尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐって日中が一触即発の事態に直面している。尖閣諸島周辺海域には日米の先進戦闘機100機あまりと大規模な軍事基地が数多く集中するが、中国網日本語版(チャイナネット)は15日、日本と中国のそれぞれが保有する戦闘機の戦力を比較する記事を掲載した。以下は同記事より。
■一触即発:双方の戦力は拮抗(きっこう)
中国機の巡航を阻止するため、日本が出動するのは沖縄那覇基地のF15J戦闘機だ。1980年代に米国から導入した戦闘機で、各指標は米F15C戦闘機の初期型に近い。同戦闘機は大型双発戦闘機に属し、主に戦場の制空権争奪に用いられ、対地攻撃力を持つ。
防衛白書によれば、航空自衛隊はF15Jを202機配備しているが、すでに多くが就役期間20年以上で、電子設備も古く、機体も老朽化が始まっている。2011年末には訓練飛行中にエンジン部品と水平尾翼の一部が脱落する事故が相次いで起きた。
そのため空自はうち100機を改修、04年以降には「中期防衛力整備計画」でさらにF15Jの近代化を図ったため、作戦性能はF15KなどF15シリーズの最先端機種に匹敵する。経費の制約から毎年改修できるのは数機だけだが、那覇基地のF15Jのほとんどは改修済みだ。
F15Jの妨害対象である中国の殲10(J10)戦闘機は近年、中国空軍の代表的な戦闘機として、何度も航空ショーや演習で公開されている。米軍事情報サイト、グローバル・セキュリティーによると、殲10のようなタイプの中型単発戦闘機は機動性に長け、視程外射程ミサイルや格闘戦用ミサイル、対地精密攻撃兵器などを搭載可能だ。
殲10の就役後、次々と改修が施され、火器管制レーダーや電子設備、外観の近代化改修を通じてより先進的な派生機種が数多く開発された。
懸念されている日中戦闘機の一触即発について、中国の軍事専門誌「航空知識」の王亜男副編集長は、「戦闘機は日常の巡航や妨害任務の際には武器を満載せず、航空機搭載銃砲だけで武装し、格闘戦用ミサイルも2発だけか、ミサイル自体搭載しない可能性もある」と説明。巡視中の対峙(たいじ)で本当に衝突が発生した場合、近距離格闘が中心で、殲10の機動性のほうがF15Jが得意とする長距離や視程外作戦能力よりも力を発揮するだろう。そのため両戦闘機の戦力は拮抗しているといえる。
日中の話題と言えばこんな話ばかりで今にも戦争がはじまりそうなことを中国のメディアは言うが、日本にしてみれば実効支配をしている自国領土を保全しているだけで戦争を始めるなどと言う勢いなどは全くない。ただ、領土保全の行動の中で偶発的な武力衝突が発生する可能性はかなり高いだろう。日本の自衛隊は完全な防衛軍で平時体制の今の状態では戦争などとてもできそうもない。中国にしても基本的には防衛軍で日本に侵攻をかける能力は保有していない。尖閣周辺地域での局地戦と言うことになると力量は洗練された装備を持つ日本側がやや有利か、五分五分というところだろうか。しかし、そんなことがないように冷静に対応して欲しいものだが、どうなることやら。
Posted at 2013/01/16 22:42:16 | |
トラックバック(0) | 日記