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2024年05月09日

ブランドを背負う功罪

ブランドを背負う功罪 C-HRの点検の間に試乗させてもらいました。
トヨタの新しいほうのSUVたち。
ジューク、ヴェゼル、C-HRが作った市場があったから
このクルマらも生まれてきた…というのは言い過ぎか。

まずはカローラクロスのZ。
HEVですが、パワートレインは改良前のものです。


いや…いい意味で裏切られました。これは売れますわ…
C-HRと比較してよりSUV然としているので、乗り味も同様かと思ってたんです。
が、全然そんなことありません。走らせていると外観の大きさを感じないほど、
ちゃんと「GA-CプラットフォームのイマドキのトヨタSUV」という感覚。

去年レンタカーで乗ったヤリスHEVよりも新しい設計のモデルなので、
実はちょっと警戒しながらの走り出しでした。
あのギリギリまで回生を粘るブレーキ制御をこの図体でやられたら…

…杞憂でした。
車格(お金のかけ方)なのか、そもそものパワートレインの違いなのかは
分かりませんが、ドライバビリティは40プリウスと同様に凄い自然でした。
プリウスでは逆にプリウス感をスポイルしてしまう要因だったのですが、
こちらは「これぞカローラ!」といった感じ。
クルマの商品性というものは、つくづく不思議なものです。

あえて言うなら、さすがに後席の足元の広さはC-HRと大差ないです。
まぁ、車台は同じですからね。ファミリーユースにも耐えるでしょうが、
その「耐えられる家族像」「使える期間」はちょっと限られるでかなぁと。
でもまぁ、もちろんヘッドクリアランスとドア開口は快適ですし、
荷物もソコソコ載りますし。十分すぎます。

カローラの名を冠する直系の車種としては初のSUVモデルですが、
「現代のカローラ像」としてのキャラクター付けで、それを満たしています。
大衆車であって、トレンドであって、肩肘張らない使いやすさ。
個人的には「シルエットとサイズ感ならC-HRのほうがカローラ(スポーツ)を
SUVにしたっぽい感じよね」とは思っていますが、中身を見れば納得です。

いい経験でした。






で、ちょっと楽しくなったところからの、これ。
試乗車が数台しか無いとのことで、たまたま当日あったというPHEV車です。

誤解を恐れずに言えば、正直、期待外れでした。

いや、いい車なんですよ。単に「800万円のスポーティSUV」としたら。
見た目の格好良さ、2.3トンの車体をものともしない走りと燃費の両立、
「トヨタのクラウン」という信頼性、完成度、品質。

ただ…「これはトヨタのクラウンという車か?」となると、疑問符が付きます。
クロスオーバーが発売されたときにも言われていたことですが。

「スポーツSUV」としてのパッケージングは満点。
ただし、正直、後席の居住性はカローラクロスのほうが上だと思います。
 →「クラウン」なのに、建前ですらない後席ガン無視で良いのか?

タイヤ銘柄と走行性能を鑑みれば、ロードノイズはこんなもんでしょうし、
エンジン音のチューニングも4気筒の高級車ならこういう方向になるでしょう。
 →で、ならば、いま運転しているのは、プアマンズカイエンなのか?
  それとも日本の高級車の代名詞的ブランドを背負ったクルマなのか?
  一方で、ビミョーーに感じる「日本の高級車っぽさ」を捨てきれていない
  乗り味のチューニング。どうもスッキリしないんですよね。

新世代クラウンの先鋒クロスオーバーよりもさらに攻めたハンマーヘッド顔。
やる気満々の赤塗装の6ポッドキャリパーに2ピースローター。
 →格好いいんだけど…
  個人的には、1年の間をあけてクロスオーバーが定着したところで、
  セダンはその流れを組んだ「比較的落ち着いているように見える」
  顔つきで出てきたのに対して、スポーツとエステートは
  「そこまで攻める必要あったか?」「同じブランドの必要あるか?」
  と、思ってしまいます。

要は、チグハグなんですよ。割り切れてない、吹っ切れてないんです。
世界のスポーツSUVと真っ向勝負するほど走りに振っている感じもなければ、
「見た目の割にちゃんと高級車してるニューカマー」とも言い切れない。
これは今後の改良でも多少どうにかなると思うので、期待しましょうかね。

カローラクロスが、脈々と続く「カローラ」ブランドを背負って、
「あ、カローラっていうSUVならこういうクルマになるよね」という、
まさにそのイメージ通りに仕上がっていたのに対して、
「果たしてこれはクラウンを名乗る必要があったのか?」という疑問が、
試乗中ずっと頭の中をついて回るんですよ…

そして、「そのクルマに800万円を出す」のであれば、
もうちょっと出してレクサスも含めた同車格の高級ブランドも見えてくる…
「今、このクルマを『クラウン スポーツ』として買う意義」が、
どうしてもいま一歩、押しが足りない、という印象です。

クルマの商品性というものは、つくづく不思議なものです。(2回目)
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2024/05/09 21:15:14

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