アーマチュアのコイル断線の様子

一昨日主治医の工場で、突然スターターが回らなくなったディーゼルムルですが、トラブルシューティングとして、バッテリーから端子に直接接続させても作動しないことがわかりました。

どうやらアーマチュアのコイルが断線している模様です。







ディーゼルムルは、ガソリンムルのプラネタリー式スターターと違い、古いタイプのリダクション式のスターターモーターが使われています。

小さなモーターを使い、遊星ギアによる減速でフライホイールを回すプラネタリー式に対し、高トルクながらも重くてかさばるリダクション式のものは近年のクルマでは徐々に使われなくなっています。

耐久力としては、リダクション式のものが優れているので、私のムルでは30万キロトラブルもなく働いてくれました。






しかし・・・

リダクション式のスターターモーターは、大手のBOSCHやMarelliでも2003年くらいから供給停止となっています。(;。;)






40年ほど前ならば、まだまだアーマチュアのコイルを巻き直してくれる様な職人さんも残っていましたが、現在では絶望的な状況でしょう。

35年ほど前のことですが、ル・マンのオルタネーターのステーターコイルとローターコイルの巻き直しを、知り合いの電装屋さんを通して依頼しましたが、その時でさえ都内から愛知県の老舗に依頼しなければならない状態でした。
（当時のモト・グッツィではオルタネーターのトラブルは良くあることでした）






純正パーツの供給が途絶えているので、サードパーティー製から物色していたところ、一応使えそうな物を見つけました。（途上国などで作っているB品っぽい）

とりあえず、これを手配しておけば、純正のスターターの巻き直しが可能な業者をじっくりと探すことも出来そうです。





欧州の流通事情が回復し、少しでも早くパーツが届くことを待つことにしましょう。

欠品リスト、また増えたな・・・