
6月30日より発売が開始される
マツダの新型デミオ。
SKYACTIVエンジン搭載の新グレード
13-SKYACTIVに本日試乗させて頂いたので、
さっそくレポートしてみたいと思います。
なお店舗によりますが、試乗とカタログに関しては
基本的には30日からという事になっています。
今日は朝から名古屋市街へ行く用事があったので、
その帰りに近くのディーラーさんへお邪魔してみました。
金曜日あたりから各地のディーラーに13-SKYACTIVが入庫し始めたという
情報があったので、もしやここならと思ったらビンゴ!
店舗入口に入るやすぐに13-SKYACTIVの後ろ姿を確認すると、
出迎えてくれたスタッフさんに試乗OKと伺い速攻で店内へ。
軽くアンケート等を書いた後、さっそく試乗させて頂きました。
試乗車はアクアティックブルーマイカのパッケージオプション装着車。
後中央席の3点式ベルトやLEDドアミラーウインカー、
ライトグレー内装にトノカバー(リアパッケージトレイ)、
新設定のパナソニック製
GN粒子ナノイー発生装置等を
装着した、かなり豪華なモデルでした。
さっそく試乗コースに出るのですが、
この試乗車は実は前日に入庫して以来、
まだ店舗スタッフさんですら公道試乗はしていなかったそうです。
初めてを、頂いちゃいました(*ノノ)キャッ
でもなぜかODO102kmでしたけどね(^^;
運転中の写真や動画はさすがにありません。

試乗車は尾張小牧のナンバーで車台番号は1200番ちょっとデス(^^;
SAパッケージオプション装着車です。
試乗コースは
2年前にMSアクセラを試乗させて頂いた時と全く同じ約2km。
その為コース後半でちょっと加速テストする事ができました。
まず乗ってみた感じですが、全体的にとにかくマイルドになっていましたね。
以前乗った13Cや13C-Vとは明らかに異なり、
静粛性が高く、ボディや足回りがしっかりしていて
マツダ車特有の硬めな乗り心地や突き上げ感はほとんど無く、
他メーカーのコンパクトカーに少し近づいたような感じです。
とはいってもそこはやっぱりマツダ車。
某T社のようなフワフワ感は全く無く、スポーティさは残っています。
しなやかだけど腰がある感じで、何より足回りがちゃんと仕事してる感じ。
走り出すまですっかり忘れていた、ボディのスポット増しや板厚アップ、
サスペンションブッシュ強化等が効いているんじゃないかって思えました。
不快感無く路面からの入力をいなしつつ、
伝えるべきインフォメーションはしっかり伝わってくる感じで、
とても安いコンパクトカーとは思えない上質感がありました。
アクセラ20Sをそのまま小型軽量化した感じでしょうか。
自分のスポルトと比較すると、ボディのシッカリ感が似ていて
スポルト以上に重厚感を感じました。
アクセラ20S>13-SKYACTIV>MC前スポルト
という感じでしょうか。
エンジンフィールは従来の1.3Lエンジンとは全く別物で、
こちらもエンジン回転に適度な重みを感じるような、
なめらかで、でも回せばマツダ車らしいサウンドが聞こえます。
走行中はアンダーカバー類の影響か、
エンジンサウンドもロードノイズもほとんど聞こえず、
窓を開けて初めて聞こえてくる感じでした。
エンジンやCVTのセッティングは超燃費重視で、
アクセルレスポンスはさすがに鈍かったです。
個人的には13C-V以上の鈍足で、
アクセル踏む→1秒後に反応、みたいな感じで、
信号ダッシュ好きな方は絶対に不満だと思います。
もちろんそういう方には向かない仕様なので仕方有りませんが。
ていうかそういう方は素直にスポルト買ってね(はぁと
あくまで燃費スペシャルという事ですね。
スポルトと比較すると明らかに排気量の差が出ていて、
加えてCVTの特性で、過剰な走りはできないと思います。
しかし重量アップの不足分はCVTが頑張ってる感じで、
新エンジンとの相性は悪くないと思います。
パワーは明らかに無いけど、踏めばちゃんと必要十分に走ってくれます。
高速等の合流時にもたつく事は無いと思います。
ただあくまで燃費重視のセッティングなので、
この車種に速さとか求めるのは明らかに筋違いであるという点は
肝に銘じておかないといけないと思います。
i-stopはアクセラ→プレマシーと来て更に熟成された感じで、
エンジン停止時の振動は全く無く、ほとんどわかりません。
再始動時は意図的に音と振動を残していて
運転者がエンジン再始動に気づくようにしているようです。
再始動時の振動もマイルドな感じ。
ハンドリングもスポーティな味付けは抑えめで
シャープさも影を潜めていますが、
それでもやっぱりマツダ車らしい感じは残っています。
タイヤのグリップ感などはよく確認できませんでしたが、
アンダーカバー類の効果で、あの硬くて不快なロードノイズを
ほとんど聞こえなくしていたのは良かったかな。
タイヤが変わってるのもあると思います。
気のせいか、アクセルやブレーキのペダルタッチに
かなりの重みがあったような気がします。
アクセルレスポンスが恐ろしく鈍く感じた理由のひとつが
ペダルの重さというか抵抗感でしょうか。
何となくMSアクセラのペダルの感じに少し近い気がしました。
少なくとも私のスポルトのペダルタッチのような軽さは無かったですね。
またブレーキペダルの感触は
i-stop搭載のプレマシーにやや似たような
踏み込みの鈍さを感じました。
でもブレーキは踏んだ分だけ一応効いてるので
制動性には問題は無いと思いますが、
ブレーキペダルは何となくエアを少し噛んでるような感じ?
操作に気を使うような神経質な感じでは無いので、
恐らく試乗の際に気付くひとは気付くけど、
納車されて1~2日乗っていればすぐに慣れるという感じでしょうか。
専用メーターの液晶ディスプレイi-DMはリアルタイムで表示され、
ペダルコントロール、ステアリング操作等による車体の動きから
運転状態を判定するコーチング機能がありますが、
200m程度の加速ダッシュをしてもi-DMでは高評価で、
要するに無駄に揺らしたり踏み込みが急だったりとか
節操のない操作をしなければ良いっぽいですね。
エンジンOFFの際にi-stopの停止時間と作動率、
アクセラのような木の成長で表示するECO判定と一緒にコーチングされます。
i-DMはステアリングスイッチのINFOボタンで表示項目を変えられます。
ただし上下2段の表示項目は固定っぽいです。
夜間の照明も昼間と同じように点灯し、13C等のレッド照明とは異なります。
はっきり言ってこのメーター、タコとスピードだけでも夜間照明がキレイで
それだけでも移植したくなるくらいです。できないけどね。
薄型化された専用シートは予想外にシートバックに厚みがあって
座り心地は悪くなかったでしたね。
MC前のものよりも硬さ加減が少し控えめになったのか、
背中を預けやすくなってる気がしました。
ただサイドサポートは少しマシになった程度か、
ワインディング等では頼りなく身体がズレそうな気がします。
街中オンリーなら、十二分に快適なシートだと思います。
これで長距離でも疲れにくくなってると、良いですがね。
と、こんな感じで試乗して参りました。
この日実は夕方にも私のスポルトを購入した店舗で
アルミニウムメタリックのオプション無し車を試乗しましたが、
やはり走り味は上記のような印象でしたね。
街中では決して不足感などは無く、
おとなしくて上質感と気品があるという感じがとても印象的でした。
またDEデミオ特有の軽さが影を潜めて、
重厚感があったのが個人的にはとても好印象でした。
メーター照明やLEDテールランプ等もきれいで、
特にテールランプはブレーキ点灯時はかなり眩しいです。
フォトギャラリーにも載せましたが、
LED1灯ずつがクリスタルカットレンズで覆われていて、
すごくキレイに点灯します。
点灯範囲が狭い等残念なところもありますが、
もしも他グレードやMC前への流用が可能なら、
ぜひともお勧めしたいパーツですね。
13-SKYACTIV専用メーターのエンジン始動及び停止時の動画を
YouTubeに上げてみたので、宜しければご覧下さい。
・新デミオ13-SKYACTIVのメーター(始動時)
・新デミオ13-SKYACTIVのメーター(停止時)
テキストのみの試乗記でわかりにくい所なども多々あるかと思いますが、
私個人の抱いた印象としては、
正直ここまで良い仕上がりになっているとは思わず、
良い意味で誤算でした。
これでもしSKYACTIV-6MTと組み合わされていたら、
今のスポルトを下取りに出してでも、速攻で乗り換えるレベルです。
…ありえないから言える事ですけれどもね(^^;
試乗に関しては以上ですが、
アクアティックブルーマイカの店舗の方では写真撮影OKという事で
できるだけ撮りまくってきました。
とはいえこの日の名古屋は猛烈な酷暑となり、
試乗を終えた時点で気温32度(メーターの外気温は36度)で、
駐車場のアスファルトは軽く40度行ってそうな暑さでしたので、
撮影の途中から私も直射日光と暑さにやられてしまい、
帰宅後に確認した画像は、明らかに撮影忘れが目立っていました。
この日撮影した画像のうち、
許可を頂けなかったアルミニウムメタリック試乗車以外は、
重複するものを除き全てフォトギャラリーの方へ投稿しましたので、
宜しければご覧下さい。
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その1。(アクアティックブルー外観)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その2。(アクアティックブルー外観)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その3。(専用LEDテールランプ)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その4。(専用ヘッドライト)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その5。(LEDドアミラーウインカー)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その6。(ライトグレー内装・フロント)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その7。(ナノイー、専用メーター)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その8。(ライトグレー内装・リア)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その9。(フロントタイヤハウス整流板)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その10。(リアタイヤハウス整流板&エンジン下カバー)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その11。(センター&リアアンダーカバー)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その12。(新旧リアスポイラー形状比較、他)
<11/07/01 追記>
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その13。(新旧リアスポイラー形状比較 その2)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その14。(アルミニウムメタリック外観 その1)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その15。(アルミニウムメタリック外観 その2)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その16。(ホワイトパール外観 その1)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その17。(ホワイトパール外観 その2)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その18。(エンジンルーム その1)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その19。(エンジンルーム その2)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その20。(エンジンルーム その3)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その21。(エンジンルーム その4)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その22。(センターフロアアンダーカバー)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その23。(フューエルタンクアンダーカバー)
・新型デミオ13-SKYACTIVに試乗してきたよ その24。(タイヤパンアンダーカバー 新旧比較)
・DEデミオMC前後同色比較 その1。
・DEデミオMC前後同色比較 その2。
・新型デミオ13-SKYACTIVの画像の残り。
・新型デミオのボディカラー比較。
これ以外に試乗車やカタログ類を見ていて気づいた点等を
いくつか列挙してみます。
・ドアミラートゥイーターの形状が変わってるっぽい。
・ショップオプションにアルミペダルセット8月発売(AT&CVT専用)。
デザインはアクセラのものに似てる。
・ショップオプションの車内イルミネーションはダッシュボード以外ブルーになってる。
・ステアリングスイッチはスポルトMTのみボタン周りもシルバーだったが
MC後のものは全グレード共通でブラック無塗装。
・ショップオプションにスマートキーケース3色設定。
うちブルーのものには「SKYACTIV」ロゴの刻印入り。¥1,400?
・ヘッドライトの形状は内部ハウジングのデザインも、
ユニット後ろ側の形状も専用になってるものの、
取付に関してはハロゲン同士ならポン付けできそうな雰囲気。
ブルーのアクセント部分は点灯しない。
・LEDテールランプは1灯ずつレンズ内部でクリスタルカットレンズに包まれ
意外と綺羅びやかな印象。ブレーキ点灯時はかなり眩しい。
↓左が13-SKYACTIV、右が改良後13Cのヘッドライトです。

一見同じに見えたハロゲンヘッドライトユニットも
内側や裏側の形状が異なってるようですね。
↓左が13-SKYACTIV、右がプレマシーの画像です。

わかりにくいですが、新型デミオ13-SKYACTIVでも
オートライト&レインセンサーワイパーのセンサー部分が
プレマシーのように小型化されてました。
↓新設定の
GN粒子ナノイー発生装置。

新たにショップオプションに設定された
パナソニックのナノイー発生装置が付いていました。
運転席側のみでスイッチを入れるとナノイー粒子を散布してくれます。
単品で¥27,000だったかな、アレルバスターフィルターとセットが推奨されてました。
↓旧型ユーザー注目の車体下空力パーツ群。

アンダーカバー類に関しては、あくまで人柱さんの情報待ちですが、
旧型や他グレードへの流用は難しいかもしれません。
エンジンアンダーカバーは底面のみならず側面にもガードがあり
そこにボルト締めするようで、エンジンブロック全体をU字に囲んでる様子。
前側はスマイルフェイスバンパーにボルトで固定されていて、
他グレードではバンパー下のロアスカートが邪魔になるし、
MC前モデルではそもそもバンパー下端部のデザインが違いますし。
センターフロアアンダーカバー左右はパッと見では付きそうですが、
イギリス純正モデルに設定されているものとかの方が無難かも。
どうやらカバー形状は同じようですが、ボルトに違いがある?
とにかくこの日は中央付近がよく見えなかったので詳細不明です。
中央のトンネルカバー付近やフューエルタンクアンダーカバーも
全然見えなくてわかりませんでした。
タイヤパンアンダーカバーは牽引フック等の穴の位置が合っていれば、
ここが一番簡単に付けられそうですが、果たしてどうなのでしょうかね。
タイヤハウス前に付くタイヤディフレクター(整流板)は
フロントがマッドガードに直付でボルトやファスナー等は使わずに、
工業用ホッチキスで直接固定されていて分離もできなさそうです。
リア側はたぶんイギリス純正のものと同じではないかと思います。
前側をファスナー、後ろ側をクリップみたいなもので固定してるようです。
リアのタイヤディフレクターだけなら花沢パーツさんで
ノーマル用もスポルト用も購入できると思います。
ロワアームバーやメンバーブレースセット等、
アンダーフロアに補強パーツが付いてると
その多くが干渉しそうです。
リアのトーションビームブレースは大丈夫そうですけど。
アンダーカバー類には補強効果は無いので、
静粛性と補強どっちを取るか…?
何にせよ人柱さんからの正確な情報が欲しいところですね。
今回も非常に長い記事になりました。
これが私の普段のスタイルとはいえ、
ここまで付き合って下さった方、
並びに撮影や試乗の許可を下さった店舗の方全てに
心から御礼申し上げます。m(_ _)m
来週末には正式に発売済みでカタログや写真撮影もできるでしょうから、
また色々と探りに行ってみようと思いますが、
予定は未定であって決定では無いのでご了承下さい。