を徹底的に解析して暗号を大筋で解読していたという。もちろんすべてを読めたわけではなかったのだろうが、大筋で内容が分かれば相手の行動を先読みして対応することが出来る。ミッドウエイ海戦も山本連合艦隊司令長官の待ち伏せも暗号を解いていたのでは勝負にならない。

海軍の将官の中には暗号が解読されていることに気が付いてそれを具申していた人もいたようだが、海軍は機械式暗号に絶対の自信を持っていて暗号が解読されていることはあり得ないとして何らの対策をしなかったようだ。海軍は兵器の攻撃性や運用といった直接戦闘にかかわることは全力をつぎ込んでいたが、暗号や情報にはあまり熱意を持って取り組まなかったという。情報を担当する士官は病気やけがで療養中の士官を割り当てたなどと言うこともあったようだ。

海軍の兵器は基本的に攻撃一辺倒で防御と言うことを軽んじていたのは陸軍の先を言っているかもしれない。一式陸攻が防弾なしで製作されたことなどはそのいい例だろう。陸軍は申し訳程度ではあっても97式重爆には防弾が装備されていたという。用兵思想が異なることもあるだろうが、太平洋を侵攻してくる米国主力艦隊に乾坤一擲の決戦を挑んでこれに勝利するという迎撃作戦にすべてをかけていた海軍は損害を厭わずにその一戦に持てるすべてをつぎ込むつもりだったのだろう。

陸軍の暗号は乱数表を1回だけの使用とする無限乱数と言葉を数字に置き換え、それをさらに乱数化する特別計算表を用いて強度を上げ、機械式暗号は必ず解読されると使用しなかったようだ。そのために一部を除いて陸軍の暗号は米国には解読されなかったという。また陸軍は暗号や情報教育に熱心で部内にも暗号教育を徹底していたという。

そのため、陸軍は米国の機械式暗号を一部解読していたという。これは米国の暗号には頭に特定の文字列が必ずあることに着目して解読に至ったのだという。また米国が暗号機を切り替えてからも旧暗号機と新暗号機で送信した同じ暗号文を比較対象して強度が高いと言われたストリップ暗号を解読していたという。その後、さらに改良された「N209」という米国の暗号も同じ乱数配列を2回使用した電文を発見してそれを手掛かりに解読に成功したという。

戦争末期、米国の暗号を全く解読できずに電文の方向性や頻度などで米軍の動きを推定していた海軍に比べ、陸軍は、航空機の動きと電文を比較対照することで推論を立て、米国の航空隊が使用する比較的強度の低い暗号を解読していて原爆を搭載したB29など特殊機の動静もある程度は把握していたようだ。

陸軍と言えば、どうも過度の精神主義や銃剣突撃などの白兵一辺倒で科学的な理性などなかったように言われているが、暗号に関しては海軍の方がはるかに非科学的だったようだ。陸軍は暗号の解読に数学者や言語学者を動員し、当時日本に1台しかなかったというIBM製のコンピューターも使用していたという。兵器の攻撃力と運用一辺倒だった海軍よりはこの点では陸軍の方がはるかに進歩的で科学的だったようだが、それはマキャベリズムの権謀術策を好んだ陸軍の性格的なものだったのだろうか。
Posted at 2011/10/02 21:01:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/10 >>

      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 1314 15
16 17 18 19 20 2122
23 24 25 26 2728 29
30 31     

リンク・クリップ

愛車一覧

トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
基本的には前期型と大きな変化はないが、インパネは液晶デジタルになってずいぶんすっきりした ...
ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール) CB1300スーパーボルドールM2018 (ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール))
外観 もうこれは美しいという以外にはない端正なバイクではある。ホンダは「威風なる血統」 ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
今度はGRヤリス、・・(^^♪。昨年GRヤリスの納期が1年半以上と聞いて速攻で契約してし ...
トヨタ 86 トヨタ 86
元々トヨタ党だったが、ちょっと浮気してダイハツコペンに乗っていた。しかし、ディーラー氏と ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation