仕事力がアップする経済ノート
【転載開始】
■「生活実感の悪化と不安」が日銀のアンケート
でクッキリ・・・
消費者物価指数は3年4カ月連続で上昇
公開日:2025/02/18

日銀の舵取りは…(本店)/(C)共同通信社
日本銀行は1月17日、
「生活意識に関するアンケート調査(第100回
2024年12月調査)」の結果を発表した
(全国の満20歳以上の個人4000人を対象に24
年11月7日~12月3日調査、回答者2099人)。
調査は3、6、9、12月の年4回、国民の意識や
行動を把握することを目的に実施している。
今回の調査結果から生活実感の悪化と、先行き
を危惧する生活者の不安が浮き彫りになっている。
結果を追ってみる。
注目するのは物価に対する実感だ。
現在の物価を1年前と比べ「かなり上がった」と
する質問に69.2%、「少し上がった」を合わせ
ると95.1%の人が物価高を実感している。
さらに、1年後の物価に対する見方では
「かなり上がる」(31.1%)、「少し上がる」
(54.6%)を合わせ85.7%がさらなる物価高を
予想。
5年後の物価も「かなり上がる」「少し上がる」
の合計で82.5%の人が物価高と捉え、86.7%の
人が「困ったことだ」と家計の厳しさを訴えて
いるのだ。
■家計を圧迫する食品の値上げ
総務省が1月24日に発表した昨年12月の
消費者物価指数は前年同月比で3%上昇
(生鮮食品を除く総合指数)と、3年4カ月連続
で上昇しているのである。
生鮮食品を含めた食品の値上げは生活者の家計
を圧迫し、とくに必需品のコメは在庫の逼迫で
上昇を続け、前年同月比64.5%、天候不順の
影響を受けてキャベツは同125.7%、ミカン同
25.2%など生鮮野菜は上がり続けている。
こうした物価高に賃金の上昇は追い付かず、
厚生労働省による名目賃金から物価上昇分を
差し引いた24年の実質賃金は3年連続で
マイナスとなった。
先の日銀調査で現在の収入について尋ねると、
「減った」とする回答が30.1%、1年後の収入
も「減る」とする答えが29.9%だった。
現在の暮らし向きの質問には
「ゆとりがなくなってきた」との回答が57.1%
と増えてきている。
いずれも家計の厳しさから生活者の悲鳴とも
いえる声が聞こえてくるのだ。
そして、日本経済の成長力については、
「より低い成長しか見込めない」とする回答が
54%と、半数以上の人が今後の日本経済の
成長力に悲観的な回答をしているのである。
経済評論家の荻原博子氏が日銀の調査結果から
こう述べている。
「大企業と中小零細企業の格差のように、生活
者も金持ちとおカネや資産を持たない者とでは、
二極化がますます拡大している。日本経済は物価
の上昇と不景気が同時に進むスタグフレーション
に入っています」
春闘が本格化し、大手企業は昨年に続く高水準
の要求が相次いでいる。
だが中小零細企業への賃上げが期待できなければ、
生活者の負担はさらに増していく。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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以前、キッシンジャー博士が日本に対し
「日本は、アメリカの悪いところだけ真似
をする」という言葉が思い出されますね。
国民の格差拡大。
富める者はさらに、貧しいものはさらに・・・
自民の経済政策音痴が成せる状況なので
しょう。
円安は定着し、日本の衰退はさらに進む
ことになってしまうのか?
Posted at 2025/02/18 07:05:36 | |
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