
先日の事ですが、親戚の訃報が突然舞い込み、急遽、茨城の常陸大宮まで行って来ました。っでその時、運悪く僕は仕事に追われてる真っ只中で、寝る間も惜しむような状況下でした。そんな状態で、尚且つ常陸大宮の親戚の所に行くのも初めてだったので、この日は同じ横浜(でも南の方)に居る叔父の車に便乗する事にしたのでした。
っで、朝5:30に叔父宅に行き、そこで待ち構えて居たのは、Tヨタさんとこの
【エスティマ・ルシーダ】でした。
って事で、叔父宅にMyB4を留守番させ、片道約3h・175kmのドライブの出発です。往路は、僕が↑のような状態だったので叔父が「○○○(←僕の事)、どうせ寝てないんだろ!行きは後ろで寝て行けっ(笑)」ありがとう、オッちゃん♪お言葉に甘えて2列目シートでゆっくりさせて貰う事に。しか~し!有料道路(Y浜S道)に乗って、速度レンジが上がったら、さあ大変(笑)! ルシーダ君ってば、足元・お尻の下でエンジンは唸るし、常にガタピシ、ガタピシ言うボディは超緩々! 有料道路の高架継ぎ目を通る時などは、時にどっかが折れたんじゃないかと思うほどの衝撃を伴う有り様です。申し訳ないけど、とてもとても落着いてなど居られません!特に首都高は酷かったぁ~、横羽線の継ぎ目なんて飛ぶ飛ぶ! 都心に入ると、きつめのコーナーであろうと容赦なく大きなギャップの継ぎ目が多々襲って来るので、2列目であってもボディが一瞬、歪んだように見えるほどです(もしかしたら3列目に居たら、車体の捩れや歪みを目視できたかも?)。
聞くとH10年式の2.4Lガソリンエンジン・ツインムーンルーフ仕様で、12万kmを既に走破した車両との事。走行距離はMyB4より多い事は確かですが、年式は1年しか変わらないのに、このボディの緩さってば一体何なんでしょ? とにかくドア開口部はおろか、足元から天井から、フロント周りにリア周り、ありとあらゆる所から異音・軋み音を発します。現代のミニバンは、流石にココまで酷いボディ剛性な車種は無いだろうと思いますが、この頃(10年以上前)のミニバンの設計要項の低さに閉口させられます。(ーー;)
更にですね、シートアレンジを優先したフラットなシートと、それにリンクしてか・アームレストの類(シートとかドアパネル等に)がまったく無いものだから、左右のG変化に対して身体をバランスさせるのも辛く、足を前に投げ出すスペースなど当然無い上にシート座面から足元までの高さも少なくて、170cmの僕ですら楽なポジションが取れません。
「休んで行け」と言ってくれた叔父の配慮は、とても助かったのですが、こんな環境ではウトウトするものの突然襲って来る衝撃と、以外に切れ味よくハンドルを切る叔父のステアリング・ワークのせいか?右に左にとGのゲインが大きい事、大きい事。この車、動いてない時が一番快適かも…。とは言いつつ、常○道に入ると首都高よりフラットな路面とコーナーの緩やかさ少なさに救われて、ノイジィーなエンジンだけ無視する事で身体を休める事が出来たのでした。
そんなこんなで無事、告別式も済み帰路となります。っで、往路は叔父の厚意に甘えさせて頂いたので、復路のドライバーは僕が担う事に。まぁ元来、“運転したがり~♪”の僕なのでドライバー役はまったく苦ではありません。先ずはポジション合せ…するもハンドルの立ち気味が気になります。でも何もできないからそのまま出発~! クッ、はっ走らせ辛い。(汗
出力の出方とかが最初は判らないので、叔父夫婦も同乗してますから、ソロ~リとアクセルを踏んだのですが、踏み始めアクセルワイヤーを引っ張ってる感触は有れど、エンジンはまったくの無反応。更に踏み込んだら、自分の意思よりも強くトルクが立上るもんだから不意打ちを喰らった気分w。恐らくルシーダも国産車に多く見られるスロットルの開かせ具合を細工して「トルクが有る・レスポンスがいい」雰囲気を演出(チューニング)してるに間違い無いのでしょう。あ~やだやだ。
そしてカーブや交差点などを曲がってみると、往路で痛感させられた車体の緩さからして「さぞやダルなハンドリングで、全然曲がらない(曲り辛い)んだろうなぁ」と思いきや、ハンドル転舵初期は予想に反して僕が抱いてたイメージよりも“クンッ!”て反応して、鼻ッ先がインに向かおうとします。が、しかしそこから車体全体にコーナリング・フォースが立上って来るとリアがまったく付いて来ないと言うか、リア廻りが引き摺られてるような感触でフロントの感触に反して、リアは曲がろうとする事を嫌ってるよう気が。なのでハンドル・レスポンスは思いの他いいのに基本、終始アンダーステア。調べてみると、フロントのサスは
イッチョ前にダブルウィッシュボーン※訂正:マクファーソン・ストラットでした。しかしリアは廉価な4リンクサス(ってAE86のリアサスと似たような物?)。ジオメトリーをコントロールし易いフロントサスに、旧態然なリアサス。それに緩々なボディに小馬鹿にしたようなエンジンチューニング・セットアップ。のっ乗り辛いです、走らせ辛いです、ルシーダ君...orz
自分で運転してみて判りました。正直、往路の叔父の運転が僕的には「あまり優しくないなぁ」と思ってたんですが、どうやらその原因はルシーダ君にあったようです。お陰で、ある意味ドライビングのいい勉強になったと思います。初めて運転するルシーダ君を、パッと乗りこなせるほど僕のスキルは流石に無いですが、「それなりに」走らそうとするだけで、色々と考えさせられます。如何に自分のイメージに近い動きにルシーダ君を持って行けるか、何処がルシーダ君なりの走りの領域なのか、それを探りながらのドライブに終始したのですが、いやホント難しいです。それはB4を走らせるのとは別のベクトルな所が多々ありますが、アクセルのON/OFF、ブレーキング(特に抜く所)に、ステアリングワーク。どれも操作のタイミングとその組合せのバランスで、走りが一変して難しい事・面白い事。それは決して限界走行での話しではなく、一般的なタウンスピード域の話しでです。いや、ホントいい勉強になりました。
だけど改めて一考してしまうのですが、エスティマ・ルシーダが出た当時は、ミニバンの創成期だった思います。だけどこれほどまでに走る質が低かったのかと思うと正直、興醒めしてしまいました。それも今回ドライブしたルシーダはマイナーチェンジを重ねた最終型でこの有り様ですから。10年物の僕のB4よりもルシーダの方が設計時期は古いでしょうからB4と較べるのは酷ですが、B4の前に乗ってたGOLFⅡは確か1986年が初年発表と、ルシーダより古い設計です。だけどスゲェーしっかりとした気持ちいい走り(の質)をドライバーに提供してくれたものです。車としてのコンセプトや方向性が違うとは言え、如何に当時の自動車メーカーが車の本質(←走らせてナンボ)を二の次に、ユーティリティばかりに力を注いだのかと思うと、現在の自動車業界が冷え込む一端が有ったのでは無いだろうかと思えてしまいます。そしてそれを挙って歓迎して(購入して)居たユーザーの幼稚さもあったんじゃないかと。今回、エスティマ・ルシーダをドライブしてみて、
旧友masamaxさんのRB1オデとの差は歴然、相当な違いがあります。それは現代のミニバンが、この10何年間でかなり進化したと言えるんだと思います。しかしその代償に何かを犠牲に?何かを置き去りに?してしまった様な気がしてなりません。だからと言って、僕に何が出来るという訳じゃないのですけどネ。ただ漠然とそんな事を思い耽ったのでした。( ̄∀ ̄)
さて来月もまた法事で常陸大宮の親戚の所に行く事が決まってます。なので今度はシッカリ予定を起てて、MyB4で行きたいと思います。でも、ちょっと背が高いATなミニバンって、渋滞の時に背が低いMT車より気分的に楽ですネ。(^ ^ゞ
Posted at 2009/06/13 21:49:42 | |
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