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2014年03月18日

SUBARUの粋(スイ)、【BMG】レガシィB4




先日の車検の際、代車として現行型である『レガシィB4 2.0GT DIT(BMG)』をお借りし、150kmほど乗ったので僕なりのインプレを報告したいと思います。BM型レガシィB4に乗るのは、フルモデルチェンジされてリリースされた際に試乗した以来です。そしてレガシィ恒例のアプライド“D”と言われるBigマイナーチェンジ後は初試乗となります。ちなみに今回のBMG型レガシィB4は、2013年製のアプライド「E」で、1万kmをチョイ越しした当たりが出始めた感じの個体でした。尚、毎度の事ながらインプレッションは長文となりますので、予めご了承願います。(笑

先ずBM/BR型Bigマイナーチェンジの「核」は、間違いなく新たに投入されたエンジン『FA20(DIT)』&『FB25』と、それに組合せた新CVTだと思います。FB25の2.5i系には乗って無いので、その出来如何は判りませんが、2.0GTに搭載されているFA20(DIT)は、これまで乗ったレガシィ(ノーマル車両)の中で、間違いなく最高・1番のパワーユニットだと感じました! エンジン始動後、SI-DRIVEはI(インテリジェント)モードがデフォルトなんですが、街中をただ走るだけならまったく問題ありません。正直言って2000rpmぐらいまでの常用回転域は、BE初期モデルであるMyB4より明らかにトルクフル且つ滑らかで、乗り易いと思います。だけど間髪入れずに瞬発力が欲しい時は、Iモードだとエンジン・メネージメントだけではなく、CVTの味付けも変えてるのか、タイムラグみたいなモノを感じるので、僕的には常用はS(スポーツ)モードが調度いい感じに思いました。なので代車中、ほぼSモードで走ってたのですが、低回転からトルクが出てて1.5t以上ある車体をものともせず、グイグイ加速する様は「頼もしい」の一語に尽きます。そしてちょっと気張ってペースを上げてみようとS#(スポーツ・シャープ)モードにすると、WRX_STIに負けずとも劣らないパワー、トルク、レスポンスを味あわせてくれる様です! 40.8kg・mの最大トルクを2000~4800rpmで発揮するのですが、その数値は強ち嘘ではなさそうです。高速道路で前車が退き、「それじゃあ遠慮なく♪」とS#モードでアクセルを踏み込むと、“シュパンッ!”とでも形容しましょうか、ホント間髪入れずに鋭い加速を見せる所は立派です。確実に言える事は、間違いなくMyB4のチョイ弄EJ208より、全ての面で優れてると言えるでしょう。(^ ^ゞ

そしてFA20(DIT)に組合されてる「高トルク対応リニアトロニック(CVT)」の仕立ても、なかなかイイ感じだと思います。恐らくSI-DRIVEのモードに連動してCVTの味付けも変えてる様で、Iモードでは若干かったるいと言うかレスポンスは1テンポ遅れる感じがして、従来のトルコンATに近いフィーリングに感じましたが、SモードorS#モードにして居ればその様な事は無く、レスポンスとダイレクト感が良いフィーリングで、とてもいい感じです。マニュアル・モードも切れが良く、シフトDOWN時のブリッピングも良好でした。でもS#モード時のマニュアル・モード「8段変速」は、やや“やり過ぎ”な感じも。はっきり言って峠道や高速道路などでも、その能力は活かし切れないでしょうネ。恐らくサーキットにでも繰り出さない限り、多段化の恩恵には肖れないだろうと思います。とは言え、個人的にはかなり秀逸な出来栄えだと思ってます。ツインクラッチ式2ペダルMTよりシフトUP・DOWNの躾は上かと思うほどです。だけど古いタイプな人間ゆえ、やっぱりクラッチを蹴りたい派なので、希望としてはFA20(DIT)をオーソドックスなマニュアル・トランスミッションで堪能してみたいのが本音ですが。

ハンドリングは、これまでのスバル則に則ったフィーリングで、日本の他メーカーによく見られるハンドル切り始めのゲインが高く(スパッと切れる感じ)て、その先は安全セッティングなアンダーステア傾向になる味付けとは違って、サスペンションに適度なしなやかさを持たせつつ、ノーズがスーッとコーナーの内側に向いて行くような挙動で、その一連の動作がリニアでとても好感触です。このフィーリングはBE/BH型やBL/BP型とも相通じるモノを感じます。所謂この辺は“レガシィらしさ”なんだと思います。しかしBE型以上に重さを感じてしまう事も確かでした。BE型B4に乗り始めた頃、GolfⅡからの乗替えでとても重たいと思ったものですが、そのBE型よりも明らかに重さを感じさせられます。足もしっかりしてますし、ブレーキも良く効くのですが、どうしても慣性マスの大きさを感じてしまいました。だけど高速道路を邁進する時はその重さも気にならず、只々安定して走行出来るところは、とても頼もしい限りでした。

それから操作系も細々と改良を加えられてて、随所に使い勝手の良さを感じました。メーター内のマルチインフォメーションも見易く・判り易く直ぐ馴染めましたし、メーター自体もBigマイナー前より見易くなったと思います。あと水温計が復活した事も嬉しい所ですネ。SI-DRIVEのハンドル内スイッチ化も、以前までのセンターコンソールに置かれるより使い勝手が良く感じました。電動パーキングブレーキもスポーツ走行(サイドターンやアンダー殺し等)をしない限り、何気に使える装備に思います。ヒルホールド機能はMyB4にも欲しいほどです。結構、効き具合もイイようでDレンジのままでも、電動パーキングブレーキはシッカリ効いてくれるので、アクセルON解除と共にとても重宝です。電動パワーステアリングもとてもナチュラルで、僕はまったく違和感を感じませんでした。あとBL/BP後期から採用されたテレスコピック機構は、やっぱり具合が良く誰でも適切なドライビング・ポジションを得られる事でしょうきっと。あとシートも結構良くなった感じがします。全体的にボリュームが有り、座面の長さもそこそこあるし、調整できるランバーサポートは嬉しい装備かと。でもホールド感は物足りないかな。それから初めて最近の「AUTOライト&AUTOワイパー」を使った(昔々R31スカイラインで体験した事アリ)のですが、まぁ便利だけど無くてもいい装備に感じましたネ。AUTOライトは昼間は重宝だけど、夜間は停止時にライトを消す派なので、AUTOでも結局はライトスイッチを操作すので、有っても無くても僕には同じかと。もしもAUTOライトがストップ&ゴーに連動してライトを減光してくれれば、多いに使える装備だと思うのだが…。あっAUTOワイパーは、僕の感覚と動作がシンクロしなかったので、逆に使い辛い気がしました。あとドアミラーのターンインジケーター(←ウィンカー動作確認)は、慣れの問題なのか最後まで好きになれませんでした。最初、後方に他の車が居るのかと思って一瞬焦って仕舞いました。その後も判って居ても、つい惑わされて仕方ありませんでした。操作系最後に一番ダメに思ったのが、ギヤ操作に使うパドルシフトの設置方法が頂けません。BM/BR型のパドルシフトはハンドルと連動して一緒に回る(動く)タイプなのですが、サーキットでスポーツ走行をするのならハンドルを持ち替える頻度が少ないので、然程 問題無いのでしょうが、一般道やRがきつい峠道などではハンドルを持ち替える事は日常茶飯事なので、場合によってはパドルシフトを探す目に遭うことも(特にシフトDOWN)。確かBL/BP型のパドルシフトは位置固定式でパドル自体を上から下まで長い物にしてたと思うのですが、絶対そっちの方が僕は使い易かったと思います。

っと、まぁ多少の不満もありますが、動力性能、運動性能、操作感覚などは基本的に良く出来てると思います。しか~し、BM/BR型レガシィがデビューした時からずっと変らず、エクステリア・デザインが未だ好きになれません。これって「乗りたい」と思わせるのに、最大のマイナス要素だと思います。いくら良く走っても、上手く造り上げて居ても、格好悪く目に写って仕舞っては、「乗りたい」「買おう」とは残念ながら考えられません。ボディ・サイズが大きくなるのはワールド・シェアを考えれば仕方が無いと思えます。でもあのエクステリア・デザインでは…。どうしても“厚さ”が付いて廻ってしまいます。それら外観などの寸評を『フォトギャラリー』の方にも載せましたので、良かったら其方も併せてご覧下さいませ。

結論:【BMG】レガシィB4は凄く良く出来た車では有りますが、僕が乗る車では無いようです。(*^-゜)v


ブログ一覧 | 車:インプレ編 | クルマ
Posted at 2014/03/18 22:01:56

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この記事へのコメント

2014年3月19日 22:46
良く、トルクフルのことを「モリモリ」と表現する方がいらっしゃいますが(私も昔はそうでした)、急坂での坂道発進でもない限り「モリモリ」ではなく「シュパンッ!」ですよね♪

私はまだDITのBMレガシイには乗ってないのですが、最近、他社も含めてEPS(電動パワステ)のフィーリングは本当に自然になってきたと思います。
コメントへの返答
2014年3月20日 13:02
確かに「モリモリ♪」って表現は、よく見かけますネ。決して間違ってるとは言えないと思いますが、個人的には「グイグイ」と表現した方が、トルクフルさが伝わる気がします。「シュパンッ!」はパワー・トルク・レスポンスの合せ技から得られた、僕なりの表現でした。(*^_^*)

電動パワステは80年代後半、HONDAが頑張って取組んでいましたが、あの頃の物とは当然の事ながら雲泥の差で、とても良くなったと僕も思います。
2014年3月19日 23:22
中々良い車のようですね!
AUTOライトはともかく、AUTOワイパーは使いづらいとの評価が多いようです。。。
パドルは考え方の違いなんでしょうか?ポルシェもステアリング連動なんですよねー。
ぁ、レヴォーグがどんな仕上がりかも気になります~。
コメントへの返答
2014年3月20日 13:13
「車」としては、とても良く出来てると思います。
だけどあの外観がねぇ・・・(ーー;)
ハンドルのギヤ・レシオが、スポーツカーの様にクイックならば(ロック・to・ロック→1回転とか)ステアリングと供回りでも良いかと思いますが、持ち替えを伴う一般的なハンドルギヤ・レシオの場合は、パドル固定式の方が使い易いと思うんですよネェ…。
うろ覚えですが、確かフェラーリはパドル固定タイプだったと思います。
2014年3月20日 9:00
レガシィ(と言うより水平対向を軸としたSUBRU車の走り)の良さはブレてないですね。
それはそれでとても素晴らしいと思うんですが、おっしゃるとおりエクステリアが・・・
BM/BRはどこから見てもレガシィじゃないですもんね。
メーカーは欧米誌か見ていないのが丸わかりです。
レヴォーグも「国内用」という割にはデカ過ぎる気がします。 デザインはV40の劣化コピーだし。

あ、あとはディーラーもイマイチ・・・(爆)
コメントへの返答
2014年3月20日 13:06
仰る通りSUBARU車として、根幹はブレて無いと思います。性能面は正常進化を遂げてると思います。
元々スバルはデザイン力が低い事は判っていましたが、それでも「これは無いだろう~」と嘆くばかりです。次期レガシィは更にデカクなり、メーカー自身も「海外向け」と認めてるので、ある意味、潔くも思います。そして開き直ったせいかデカイなりにもデザイン的バランスは、BM/BRより纏まってる気がします。
レヴォーグは、まだちゃんと見れてないので想像の域になって仕舞いますが、全長・全高がBP同等で全幅がBRと同じとは言え、BRの様な切り立った1780㎜では無く、丸みを帯びた1780㎜なので、BRと並べるとコンパクトに感じるかと。
ちなみにですが、レヴォーグは現行アテンザ・ワゴンよりコンパクトなんですヨ。(*^_^*)

Dラーさんは…、神奈川スバル4店舗を渡り歩いてますが、とりあえず問題は出てないです。(^ ^ゞ
2016年4月24日 9:57
おはようございます。
お言葉に甘えて訪問させていただきました(笑)

実はこの型のレガシィはハナから興味無くて試乗すらしなかったので参考になりました。
どうやら性能的には私の食わず嫌いだったようですね^_^;

ただ、このエンジンの性能とシャーシの性能を生かしきれてないデザインと図体がなんとももったいないです。

素材は良いのだから、同じ見た目でももうちょっと煮詰めれば良いクルマに化けてたかもしれないですよね。

位置づけとしては、現在のスバルに通じる過渡期のクルマと言う感じなんでしょうか?

BL時代に買い替えの食指の動きかけた私もやはりこのモデルチェンジで「このままならレガシィへの買い替えは無いな…」と思ってしまいました。

重ね重ね、もう少しデザインが洗練されていれば…と思うような実に惜しいモデルでしたね。

どんな名車もそうですけど「メーカーのご都合」に振り回された時期のクルマは決して出来が悪い訳ではない(むしろ出来はイイけど微妙に惜しかったりする)のでもったいないと言うか気の毒ですね^_^;

私のBDもちっとも売れてなかったクルマなので、言えた義理ではないとは思いますが(笑)

クルマも内面まで色々見ると面白いですよね♪
コメントへの返答
2016年4月24日 14:08
こん○○は~。
いえいえ、逆にコメント頂いちゃって恐縮です。(^ ^ゞ

僕も発表NEWSを見て「なんじゃコリャ!?」と思いつつ、現物を見てから善し悪しを判断しようとDラーに行き、その現実に萎えたものでした。(笑

↑でも綴ってますが、走行性能や機能性・快適性などは、ホント申し分ないんです。この面では、BL/BPから正常進化したと思います。

仰る通りだと思います。それはSUBARU自身も感じたのではないでしょうか?
だからその解が、LEVORGとWRX_S4なんだと思います。そしてレガシィは、BMW3シリーズやベンツCクラスらが、1ランク上に移行したのと同じと思えば、納得できます。

しかしフォトギャラリの方のレスにも記しましたが、上位クラス(=旗艦車種)なのに用意されてるグレードが残念過ぎます。BN/BS型の北米仕様には、2.5L以外に3.6L(H6)やBOXERディーゼルなどもライン・ナップされているのだから、例えシエアが少なくともフラッグシップらしいグレード(3.6L_H6)を、日本国内にも用意して貰いたい所です。アウトバック+BOXERディーゼルの組合せなんて、凄く“らしい”と思うんですけどネェ~。

だけど一番残念、いやSUBARUに対して危惧してる事は、MT設定の激減だと思ってます。先に話した様に、LEVORGとWRX_S4が従来のレガシィの層を担うのなら、MTが無い事は悲し過ぎます。更にはインプレッサとフォレスターもトップグレードにはMTは無く、用意されてるのは下位グレードの廉価モデルのみと言う有り様。積極的なMTはWRX_STIとBRZのみと、なんとも残念な状況です。

はっきり言って今は、走り好きにはMAZDAの方が魅力的なメーカーに感じてます。MAZDAは大概の車種で、グレード、エンジン毎にMTとATの両方を用意してます。そして“鼓動コンセプト”による一連のMAZDAデザインは、SUBARUには無い魅力に感じて仕舞います。正直、今のSUBARUは水平対向EG+AWDのバランスしか、MAZDAに勝る面は無いと思うほどです。

車は安い買物ではありません。出来る限り自分の納得いく物(車)を選ぶ訳で、その条件の一つに外観・デザインもあり、その占める割合は決して少ない物ではないと思うんですよネ。=BM/BR型は僕もナシと言う結論になって仕舞います。

あとSUBARU車の肥大化も気になる所です。先日のニューヨーク・モーターショーで発表された次期インプレッサも、また大きくなるらしく、それによりLEVORG・WRX_S4との差異が縮まり、インプレッサ=SUBARUのエントリーモデルの立ち位置をどうしたいのか…?

こんな事っばかり言ってる・考えているから、僕はBE5から乗換えられないんだと思います。(笑

長文・駄文、失礼しました。
2025年2月7日 15:40
こんにちは
私も乗ってみて外観以外不満はありません・・・
コメントへの返答
2025年2月7日 23:11
初めまして、tazzy!さん。
コメントをお寄せ下さり有難う御座いました。
BM/BRオーナー様には申し訳ないですが、未だBM/BRの外観に馴染めません。😓

プロフィール

「@くろバン さん。IGコイルがINマニの上に来てるんで、この子(車)やっぱり「S」じゃないですかね。RSならダイレクトIGですから。」
何シテル?   05/05 23:56
※注意).無言フォローは お断りして居ります。詳しくは下記自己紹介をご一読ください。 ツーリングに行ったり、車を弄ったりする事が好きな、何処にでも居る様な...
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