AWを4輪とも対向キャリパー化したい。
ずっとずっ~っと妄想してた事。
フロントに関しては今年ようやく4ポッドキャリパー化出来た。
問題はリヤ。
社外のAW用キャリパーキットのラインナップなんかには一応リヤの設定あったりする。
ただし!
パーキンギブレーキが無くなります。
リヤキャリパーがフットブレーキとサイドのニコイチになってる車種だと、社外キャリパー化する時必ずこの問題にブチ当たる。
ノーマルでパーキングがドラムの車種がホント羨ましいぜ(泣
油圧サイドにすりゃ良いって思うかもだが、一時的な使用ならともかく、ずっと停めておくような場面だと油圧抜けの危険がある。
フルード温度が上がってる状態でロックしたら、冷えたら車動いたとかね。
特に、油圧サイドでロック機構がついてるモノ、俺のOBPのも付いてるけど、あれで駐車は危険過ぎ。
スプリングかゴムかなんかで常にレバーを引っ張った状態ならまだしも。
まぁEg止まってるならレーシングカーみたいにギヤ入れときゃ良いんだけど、そもそも法的にはワイヤー式のパーキングブレーキじゃ無いとダメなの。
最近は高級車で電子式パーキングもあるにはあるけど。
で、鶏並の頭をフルに使って色々妄想した。
パーキングのドラム化は除外。
何でもやろうと思えば可能だろうけど、流用データが全く無いから手間が掛かり過ぎる。
しかも14インチ縛りがあるからハットのデカい大径ローター使えないからスペース的に恐らく無理。
お次はツインキャリパー化。
社外の対向キャリパーをフットブレーキとしてメインに使い、純正かあるいは小さめの他車種用サイド共用キャリパーをサイド専用として別に取り付ける。
コレ、実際やってるのネットで見た事ある。
でもねぇ~…純正リヤキャリパーってどれも結構ゴツいし重いし、別に付けるスペースやマウントの方法、第一に片持ちキャリパー格好悪いからヤなんだよなぁ~。
何か良い方法は無いものか…
と思ってたら、たまたまトヨタ博物館で見たLFAのリヤブレーキがツインキャリパーだった!
デカいフットブレーキ用の対向キャリパーとは別に、どうもパーキング専用キャリパーがついてるらしい!
ネットで調べたら、スーパーカーなんかはこの方式普通にある事が判った。
サイドブレーキ専用キャリパーの存在を知る事となる…。
しかし…それらのスーパーカーに付いてるブレンボのパーキングキャリパー…
お値段…20万円オーバー…orz
ひどいよ…
そんなのって無いよ…。
しかし、ブレンボにパーキング用キャリパーあるなら、他のメーカーからも出てるんじゃね?
と思って調べたら…あったぁ~~~~~~~~~~~~~!
wilwoodからまんまと出てんじゃね~か!
その名も「wilwood Mech Spot Caliper(メカスポットキャリパー)!」
海外の他のメーカーからも似たようなのいくつか出てるが、wilwoodなら簡単に輸入出来る!
しかもお値段日本円で1個1万円以下wwwwwwww
安過ぎワロチwwwwww
構造がイマイチ分からんが、こりゃ買ってみるっきゃない!!
つー事で、イギリス経由で注文したのが今年の年明け。
ひたすら待って待って…
やっと…
5ヶ月かかって大西洋と太平洋と言うふたつの大海原を越えて、ついに…
キキキキタァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最近アメリカから直接買う手段を得た今となっては、イギリス経由で買った事で時間かかっちゃったなんて思うけど、もう手元に届いたからどうでも良いのだ!
ついに来ましたワこれ~ww
届くまでの間に、海外サイトで取り付け方法や何やらかなり調べて理解が深まったけど、実物を手にすると新しい発見もあるわけで。
コイツ、海外では普通にリヤ対向キャリパー化の際に使われてるみたいなんだが、日本ではほとんど見かけない。
古いエンスー系の車のレストアに利用されてたり、一部のドレスアップショップで使われてるくらい。
日本だと本当情報が少ないのよ。
なので!
俺様が徹底的に紹介します!
本当、リヤ対向キャリパー化でのサイドブレーキ問題の解決にはうってつけだから!
オススメ!
って事でまずは外観。
こちらアウター側。
インナー側。
縦方向に見るとこんな感じ。
レバー位置の関係で、左右用アリ。
早速バラしてみた。
パーツ構成はコレだけで超シンプル。
レバーは圧入されてるピンに刺さってるんで分解不可。
アウター側パッドは本体に接着してあって外れない。
ちなみに、交換用パッドも売ってるけど、もともと必要分付いてくるから買う必要ナシ。
キャリパーにはパッドはセットになって無いって先入観があったから俺は買っちゃったけど(泣
ちなみにパッド自体は1個売りで¥700くらい。
レバーのストローク作用部のアップ。
どうやって縦方向に動くレバーでパッドを横にストロークさせてるか分かんなかったんだけど、実物確認したら超シンプルな仕掛けだったw
上の画像のレバー、ピボットピンの少し向こうがV字断面に加工させてるのがお分かり頂けるだろうか?
こちらがパッドの突き出し調整のボルトと、ピストン。
画像のようにお互いの先端が丸加工されて向かい合って付いてる。
ブレーキフリー状態のレバー位置がココ。
レバーは真ん中の丸い部分の右側に光って見えるシャフトを支点に動く。
レバーはかなりフリーなグラグラな状態で付いてるけど、コレはパッドの突き出し調整時に横方向にレバーが自然に移動するようにしてる為。
左に見えてる穴は…本当単なる穴だったw
手元に届くまで何なのか不思議だったが、左右用がある為に、レバーの支点になるシャフト用の下穴が開いてるだけ。
ロック状態のレバー位置がこちら。
丸い部分のセンターの穴に、パッド突き出し調整ボルトが入る。
穴の中に、レバーのV字断面に加工されてる部分が見えると思う。
つまり、レバーのV断面部分が上下に移動する事によって、調整ボルトとピストンの隙間を押し広げる形でピストンを外に押し出す仕掛け。
こんなオモチャみたいな構造で良いのかと笑ってしまうくらいシンプルな作動原理ww
レバーの材質が何なのかが問題だなぁ~。
使ってるうちにV断面の上の厚みの多い部分が擦り減るか、凹んでしまうと問題だけど…。
ま、1個一万円以下だから消耗品感覚なのかなw?
あとこの方式だと、本体に対してのレバー位置が決まっちゃうから、車への装着に頭を使う必要がある。
ワイヤーの取り回しに制限が出来るから。
ま、その辺りは既に考えてあるからOK!
ちなみに海外の他メーカーのMech Spot Caliperには、レバー位置が変えられたり、固定方法がコイツより楽な物もある。
興味あるヤツは画像検索してみて。
車への固定方法は後々またネタにするとして…。
真ん中に見えてるのがピストン。
この上にスチールのプレートが乗って、その上にインナー側パッドが乗る。
このピストン位置がフリー状態。
ロック状態。
ストローク量は3mmあるかないかくらい。
ローター厚に対して、フリー状態でのパッド突き出しをギリギリに設定する必要あり。
ちなみに、最大まで突き出した状態でレバーストロークさせると、インナー本体からパッドが外れるギリギリになる。
が、パッド落ちするギリ手前でレバーを押しちゃって調整ボルトが止まる寸法になってる。
ちゃんと考えられてます!
ただ、パッド減ってたら落ちちゃうけどね…(汗
つまり、ローター厚に対して、本体のロータースリットの幅をギリギリにしてやるのが良い。
んでこのキャリパー、対応ローター厚ごとに3種類設定があるんだけど…
画像の様に、インナー/アウターの本体の間にスペーサー挟んで調整してあるだけ。
なので、後で抜いて調整出来るから、買うときは一番幅の広いヤツにそておけば良しw
スペーサーを金属板で自作すれば微調整も可能。
ちなみに元々付いてるスペーサーは一枚で大体1/3インチになってるみたい。
本体を固定してるボルトもインチサイズ。
これ…ミリネジでありますようにと思ってたんだけど、やっぱインチだったねぇ~。
キャリパーの固定方法で、コレが重要になってくんのよ。
俺が考えてる方式でやるなら…チョコッとワンオフパーツ作ってもらわんといかんな~。
ま、もちろん取り付けブラケットも作動用のワイヤーもワンオフ物が必要。
だからリヤはフロントより余計大変なんだって。
その辺りの一品モノ製作についてもメドは立ってるんで、後は予算次第かなぁ~ww
wilwood Mech Spot Caliper の紹介、いかがだったかな?
多分、日本でココまで詳細に書いてるのネット漁っても無いんじゃないかな?
詳しく知りたい変態さんの目に止まって役に立てば幸いw
てか、俺がいくら調べても分かんなくて苦労したからな(汗
モノ自体の解説はこんなモン。
はい、構造が分かったら不思議に思ってくるよね~?
俺もそうだった。
このキャリパー、単純に片方のピストンが押すだけだから、キャリパーの取り付け方法がカギになる。
海外サイト見てると、お構い無しにボルトでガッチガチに固定しちゃってるお馬鹿さんも居るけど、それじゃダメですよ~(苦笑)
その辺りはまた今度の機会に。