今更だけど一応書いときましょう。
朝、Fの工場の裏でサンバーの中で目を醒ますと、予想通り雨。
カッパを来てチャリでサーキットへ。

雨の中、まず午前中はサポートレースのスーパーFJを観戦。
我等が上村くんを応援!
見応えあるレースだった!
ちなみに昨日鈴鹿の仲間から連絡あって、上村くんが今年のSRS-Fのスカラシップ獲得だそう!
おめでとう!
来シーズンからはホンダのバックアップでFIA-F4にステップアップ。
スカラシップ決まって、スーパーFJ鈴鹿シリーズ最終戦は出ないみたいだから、もう彼のレースの手伝いする事はなくなっちゃうけど…これからどんどん活躍して、「俺、あの子がシングルシーターデビューしたての頃、ピットクルーやってたんだぜ(ドヤ顔)」って自慢出来る位有名になってもらいましょうwww
で、午後のF1決勝。
皆さんご存知の通りです。
SCスタートですぐ赤旗中断。
確にその時はかなり大粒の雨でレースは無理だったと思う。

ただ、ディレイして再スタートした際は小雨で十分レース出来るコンディションまでは改善してた。
そしてレース終盤、ビアンキの事故が起きてしまった。
赤旗レース終了。
サーキットFMとネットのリアルタイムコメントで戦況を調べてたけど、事故についての情報は全くなし。
録画しといた生中継を後で見たけど、こちらも何で赤旗終了したか解説陣も表彰式あたりまで理解出来てなかった。
ネットやTVで観戦してた連中は何が起こったか全くわかってなかったと思う。
でも、実は鈴鹿の現地で見てた我々はピエール氏の場内実況で何が起こったかわかってました。
事故直後、まず
「マルシアのチルトンがマーシャルカーに突っ込んだようです!」
とアナウンスがあり、すぐに
「ビアンキのようです」
と訂正。
この場内実況はメディカルカーとSCが出る前で、TV中継の音声を良く聞けば場内実況で言ってるの聞こえると思う。

ビアンキの救出が終わった後のダンロップ出口見に行ってみた。
後味の悪い終り。
暗い雰囲気に包まれるサーキットを後にしようと歩いてると…

メディカルヘリが飛ぶのが見えた…。
(ただ、後で分かったがビアンキが乗ってたわけではない)
「これはヤバイ、ヤバイ」
と。
セナが逝って20年、F1の安全神話がまさか我が日本の鈴鹿で途切れてしまうんじゃないかと、本当に暗い気持ちになった。
サーキットを後にして、夕食に向かう頃、ネットのニュースでビアンキ危篤を知る。
一命を取り留めていた事には安心したが、まだ余談を許さない状況。
一月以上経った今、ビアンキはまだ四日市の病院に意識不明のままベッドの上に居る。
数日後、FOMが放送を自粛したビアンキの事故シーンが、観客撮影の動画としてYoutubeにUpされた。
自分の居たシケインQ1席の隣、Q2席の上段から撮影された動画。
見てみたけど、本当即死でもおかしくない事故だった。
クレーン車が浮き上がるほどの衝撃。
ビアンキのイヤープラグに内蔵されてたGセンサーは90Gオーバーを記録してたみたいだし…。
とにかくビアンキの回復を祈ります。
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この事故について、にわか達が色々見当違いな事を騒いでF1を非難してたので、現地で見てた者として書いておく。
台風が来てる状態でレースをするべきではなかったとの指摘について、
ディレイした再スタート後からスーティルがクラッシュした辺りまでは、十分レースが出来る位の小雨だった。
今までもっと雨量の多いレースもあったし、実際タイヤも深溝じゃなくインターミディエイトがメインになる位の雨量だった。
スーティルのマシンの撤去についてマーシャルへの非難について、
マーシャルはFIAのレギュレーションに則って的確に作業しており、何ら問題は無かった。
マシンがコース上にストップしている場合を除き、ダブルイエロー提示でのクレーンによる撤去はいつもの事。
ビアンキの事故動画に写っていたグリーンフラッグについて、
問題にされたグリーンフラッグを提示していたポストは撤去中のスーティル車の向こうであり、作業中の区間はその前のポストからダブルイエロー。
あくまでグリーンを振っているポストから向こうがイエロー解除なので問題は全く無い。
ビアンキが救急車によって搬送された事について、メディカルヘリが飛べない悪天候でのレース開催との指摘について、
このブログでも画像載せてるように、メディカルヘリは飛べる状況だった。
あくまでもヘリより救急車での搬送が望ましいとの判断によるもので、レギュレーションにも「警察車両先導による救急車搬送」についての取り決めがある。
今回の事故は不運が重なった事故。
端的に言ってしまえばダブルイエロー区間でコースオフする程の速度を出していたビアンキに落ち度が無いとは言えない。
BBWの不具合の可能性も指摘されてはいるが。
この事故を受けて、ダブルイエロー区間での徐行速度の明確な提示やクレーン車のスカート装着など、改善は進められている。
クビカの大クラッシュの時も思ったけど、二度とこんな事故が起こらない事を心から願う。