2017年12月08日
佐山芳恵再び、・・(^。^)y-.。o○(4)
まあ難しいとは言っても女土方もクレヨンのことはお目こぼしと言うか身内の戯れと言うかほとんど相手にはしていないのでその辺は僕としても気が楽だった。何と言ってもこのクレヨン様に出会って僕たちの人生は大きく変わったと言っても良いのだから。果たしてそれが幸せなのかどうかは分からないが。
私生活はこんなもので依然とさほどの変化もないのだが、仕事に関してはかなりの大きな変化があった。まず例の「英語をファッションしよう」、「英語を戦おう」の企画だが、いきなり降って湧いたようなあの金融危機に端を発する世界経済恐慌の前にあっさりと計画見直しとなってしまった。
特に海外研修付きの英語会話など恐慌の波にもまれて轟沈してしまった。大体この時期そんな悠長なことはしていられないのだろう。行き先を絞って募集をしても参加人員が確保出来ないという体たらくだった。もっともこの計画はその前に原油高騰から航空旅客料金に燃料サーチャージが加算されたことで大きく方向を変更せざるを得なかったのだが。
そこに世界不況の波をもろに被ったので今は全く方向を変えて低価格、短時間、そして高効率という方向へと変換をしている。しかし語学の学習に王道はないというくらいにただひたすら時間をかけて言葉や表現を覚えこむ以外にはないので、それを出来るだけ興味を持って出来るようDVDなどの視覚教材と国内での実地研修などに切り替えて興味を持てるような方向で検討を行っている。
そんなわけなので人員も僕と女土方、クレヨンにテキストエディターのお姉さんというコアの組み合わせに先祖返りしてしまった。北の政所様は兼務ではあるものの社長室長へと転出し、女土方が室長代理、僕が主任企画担当、そしてその他は室員ということになったが、発足当時を考えると隔世の感がある。最もあの頃もこの体制に変なのが二人ばかり加わっただけだったが。
当然予算の方も大幅に削減されて一時期の金融王がバックについた時の頃とは隔世の感ありと言った風情で会社からの正規の予算は見るも無残な額となってしまったが、社長と金融王からの裏資金が振り込まれるので金銭的にはそれなりに鷹揚だった。
特にクレヨンが泣き付けばそれなりのまとまった金が入って来るのであの英語屋も何とか繋ぎとめておくことが出来た。しかし女土方に言わせればそうした金を処理するには色々問題が多いそうで幾つかの契約は僕やクレヨン、テキストエディターのお姉さんの個人契約となっているものもあった。
それでも良く出来たもので金のかからない語学学習と言うのもこんな時代にはまたそれなりの人気を得ているようでそれで我が企画室も何とか命脈を保っている。やや贅沢志向だった海外研修から価格の安い宿泊施設を利用した国内の1、2泊の研修でネイティブ同伴の手軽なディナーやDVD観賞などもこんな時代にはそこそこ受けるようだ。まあそんなところで何とか足を出さずに企画物を続けている。
ブログ一覧 |
小説3 | 日記
Posted at
2017/12/08 17:48:06
今、あなたにおすすめ