12日の金曜日の夜はカメラの学校の日でした。
今月5月28日からCanonの大阪の拠点が梅田から、淀屋橋に近いフェスティバルタワーウエストに移転となり、EOS学園のみ先行OPENということで新しい教室での授業でした。
今回はいつものブログと趣向を変えて、カメラ教室で先生がどのように添削されるかをご紹介してみます。
教室では、3~5点各自で選んだ写真のRAWデータを教室のスクリーンに映し、先生がパソコンでDPP(Digital Photo Professional 4)を操作しながら、評価、添削とアドバイスをしてくださいます。
私は前回の撮影実習で撮ったチューリップの写真を5点、ブログに載せた中から選んで提出しました。昨年京都植物園でチューリップを撮っていますので、自分では多少上達したかなと思っておりました。ところが、今回は5点すべてに、添削が入りましたのでこれはブログネタにしよう!って、思い立ちました。(^^)v
まずは1点目の作品 「カッコ」内は先生のコメントです。
「チューリップを低い位置から撮りピント位置は花のお尻の黄色い部分に合わせ、花の下のネモフィラを淡くぼかしている点はよかったです。ただ右側の花が中途半端なので構図は縦位置のほうがよかったですね。」
はい、縦位置でも撮ってました・・・(^_^;)どっちにしようか悩んだんですよね~。
これももうちょっと下からのアングルで撮ればよかったな。
続いて2点目の作品
「寝転がった位置から青空を入れて広角レンズでキレイに撮られています。チューリップとネモフィラのバランスもちょうどいいと思います。ただ、写真の下のチューリップの「茎」が邪魔なのと露出を上げすぎなので、トリミングして露出を半段落としましょう。」
ピント位置のチューリップにばかり目が行ってて、茎には気づきませんでした・・・(^_^;)
ということで手直しした写真がこちら。(というかボツにして他の写真に変えたほうがいいかも。)
3点目の作品
「色とりどりのチューリップを、手前ボケ、奥ボケを入れて奥行きのあるいい写真になりましたね。ただ、手前の花の下の緑の部分は不要でしたね。それ以外は露出も色も問題ないです。
先生がトリミングしてくれた結果がこちらです。手前ボケをゴチャゴチャさせないようにするのは、他の方も同様に指摘されてましたね。
4点目の作品
こちらは、太陽が真上に上って花がテカってしまうので、逆に露出をハイキー気味にして、柔らかさを出したつもりだったのですが・・・。
「まず露出はちょっと上げすぎ、あと細かいところですが、メインのチューリップのピント位置が右端のチューリップと同じなので、右の複数の花にピントが合ってしまっています。この写真の場合、構図の中でメイン被写体以外には合ってないポイントを見つけたほうがよかったですね。」
ということで、露出を下げてトリミングをしたのがこちら。まだ右の花が気になりますね。
同じ時に撮った多重合成した写真を提出したほうが評価はよかったかも・・・。
最後の作品
「セイヨウカラシナにピントを合わせ、背景のチューリップと重ならないように上手く構図をつくられましたね。こちらの写真はトリミングしているようですが、もう少しチューリップを大きく入れてもいいでしょう。」
確かに手直しされてチューリップがよりわかりやすくなりました。
今回は以上のような添削とアドバイスをいただきました。
修正前と修正後、2枚比べて違いがわかりますでしょうか?ご覧になるパソコンやスマホのディスプレイ環境によっては、あまり違いがわかりくいかもしれません。
教室ではもっとイマイチな写真の場合ですが、ホワイトバランス、コントラスト、シャドウ、ハイライト、シャープネスまで調整して修正されることもあります。DPPで1メモリづつ程度の修正なので、教室で大きいスクリーンで見ても、かすかに変化がわかる程度なのですが、撮影者にとっては大きな勉強になります。
その前に、もっとバッサリ構図やピント位置、被写体の選び方など、基本的なダメ出しをされることもあります。私も昔、お祭りの写真をみんカラ用に顔をボカしたものを間違って提出して、ダメ出しをくらったことがあります・・・(汗)
私の今回の評価と添削はこんな感じでした。私が花の写真は好きなので、先生もいつもよりたくさんアドバイスをくれたのかなって、うれしかったです。花畑を撮る際に複数の花にピントが合うと良くないというのは、今回初めて知りましたのですごく得をした気分です。
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●DPPで写真を調整、現像するということについて●
基本的なことですが、DPPのソフトで変えられないこと、表現として後から変えていいもの、むやみに変えてはいけないものがあります。
変えられないモノ・・・ピント、ピント位置、絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離を広くすること。
※だから設定を変えて複数枚撮っておきます。(連写するのではありません。)
変えることで元の被写体の色、姿に近づけること・・・第1に露出、第2にホワイトバランス(色温度)、そして必要ならピクチャースタイル、角度の修正、若干のシャドウ、ハイライトの調整、歪曲補正・・・。
※順番も重要です。
※ピクチャースタイルの「風景」は色がおかしくなる場合があるので基本使わない。
大きく変えてはいけないもの・・・画質を下げることにつながる調整(コントラスト、シャープネス、シャドウ、ハイライト、色合い、色の濃さ(彩度)、大きなトリミング、縦横の変更、ノイズリダクション、etc・・・。
写真撮影の学校で使用するDPPはあくまで元の被写体の色を再現し、撮影者の表現をアシストすることが目的のソフトです。フイルムカメラの頃、自分で現像し、焼き付けした工程を、デジタル一眼レフカメラでは撮った写真をDPPで現像し、プリントすることで作品作りが完成するというのが、私の学んでいる講座のコンセプトです。
この項目は、お友だちからリクエストがありましたので、教えていただいたことを整理して書いてみました。(^^)
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ということで、前置きが長くなりました。ようやくブログの本題です。
習ったことはすぐに実践して試さなきゃな!って思ってたところに13日は朝から強い雨。昼からやんで曇り空になったので、「これは花の撮影に最適な天気やん!!」ってことで、伊丹の荒牧バラ公園に、前夜の復習を兼ねて行ってまいりました。
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奥様とBEBEも一緒だったので、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの1本のみ、PLフイルターをつけています。三脚はレガシィに積んだままDに預けてしまったので手持ちです。
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雨のしずくが花びらに残っていていい感じです。
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曇りの日は花の色がよく出てくれます。カメラの設定も色を抑えた忠実設定です。
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柔らかい花びらの雰囲気を出したかったので、コントラストは1コマ下げているものもあります。
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主役と脇役を考え、主役以外には焦点が来ないよう、あえて大きく差をつけています。
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バラはいい香りがするので撮影してても気持ちがいいですね。
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選んだ写真を見てみると、赤とか白とかの花が無くて偏ってましたね。
まぁそういう気分だったってことかもです(^^)
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わずか1時間程度の短い時間でしたが、いい復習になりました。
調べてみたら、この荒牧バラ公園でバラを撮影するのは4回目でした。
過去の写真を見ると、自分が上達したのがわかりますね。
2009/05/26
2010/06/11
2013/05/12
このブログを書いている今日は、また渓谷に新緑を撮りに行ってきました。
また、平日夜に現像して、ブログを書きたいと思います♪
長い長いブログ、最後までご覧いただいて有難うございましたm(_ _)m