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群馬マツダ・新車中古車研究所のブログ一覧

2020年07月12日 イイね!

比較

比較愛車CX−7の保証修理で実に4日間も借りる事が出来た代車のCX−30だが、私の引っ越し準備などで560Kmの試乗と積載性の検証が出来た。今回は13年前に造られたCX−7と、まさに新車のCX−30を比べ両者の相違点や一長一短を思いのまま記したいと思う。

■走行性
CX−7は当時のマツダがzoom-zoomのコンセプトで開発したクルマだけあって、とにかく楽しい。燃費だけは褒められたものではないが高速道路も山坂道も全くストレス無く走る。程よいエンジンサウンドが車内へ入り込み、ロードスターのような人馬一体感が楽しめる。一方CX−30はATのドライブセレクションをノーマルモードで走行すると大人しいというより鈍重な感じ。まぁ無難な2L車で誰でも普通に乗れる。ただ遮音性が高く高速道路は静かすぎて眠くなる。新車装着のBSタイヤが良すぎてロードノイズは皆無に近い。またスポーツモードに設定するとローギヤードなのか「あれ?まだ変速しないの?」と思うほど若干ぎこちない。つまりCX−7は豊かなパワー故に素の楽しさ、CX−30は擬似的な楽しさといった印象だ。ただ両者ともマツダらしいクイックなステアフィールは持ち合わせているが、古くて大柄なCX−7が未だにキビキビした走りを提供してくれるのを体感すると時代を問わない技術の高さを痛感する。

■操縦性
CX−7の全長は4660㎜とアテンザより短いが全幅1870㎜と国産車の中では上位に入る。だから狭い路地やすれ違いは気を遣うかと思いきや周りが避けてくれる事に気付いた。大柄なボディでもDISIターボだからか本線への合流もスイスイだし、すぐスピードに乗れる。ただ車庫入れの切り返しが一回増えた。一方CX−30は全長4395㎜とコンパクトでもラージでも無く、また全幅は1795㎜で今時な程良さ。確かにマツダが「ジャストサイズSUV」と謳ってるだけあって日常の取り回しからアイポイントの高さ、駐車、すれ違い、何もかも「楽」なんだ。そりゃ軽自動車からの乗り換えだと大きく感じるだろうけど、クルマ好きな人なら誰しもジャストサイズを実感できるはず。極論を言えばCX−7は大きなボディ故のロングツアラーに適してる代わりに普段の買い物なんかではセカンドカーが欲しくなる。比べてCX−30は1台で全て賄える。

■汎用性
申し訳ないがCX−7はクルージングPKGかつサンドベージュ内装なので、インテリアや随所の質感は現行マツダ車と比べ見劣りしない。残念なのはサンバイザーに照明が装着されてない事くらい。実際には本革シートの質感やエアコンのダイヤルは節度が良く満足度は高い。フロアの高さや自由自在のドライビングポジションから普段の乗り降りや長距離運転でも疲れ知らず。一方のCX−30は随所にソフトパッドや革素材を採用し、悪い言い方すれば「トヨタ車からの乗り換えにに対応している」印象だ、ただATをリバースに入れた時の警告音やターンシグナルの擬音は凄く高級感があり欧州車に乗ってるみたいだ。普段の積載能力はCX−7が圧勝でトランク容量だけでなく13年前のクルマにしちゃ考えられてるなぁと思う。そのせいかCX−30の収納やトランク容量に感動は無かった。しかし後席の乗降性やレッグスペース、ヘッドクリアランスはCX−30が圧勝し時代の進歩を感じた。

■総評
前述したようにCX−7は素の楽しさがある。当時としては最先端の安全装備や快適装備てんこ盛りだから現行車と比べても遜色は無い。敢えて言うならサイト&バックモニターの解像度が今のクルマより荒いだけ。でも微々たる不満は楽しさで紛れる。例えるなら「休日でも楽しみを追い求めてるスポーツ選手」だ。試合で無くても常にストイックさとファニーを両立させてる。一方のCX−30はスポーツモードに設定すれば擬似的な楽しさでノーマルモードなら本当に当たり障りの無い普通のクルマ。今時の360°モニターや電動リフトゲートが装備されても「時代だな」としか感じない。例えるなら「仕事中アディダスのサンダルを履いてる医者」だ。少しスポーツだけどクソ真面目。休日は知らないけど。

■最後に
私はマツダが好きだから今後もマツダを買い続ける気持ちは変わらない。ただ今までの歴史を知ってるからこそ今のマツダは大人しすぎると感じてしまう。私としてはマツダはRE車やロードスターのような楽しいクルマを世に送り出すブランドイメージが強いから、ちょっとクセがあっても、ちょっと足りない処があってもエポックメイキングなメーカーで在り続けて欲しいと思う。振り返ればBDファミリアのターボに始まり、DYデミオのキャンバストップ、GG/GYアテンザのシビアなハンドリング、CRプレマシーのミニバンとは思えぬヒラヒラした走り、BKアクセラの剛性感など、驚いたり笑えるクルマ創りに期待する。今のマツダは優秀すぎる。NDロードスターなんて運転していて楽しいし所有する歓びも大きいのに燃費まで良くて税金も安い。こりゃ一体どうなってんだよ?走りを追求すれば燃費や維持費は我慢する、そんな価値観の私は時代遅れのオジサンなんだべな。

Posted at 2020/07/12 08:26:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 時事

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「@デミ王2世参上! 私の記憶ですとベリーサの特別仕様車や限定車には今回のホイール履いてました。特にNoble Coutureやマゼンダセレクションなど。つまり希少です。」
何シテル?   01/20 05:44
私は群馬で生まれ、仕事や結婚を機に青森、秋田、山形と引っ越しながら暮らしてきた人生です。これまでの私はマツダの中古車しか買いません(買えません)でしたが、理解あ...
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