許容積載量・・・いっぱい！

ストーブの燃料となる薪を調達しに、田中康夫元長野県知事の住民票のあった下伊那郡のとある村まで行ってきました。


薪の材料は、障害木として除伐された小楢の木です。
小楢は、別名薪の木と呼ばれるくらい火持ちが良くストーブには最適ですが、何しろ比重が重いので運搬が大変です。

軽自動車荷台のカーゴトレーラーで出動しましたが、第一弾として写真のように、すり切りいっぱいと＋αくらい積み込んで来ました。


大割りにして乾燥させた小楢だと、大体これ位で400kgくらいの感じです。
トレーラーにはしっかりと荷重がかかっているので、空荷の往きよりは帰りの方がポンポン跳ねることもなく動きが落ち着いています。




慣性ブレーキ付トレーラーには、運用上でいくつかの注意点があります。
まず、普通に丁寧に運転している限りはほとんど感じることはありませんが、急に進路をふさがれたりして少し強めにブレーキをかけた時など、牽引する側の親車が減速をはじめて一呼吸したあと、トレーラーの慣性で縮められたブレーキロッドがドラムブレーキを作動させます。

一呼吸とは書きましたが、ほんの一瞬のタイムラグの発生を感じますし、ブレーキが利いてトレーラーの荷重がトウバーのスワンネック（連結部分）にかかると、一瞬フロントが持ち上がるような気配を感じます。
これにあわててブレーキを緩めたりしないように、心の準備が必要です。

もうひとつの注意点は、停止時から発進する時に、ほんのわずかに力を逃がすようなタイミングを取ってから加速する必要があります。
これは、停止時に慣性ブレーキによって縮められていたロッドをいきなり伸ばしてしまわないように（ストッパーまでガツンと伸ばさないように）、そっと伸ばしてあげるための注意点です。

また、バックをする際には少しずつ力を加えながら押す必要があります。
この理由は、慣性ブレーキのロッドをいきなり縮めることで、トレーラーのブレーキを作動させてしまうことが無いようにするための配慮です。
慣性ブレーキと言っても、実際にホイールの回転を止めるのはドラムブレーキによる物です。
しかし、カーゴトレーラーのドラムブレーキは、乗用車一般に見られるような「リーディングトレーリング」タイプではなく、より強力な「ツーリーディング」方式が採用されています。
と言うことは、前進時の制動に比べて後退時には約２割程度の制動力しか働かないわけで、そっとバックする限りはブレーキがかかりすぎてトレーラーのタイヤを引きずる心配はいりません。
しかし、勢い良くバックさせようとするとそれに応じて強くブレーキがかかってしまいます。



これらのことを頭の片隅にとどめながら、約80kmの距離を運びましたが、このトレーラーのエレビのシャシは相当優秀で、安定性は勿論のこと慣性ブレーキの情況を手に取るように伝えてくれます。



で、自宅に戻る前にちょっと主治医の秘密工場の方へおじゃまします。
理由は台貫に乗せて、積み込んだ小楢の重量を量るためです。









慎重にトレーラーを計りの上にのせて・・・
ええと・・・針は何処だ？



トレーラーの重量を含めて総重量500kgちょいくらいかな？










うぇっ！
トレーラーシャシの設計重量いっぱいだった！

どうりで慣性ブレーキが良く効くわけだ。(^Д^)






今回運んだ小楢、割った物では無くて玉切りしたままの腕くらいの太さの物がほとんどです。
大割りにした物と比べ、ぎっしりと中身が詰まった感じなので予想以上の積載重量になったのでしょう。
次に同様に運搬する時は、余裕を見て荷台にすり切りいっぱいくらいにとどめておきましょう。


小楢はとても重いので、伐採した手で水分を多く含んだ物などは、太ももくらいの太さで軽トラの荷台に入る長さにすると、５本も積むと軽く軽トラの積載重量をオーバーしちゃいます。

小楢でなくて、雑木や針葉樹の薪なら、小割りにした物を軽トラの荷台にすり切りいっぱいで、積載重量に少し余裕が生まれるくらいでしょうかね。