
撮影の実習で、世界遺産 京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)に行ってきました。
当初の予定では滋賀県大津市の石山寺に行く予定でしたが今年は紅葉の見頃が早かったそうで、急遽変更になりました。
紅葉の時期の京都は何処に行っても人が多いという情報から、今回も道路の混雑と駐車場の空きを考えて朝7時半に着くように行ったら誰もおらず1番でした。下鴨神社の例年の紅葉の見頃は関西では最も遅いようで12月の8~10日頃だからなのかもしれません。
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集合の10時までまだ時間があるので、下鴨神社の糺の森(ただすのもり)をのんびり散歩しながら、本殿を目指すことにします。
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今日の集合場所である南門の鳥居。まだほとんど観光客はいません。
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振り返ってもこんな感じ。素敵な秋の散歩道です。
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楼門の提灯には菊の御紋がありますが、屋根瓦には葵紋があります。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)の二つの神社からなる賀茂神社は、古代氏族の賀茂氏(鴨族)の氏神を祀る神社で、賀茂氏の家紋の葵紋を用いているのだそうです。毎年5月に行われる京都三大祭の「葵祭」もこの家紋に由来しているんだとか。以前、
「奈良・葛城みちをゆく♪」のブログでこの鴨族の話にもふれましたが、そのうちまた続編として京都も歴史探索したいと思っています。
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下鴨神社の紅葉も先日の箕面と同じで、まだ色づき始めでした。
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集合時間が近づいたので集合場所へ。
実習が始まるまでの時間、集まって来られた方たちと色々話すのがまた楽しいです。
皆さんの機材や装備の話やら、何処に撮影に行ってきたとか、ためになることばかりです。
先生の挨拶の前に、EOS学園事務局のTさんから、マナーに関する諸注意がありました。
・結婚式など、人を撮る時は顔にカメラを向けない。あるいは了承を得てから撮るように。
・三脚の使用に規制はありませんが、鳥居の内側では使用を自粛します。
先生からは下記のようなアドバイスがありました。
・曇りがちで太陽の光が弱いので、WBはくもり、ISOは400-800くらい、三脚ならもっと低感度にします。
・葉っぱの表面を撮る時の露出はマイナス補正、裏面から透過で撮る時はプラス補正します。
・いつものように絞りは開放とF11など、2種類撮っておきます。
・葉の反射を取り除くため、PLフイルターを使用します。
一昨年
「紅葉撮影指南」の講義を受けてましたが、けっこう覚えているようで忘れてますね。あと、赤い色の被写体の露出はマイナス補正、黄色はプラス補正ってのも、基本でした。
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1枚だけ残った黄色い葉っぱと歴史のある瓦屋根が印象的でした。
ここからはレンズを100-400mmの望遠に付け替えました。曇りということ、色づいたもみじまでの距離を考えてのことです。このレンズのフードにはPLフイルターを回すための窓が付いてるので便利なんですよね。
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この赤い傘、表面は色あせてましたが、裏面から見ると綺麗でした。
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先生が、「置いてませんよ」した紅葉の葉っぱ(^_-)。苔むした塀と背景の黄色いイチョウがマッチしてます。
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濃くなりすぎた赤い葉は前ボケにしてみました。ボケに使うと色が薄くなるんですよね。
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この提灯のところのもみじが一番キレイな色だったかな。
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赤い紅葉と玉ボケの背景に、冬の赤い実
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今回、カメラのGPSをONにするのを忘れてたので、どのポイントで撮ったのかわからない・・・。
境内内の古い建物をバックに撮ったもの。
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赤とオレンジと黄色。色んな色があるのが秋色って呼ぶのかな。
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木の塀を入れることで、人の手によって植えられたもみじって雰囲気が出ますね。
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この金の灯籠、手前側からもみじ、もみじ側から灯籠、両方いくつか撮ったけど、もみじの色が良くなかったので、前ボケにしたこちらをチョイス。ボケが赤一色でないのもよかった。先生のアドバイスで灯籠の面積を少なめにしました。(もっと少ないほうがいいかな?)
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この日は結婚式がとっても多かったです。中には和装した日本人だと思ったら、海外の言葉で会話しててびっくり。ハワイで日本人が挙式をあげるのと同じ感覚なんでしょうね。日本の文化が海外の方から愛されるっていいですね。そんななかで見かけた七五三参り。
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斜めに伸びている枝に黄色く色づいた葉っぱ。バックの暗い緑の木々のおかげで陽に照らされて浮かび上がってくれました。
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ここからは鳥居の外、糺の森なので、三脚を立てて撮影。風もなかったのでISOも100にしてレリーズを使用しました。落ち葉の上の木立の影を撮りたかったけど陽の光が少なかったな。
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Vの字の木をバックに黄色と赤のもみじ。背景の緑もあって、秋ならではの日本の色ですね。
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よくプロの写真家さんの作品で見かける「水面のゆらぎ」写真に先生のご指導の元初チャレンジ!
ポイントはSS1/125。絞り開放で水面のゆらいでいるところを探し、止まっているモノにピントを合わせる。あとはPLフイルターを少しだけ効かせるのがコツなんだとか。
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もみじも色とりどり、背景も色とりどりの秋色、ポイントに木を入れて撮ってみました。
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水面にあったもみじ(これは置いてないですよ)を入れてゆらぎを。絞り優先にしてたのでPLフイルターを回した時にSSが1/160に上がってしまった。やっぱり揺らぎの度合いが少し少ないかな。
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今度はSS1/125で。こういう応用写真も場数が大事だし、もっと色んな水面の揺らぎを探して撮ってみよう。みんなで、あちこち探しながら撮る風景写真も楽しいです。
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木の又から見える色とりどりの紅葉。
私たちが撮ってる場所は観光客の方が見るいわゆるインスタ映えポイントじゃないので人は少ないとこなんですが、私たちがみんなで三脚立てて撮ってるもんで、「何撮ってるんですか~?」とか聞いて遠巻きに集まってこられます。私が液晶で「こんな写真が撮れるんですよ♪」とかお見せすると「わースゴ~イ!!」なんて共感してもらえて、気がついたら何だか10人位、皆さんスマホや一眼レフでパチパチ撮り始められます。
お友だちが「私たちはお金払って教えてもらってるのにね~」とコソッと笑ってましたが、「やっぱりスマホじゃあんな風に撮れんなー」とかいう方たちと、にこやかにみんな笑顔で紅葉を楽しんでました。
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先日、みんカラのお友だちがブログで撮影マナーについて書いておられました。
とかく大きな三脚や大きな器材を持っている人が、いい撮影ポイントを独占して場所取りしていることは、メディアで取り上げられることが増えましたね。私たちも撮影マナーには気をつけなきゃなと思います。
そんな時に思い出すのが
佐藤 尚先生の講演で聞いた「写真は譲り合い」、「挨拶」、「動いて写す」などの言葉。せっかくきれいな景色の中なんだから、そこにいるみーんなが笑顔でありたいですよね!(^^)
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この写真を撮るとき、私が「先生、PLフイルターが効いてるのかどうかわかりません!(^_^;)」と隣で撮ってる先生に助けを求めたら、「下の黒い瓦のところで反射がわかりますよ」と教えていただきました。先生はピント位置は瓦だと仰ってたけど、葉っぱに合わせちゃいました。先生は瓦の下の白い壁を構図に入れておられましたが、私は露出がそっちに引っ張られそうなのでカットしました。
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丸ボケを真後ろに持ってきて、色がまだらになったもみじ。好きかも(^^)
いつも撮影実習は全員で20人くらいなのですが、私たちのグループはみんな仲良しです。今年から入られた方が「PLフイルターってつけたほうがいいんやろか?」とか「フードってつけなくてもいい?」など、先生に聞けずに迷ってそうだと代わりにアドバイスしたり、「ここから撮るとキレイですよ♪」、「こんな感じで撮れました♪」と互いに教え合ったり、ワイワイ老若男女で楽しいです。
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この葉っぱのまだらな部分がまたいいですね~。
写真って個人の感性とか出ちゃうし、撮影ってストイックな雰囲気があるから、余裕が無いとピリピリしちゃいがちだけど、せっかく小さな旅に出てるんだから旅先で色んな人と挨拶したり、会話したりすることを楽しみたいです。お友だちのレガバックさんみたいに一緒に記念写真とか撮れるようになるのが夢ですね(^^)
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一部分だけ赤くなったもみじに赤と黄色の背景を♪
ちなみに今日みたいな撮影だとまずAFで合わせて、あとMFで細かく調節してます。(その割にはピント甘いですが・・・)狙った一枚の葉っぱの真ん中じゃなくて尖った先のあたりにしたいなって思ってました。三脚の場合はほぼMFです。そんな私の使い方にはもう型落ちになったEOS 6Dの透過液晶ではない、見やすいファインダーはとっても合ってます。もっと目が悪くなったら、その時はあきらめて新型カメラの優れたAFに任せようと思いますが・・・(^_^;)。
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斜めに伸びた赤いもみじの枝と3本の上に伸びた幹。この3本の幹があることで引き締まりますね。
これを撮ってるのが解散前の集合場所近くだったから、もう器材を片付けて座ってるいるお友だちが「紅葉はようわからんから、途中で撮るのやめたわ~」と。そういやみんなで撮ってる時、いつもこの人いないんですよね~(笑)
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下鴨神社の紅葉はまだまだこれからが見頃ですので、みなさん訪れてみられてはいかがでしょうか。ほっこりのんびり散策もできていいところです。
下鴨神社は近くに食べるところがないので、お昼休憩なしで13時に解散となりました。例年だとこれが最後の撮影実習なのですが、今年は12月にまた撮影実習、そして忘年会があります♪
この後は京都のお友だちとコーヒーして、オートバックスに寄って帰りました。紅葉のピークだと言うのにそんなに高速は混んでおらず、すんなり帰れました。
いつもブログを書いてて、「あのお友だちは見てくれるかな~?」と色んな方の顔を思い出します。今年も残り僅かになりましたが、いい一年で締めくくりたいものです。
長くなりましたが、最後までご覧いただいて有難うございますm(_ _)m