日本経済新聞【転載開始】■逆イールドとは 長短金利逆転にみる景気後退サイン 2019/8/16付▼逆イールド 満期までの期間が長い債券の利回りの方が、短い債券の利回りよりも低くなること。長期金利の指標である10年物国債利回りと、2年物や3カ月物の国債の利回りを比べるのが一般的だ。米国債では2000年や07年の景気拡大終盤で逆イールドが発生した。発生後に景気後退が訪れたケースが多いことから、市場関係者は「景気後退」の予兆として重視している。 残存期間に応じた利回りを結んだ「イールドカーブ(利回り曲線)」は通常、緩やかな右肩上がりを描く。満期までの期間が長くなればなるほど、価格変動などのリスクが高くなり、投資家がリスクに見合った利回りを求めるためだ。逆イールドが生じるのは、足元の景気は良くても将来、低迷する可能性がある局面だ。投資家は将来の利下げを見込んで、積極的に長期債を購入。その結果、長期債の利回りの方が低くなる。 短期債は中央銀行による金融政策の影響を受けやすい。一方、長期債は投資家の成長率や物価上昇率の見方などを反映。その利回りは「経済の体温を示す」といわれる。【転載終了】************************ 逆イールド現象は「景気後退期の前兆」「経済崩壊の警鐘」とも言われ、逆イールドが発生すると一度の例外もなく、逆イールドの発生から1年程度で大規模な株価暴落や世界的な景気後退期に突入しているとのこと。 また、今回の逆イールドはかなり特殊で、アメリカとイギリスの2カ国で同時に出現しています。イギリスと言えば、EU離脱問題で揉めている最中だけに、アメリカとイギリスの2カ国で同時にリーマンショッククラスの出来事があっても不思議ではないといわれ。日本にとっても他人事ではなく、10月の消費増税と合わせて、リーマンショック級の大恐慌が来た場合、日本経済は二重の痛手を負うことになるかもしれません。 国民生活に大きな影響がでそうですね。