(1)停止中製油所における生産再開
本日、根岸製油所の石油製品の生産装置の稼動を再開いたしました。順次、ガソリンや灯油等の石油製品の生産が始まり、同製油所における供給能力の強化が見込まれます。
一方、仙台製油所、鹿島製油所につきましては損傷が大きいことから復旧の目途がたっておりません。再稼動に向けて全力を挙げてまいりますが相当の時間を要するものと見込まれます。
(2)稼働中製油所における増産
水島製油所、大分製油所において稼働率をアップし、約30千BD(約5千KL/日)の石油製品を増産しております。
また、水島製油所においては、3月21日に精製能力(原油処理能力)の増強を行いましたので、さらに20千BD(約3千KL/日)の石油製品を増産してまいります。
(3)石油製品の転送
出荷可能な製油所から他の製油所・油槽所(中継基地)へ石油製品の転送を行うことで、東北・関東地区への供給を増強します。水島、麻里布、大分製油所からは、根岸製油所および京浜地区油槽所へタンカー(船)による転送を行なっています。
根岸製油所では、東北地区向けとして、18日以降タンク車により盛岡油槽所へ出荷しております。また、関東甲信地区へのタンク車による出荷も順次再開しています。室蘭製油所では、東北地区の日本海側の油槽所への転送を開始しております。
(4)石油製品の輸入等
韓国からの石油製品輸入および他の石油会社からの製品購入等を計画・実施しております。また、輸出用石油製品の国内向けへの振り替えを行っております。
(5)東北地区へのタンクローリー搬送
被災による東北地区のタンクローリー不足への対策として、西日本や北海道より東北地区(新潟を含む)へタンクローリーを搬送し、東北地区における陸上運送体制の強化を図っております。今後は約150台まで増やす予定です。
3.東北・関東甲信地区の出荷体制
(1)東北地区
室蘭製油所から石油製品の転送が始まった日本海側の油槽所を中心に、太平洋側も含めた東北各地へ出荷を行っております。なお、「国、自治体が優先する先」「救命、救急に関わる先」を最優先としております。
(2)関東甲信地区
3月14日より根岸製油所から陸上出荷を再開するとともに、油槽所からも順次出荷を開始しております。根岸製油所では、本日より生産(精製)装置を再稼動いたしましたので、早急に通常の出荷体制へ復旧することを目指してまいります。
また、鹿島製油所では、3月18日より陸上出荷を再開いたしております。
徐々に石油製品の生産体制も回復しているようだ。今週中には関東地域もある程度石油製品不足も解消されるだろう。ものがないわけではなく生産・輸送体制が停止していただけなのでこれが再開されればもの不足という現象も解消されるだろう。あまりパニックになって駆け回らない方が良い。
JR東日本は、東北新幹線の盛岡―新青森間について、大きな余震などがなければ23日に運転再開できる見込みとなったと発表したようだし、道路も復旧している。未曽有の大災害に見舞われたが、日本という国もなかなかどうして大した復興能力を持っているようだ。
Posted at 2011/03/21 14:06:23 | |
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