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エンジンの始動不良が続いて居た我がセニックRX4。

始動不良の原因はほぼ特定出来たわけですが、その前にも色々とやってみました。







最初に燃料ポンプの不具合を疑ったのですが、ポンプの始動音はきちんと聞こえてきます。

壊れては居ないようですが、ポンプ自体は齢21年なので能力の低下は避けられませんね。

そこで“転ばぬ先に”と言うことでポンプを交換しようとすれど、毎度お馴染み「供給終了在庫無し」。

そこでeBayで購入したところ、「如何にも」な雑な作りの製品が届く・・・







さて、いよいよ交換作業という事になりますが、セニックRX4の燃料ポンプには室内側からアクセス出来るのでしょうか?

それともルーテシアみたいにタンクを下ろさないと交換が出来ない作りでしょうか?

“メガーヌセニック”の整備書を見ると、室内側からのアクセスが可能なようですが、RX4は4WD化の為にサブフレームやプロペラシャフトが床下を通り、トランク内の形状も素のセニックとはだいぶ異なります。
（その為に追い出されたスペアタイヤを後ろに背負っているわけですね）







下から覗いても良くわからなかったので、ここは素直に整備書に従って内装外しからやってみる事にしました。

バラした所で「フレームか何かに邪魔されて手が入らない」なんて事にはなりませんように・・・







てな事で、シートを外して物入れを外して・・・









見えました。

でも普通、燃料ポンプって乳白色じゃなかったっけ?









完全にコンクリートの様な色になったポンプのパーツナンバーを探ると・・・

ゴシゴシゴシ・・・









と、いう事のようです。







「ん?　eBayで入手したやつと燃料ホースのレイアウト違うぞ !」

カプラーのピン数も違い、如何にもな燃料ポンプはセニックRX4用では無いことが判明いたしました。







パーツナンバーがはっきりした所で、再びeBayで検索開始。

届いたパーツを開梱してみると・・・









「わぁ、配送事故じゃん、パーツがひしゃげている !」なんて一瞬思いましたが、セニック用はこれが正解です。（如何にもなヤツはここがストレートなタイプです）







以前付いて居たものと見比べると、真ん中あたりのチェックバルブか何かみたいな金属パーツの大きさが違います。

（残念ながらここから写真はありません）







とりあえず取り付けて、エンジン始動を試みると・・・

おおっ、しっかりとアイドリングしてくれます。

さて、試走に出ようとクラッチを繋いでみたものの、エンジンが吹け上がりません。

チェックバルブみたいなパーツの違いでしょうか、ガソリンの供給量が全然足りない感じです。

どうやらこの燃料ポンプも、セニックRX4のものとは違ったみたいです。







こうなったら後は意地です。

折角外した燃料ポンプを元に戻して「なかったこと」にする事はできません。

こんな事もあろうかと思って、中のポンプ部分だけも取り寄せて居たのですよ。(^^)v







ポンプは信頼のボッシュ製。

交換用の治具まで一緒にセットされていると言う親切なパーツです。







ユニット自体は元の物を使い、ポンプはボッシュに交換、固定用のリングとパッキンは二度目のイーベイのものを利用。

“サンコイチ”で何とかカタチになりました。







で、作動も問題なさそうだったので、内装とシートを元に戻して近所を試走。

バッチリと仕上がったのが、FBM前日の14日。

無事にFBMのハシゴが叶いました。







しかし、この後予期せぬオチが・・・







セニックRX4のガソリンタンクの容量は58ℓです。

山坂道を走る日常使いで10km/ℓと、なかなか優秀ですが、4WD故に高速を流して走っても13km/ℓに届く事は殆どありません。

55ℓ程度まで使い切ると、平均すれば無給油で550kmの走行が可能です。







ところが・・・

FBMから帰ったある日、いつもの山坂道を適度に横Gがかかるスピードで走行中に、一瞬エンジンが吹け上がらなくなりました。

ほんの一瞬の事なので、大して気にも留めて居ませんでしたが、登り坂での加速やコーナーの立ち上がりでも一瞬息付きをすることが多くなりました。







症状はちょっとガス欠のような感じですが、燃料計の針ではまだ1/4位残っているようで、走行距離も約400km。

センダーユニットは元の物をそのまま使っていいますし、今までにも問題はなかった事から考えても、燃料計には問題無さそうですし、平均燃費との関係も正常です。







給油量にも異常は無く、しばらく走って居ましたが、また同じようなガス欠症状が発生しました。

この時も約40ℓ位燃料を消費した後です。







どうやらサンコイチで作った燃料ポンプ、燃料が少なくなると正常に吸い込んではくれないようです。

コーナーや加速などでGによって燃料が偏ると、一瞬空気を吸ってしまうみたいです。

ポンプの吸い込み口、下まで届いて居ないのかな?







実質40ℓの燃料タンクになってしまったので、ガス欠を起こさないように余裕を持った給油を心がける必要があります。

三度目の正直で、また海外の通販で燃料ポンプを探してみる事にしましょうか。







“転ばぬ先に”と言う気持ちで始めた燃料ポンプ交換、どうやら痛くない腹を探った結果の“いじり壊し”になっちゃった様です。（ ; ; ）