去年の12月に購入し、今年の5月に車検を受けた妻のセカンドカー。それはマツダAZ-Wagon。
妻の希望でカッコイヤツを選んだ。カスタムスタイルT・4WDだ。私にしちゃ初めての軽自動車、初めてのスズキ製、嫌な予感は的中し、とにかく頻繁に壊れた。
安さ優先での購入だったから、街の中古車屋で保証無の現状販売だった。壊れて直っては修理、直っては修理、もはやアバタもエクボという次元じゃ無かった。お陰で東北マツダの整備士とは仲良しになった。
妻は「とにかく軽自動車は安い」を主張し、登録車しか乗った事が無かった私は最後まで疑心暗鬼のまま納車された。田舎の中古車屋で購入したから乗り出し価格こそ安かったが、まさに地獄の始まり。こんな事なら最初からマツダの正規ディーラーで多少は高額でも保証付のイイヤツ買えば良かった。
購入前からブラスチック部品の塗装がヤレてたので板金した。購入後はプロのコーティング屋でポリッシャーも掛けて貰った。この7ヶ月間、バカみたいに磨いた。
鏡のようになるまで磨いた。
いや、磨きすぎて鏡になったと思う。
軽自動車にある華奢で安っぽいマフラー出口と、人をバカにしてるよな貧弱なサウンドが気に入らず、購入前から柿本改のマフラーを装着した。これも決して安くなかったし買うんじゃなかった。
一瞬、AZ-WagonなのにWagonRに見えるステッカーも貼ってみた。個人的には低排出ガスのステッカーが剥がされてる時点で買わなきゃ良かった。
新品のトーヨータイヤ・トランパスLuKは非常に静かで乗り心地が良かった。購入時はダンロップのルマン履いていたが、見た目はバリ溝でもヒビ割れに気付いていたら買わなかった。
ルーフはツヤツヤで傷一つ無かった。そりゃそうだよ、板金したんだもの。
それも今日で終わりだ。次のオーナー様が大事にしてくれる人で良かった。ありがとうAZ-Wagon。
やはりキャッシュで買ったクルマは手放すのが簡単で軽自動車となれば余計に容易だ。私の場合ちょっと質の良い中古車を多少ローン組んで買った方が良いみたいだ。現金で買える安い軽自動車は「それなり」だ。特に軽自動車の故障や修理を要する箇所は登録車とは異なる。登録車じゃ考えられないほど一つ一つの部品が脆い。このAZ-Wagonは田舎の中古車屋で現状販売だったから最初は良かった。でも次第に不具合が生じるも保証なんか無い。んだから今まで実費で故障箇所を全て直してきたからコンディションは抜群。でも私の愛が冷めた。また壊れるんじゃないかと疑心暗鬼に輪を掛けるくらいなら、この素晴らしい状態に満足してくださる人に譲ったほうがAZ-Wagonも喜ぶだろう。
購入後7ヶ月で修理に21万も掛かったんだぞ。税金やメンテナンスじゃ無いよ、実際に壊れて直した金額だ。何が軽自動車だから安いだ。ふざけやがって。でも悪い箇所が無い中古車を格安で買えた次期オーナー様が羨ましいぜ。特にビスカスカップリングの修理代は痛かったな。
結論とすれば、現金一括で安い軽自動車を現状販売のまま買うのと、ちょっと無理して保証付の高品質な登録車をローンで買うのとでは、経済的な事を言ったら後者が優れてる。そもそも軽自動車を買う人は最初から経済的に厳しい人が多く、ろくにオイル交換もしないで乗りっ放しの個体が多い。言い換えれば下駄代わりの使用で、最初から最後まで大切に取り扱うケースは少ない。軽自動車を選ぶ理由はダイハツのコペンみたいに趣味性の強い車や、たまたま気に入った車種が軽自動車だった、よほど自宅前の道や駐車場が狭いとか、運転に自信が無い等の理由を除き、殆どが「安いから」だ。なので軽自動車に高額な維持費を費やす人は少なく、最低限なメンテナンスさえ怠ってる車両も多い。特に4WDの軽を見てみろ。フェンダーやドア下部の錆なんか放ったらかしの個体ばっかりじゃね〜か。それに車検の時しかオイル交換しない例もある。そんで調子が悪くなり手放すのだ。そりゃ壊れても当前だよバカヤロー。
だから、軽自動車はクルマに興味が無い人でも乗ってるケースが多く、知らぬ間にスペアキーが無くなってたり、ぶつけても直さなかったり、防錆塗装してなかったりが多い。そんな事なんて知らなかった私は購入時にスペアのスマートキーを新品で作り、エンスも付けた。ワコーズの防錆アンダーコートも施行した。まさか壊れるとは思って無かったから新品のドラレコやバックカメラも付けた。考えてみると最初にスペアキー無い時点で買わなきゃ良かった。金の無駄だった。つまり、皆さん軽自動車の中古を買う時は本当に気を付けよう。買うならメーカー系ディーラーの保証付。そして登録後5年・走行5万km以内が良い。もしくは車検2年付いて乗り出し20万以内を2年毎に乗り換える。そんで余計なカスタムしない。更に電装品が少ない最廉価グレードな故障する部位が少ないから良い。電動格納ミラーやHIDライトはトラブルの元だ。なんならパワーウィンドウやオートエアコンも要らない。
私は新し目の軽自動車に乗り換えするのでは無く、次のセカンドカーは世界中に輸出されているコンパクトカーを購入する。いくらコンパクトとは言え、車両を構成する部品一つ一つの品質は軽自動車の5倍程違う。対応年数も、エンジンへの負荷も、また軽自動車ではなくコンパクトカーを選んだ前オーナー様の購入動機も含め、次こそ簡単に壊れないセカンドカーに出会えるよう期待する。
そして中古の軽自動車に対する信頼とも訣別する。軽自動車は壊れ易い反面、部品代も安い。忘れちゃいけないのは整備の工賃は登録車と同じ。任意保険は致死率や重度後遺障害のリスクから登録車より高額な場合もある。みんな軽自動車のメリットばかり言うけど、世の中そんな都合が良い話ばかりな訳ねぇたろ!私は人生で初めて中古の軽を所有してみて様々な勉強が出来た。高い勉強代を支払ったが知識と偏見が増えた。でも胸を張って言える事がある。中古車には当たりハズレがあると云うが、軽自動車や登録車を問わず、中古車を買う時は必ず以下の要件を特に重要視する事だ。
■ハズレ要件
①スペアキーが無い
②記録簿が無い
③純正ホイールが無い
④純正オプション装着が少ない
⑤車内が臭い
⑥自家塗装・素人板金の跡
⑦ヘッドライトの黄ばみ、ゴム類の退色
⑧タイヤが古い、またはツルツル
⑨ダッシュボードが日に焼けている
⑩下回りの錆を放置している
■当たり要件
①メーカー系ディーラーの保証付
②ワンオーナー車
③オイル交換まで全てディーラー管理
④新車後7年経過するも走行1万㌔以下
⑤レースのシートカバー(高齢者に多い)
⑥純正オプション多数
⑦純正ホイールに傷が無い
⑧清掃前から車内がキレイで芳香剤の匂い無し
⑨オンダッシュナビ非装着
⑩ETC車載器が外から見えない
これは私の経験則でしかないが、中古車しか買わなかった(買えなかった)私が言うんだから間違いない。特にセンスの悪いクルマは前オーナーがクルマに無頓着だったことが推察される。ダッシュボードにスマホホルダーやオンダッシュナビの跡、足元のETC車載器など論外。クルマに興味の無い人に対し、最も安い方法で色んなモノ取り付けた証。こういう個体はオイル交換もテキトーだし愛車精神は希薄だ。また内外装のデザインや美しさを無視したアフターパーツの乗る取り付けや、美的センスの無い人が乗ってたクルマは小キズが多く、大して洗車なんかしてないから下手すると高年式でも塗装が荒れている。
と、長々と書いてしまったが参考になれば幸いだ。何度も言うが現状販売の店は絶対に止めておけ。あと中古車のガ○バーやビ○グモーター、ネク○テージ等の諸費用がアホみたいに高い店もダメだぞ。保証付販売を謳っても壊れる度に審査が入るタイプの保証会社や、正規ディーラーは修理代が高いので対象外なんて保証もあるから気を付けろ!
Posted at 2021/07/26 12:11:35 | |
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