既に「何シテル」で報告しましたが、前回ブログで紹介した春園燕雀さんに「天龍龍田製作記事で掲載されている画像を、燕雀さんのブログから持ってきたことを表示することを前提に、拙ブログに転載させていただけませんか」とお尋ねしたところ、ご快諾を頂くことができました。
また氏からは、今回の製作に際して資料面でのご協力も頂けるとの有難いお言葉まで頂戴しました。
ザク違
「こんなに嬉しいことはない!」
燕雀さん、誠にありがとうございますm(_ _)m
これ以上無いほど強力な援軍を得ることができ、モチベーションも大きく上がると同時に、「こりゃ、あんまり下手なものは作れんぞ」という思いも持ちました。
よしっ、精一杯頑張るぞ。
さて製作進行状況です。
前回の艦首艦尾の形状修正に続き、船体中央付近にある煙突基部の甲板室を削ります。
キットの甲板室は型抜きの都合で上に向かってすぼまっていますし、何より第一第二煙突基部と第三煙突基部が途切れており、以前から違和感を感じていました。
燕雀さんもここに疑問を持ったようですが、
両者が繋がっているという決定的な証拠までは見つからず、状況証拠から繋がっていると推定しています。
今回は燕雀説を採用したいと思います。
旧海軍軽巡の甲板は滑り止め付きの鉄甲板とリノリウム甲板で構成されます。このうちリノリウムは材を横長(艦首ー艦尾のラインと垂直に交わる格好)に貼っているのが一般的ですが、一部の艦は縦敷きだったそうで、燕雀さんによれば
龍田は縦敷きだったのではないかと。
その後ハセガワが出したリニューアル版龍田のキットでも縦敷きでモールドされています。
よって今回の製作でも縦敷きを採用しました。
龍田の艦首形状はいわゆるスプーンバウと呼ばれる円弧状をしています。これは連携機雷(2個の機雷をチェーンで繋いだもの)を乗り切るための工夫ですが、一方で凌波性はよくありません。
今回は改二への改装に併せて冬月(秋月改型)に似た形状に改めたということにしました。
同時にアンカーの格納場所もベルマウス型からレセス型に改めたものとしています。これらの仕様変更によって、より近代化された龍田が演出できるのではないかと思っています。
次に舷側の外板継ぎ目を表現します。
図面から継ぎ目のピッチを割り出し、そのサイズにマスキングテープを切り出して船体に貼り付け、その上からサフを何度か重ねて吹き、テープを剥がします。
駆逐艦竹製作時にも同様の作業を行っていますが、どのくらい吹けばどの程度の厚み(段差)になるのかイマイチよく分かっていません。
なので剥がす時はちょっとドキドキ…。
こうした作業を経て艦首は概成しました。
喫水線部は図面通りの数値で削ったものの、フレアの具合はヤマカンでやっているので、図面の数値通りにはなっていないと思います。
それでもキットのようなフレア無しの状態からは大きく進化した気がして、自己満足に浸れます(笑)
なおテープを剥がした跡は未処理なので、後ほど1000番くらいの耐水ペーパーで軽くなでて落ち着かせる予定です。
外板の継ぎ目を天龍と龍田の写真で確認していると、カギ型の継ぎ目を発見しました。
5500t級も同様の形状が見られます。
調べてみると垂直防御として施された装甲板だと分かりました(丸スペシャル軽巡球磨型Ⅰ「球磨型の防御について」より)。
改めて図面をチェックすると、確かにそのような表記があります。
ひょっとしてと思ってハセガワのリニューアル版天龍型を見ると、やはり装甲板がモールドされていました。
丸スペシャルの記事によれば装甲板の厚みは1.5インチ(約38mm)だそうで、これを1/700にすると0.05mmとなります。また図面から割り出すと約0.15mmでした。
丸スペベースだと薄すぎると思ったのと、外板継ぎ目の段差が思ったより大きかったので、装甲板は0.2mmとしました。
サイズは84×5mmで両側に2.2×1.5mmの切り欠きを作り、14mm置きに0.6×2の短冊(装甲板固定金具?)を設置しました。
このあとは鉄甲板を貼り舷窓を開口し舷外電路を設置すれば、船体の基本的な工作は終了。
このうち滑り止め甲板の製作は地獄の工程なので、気合を入れないと…。
ブログ一覧 |
艦船模型 | 趣味
Posted at
2021/04/17 16:46:27