さて、R33レンズをつかってR33クリアレンズが完成しました。作り方をレポートしておこうと思います。左の写真は、純正そのまんまとの比較図。
まず、テールランプのカバーを外します。
留まっているネジは右テールが4つで左が6つ。なぜ左右で違うのかは不明。
写真の丸印がネジの場所。右テールには黄色の部分にネジがない。
せっかく色を合わせたテールを買ってきたので、カバーは傷つかぬよう保管します。
カバーを外すと下のような感じ。二つの赤い丸レンズが上と下の細いブリッジで
繋がっています。多分コレは別々に成形するよりまとめて成形した方が
コスト的に有利だったんでしょう(笑
なんかメカメカしいカンジのテールユニット(笑
んで今までと同じようにドライヤーで丹念に炙ってレンズを剥がします。
実はコイツがまたクセ者。R32の赤レンズは結構深い溝に刺さっている形。
表と、裏のバルブ穴両側からしっかり暖めてやりますが、それでも硬い。
バルブ穴から棒を突っ込んで、地面につけ、上からユニット全体で棒を
押すように体重をかけてレンズを押し出します。それでもレンズが割れるのを
覚悟でやった方がいいでしょう。あらかじめ割ってしまって表からペンチで
つまみ出すのもアリです。レンズを外してしまえば以下の通り。
さて、ここに用意したR33のレンズですが、大きさはほぼR33と同じです。
R33が実際には少し小さめ。その周りに段差があり、実はコレが接着するのに
好都合だったりします。ちなみにR32レンズはわずかに横長の楕円形状。
で、余計な突起類を切り落としてしまいます。
接着に邪魔な突起を削ったあと、このレンズをユニット側ではなく、
カバー側にくっつけます。というのも、ユニット側にくっつけてしまうと、
センター部分が引っ込んでいるR33レンズはバルブと干渉してしまうため。
少し高さを稼ぐ加工をしてユニット側につけてもいいけど、カバーを
きっちり取り付けるように位置あわせをするのは大変だと思います。
ちなみにカバー側に取り付けてもバルブとの干渉はギリっぽい。
裏のバルブを止めている部品を浮かすようにオフセットさせればなおイイかも。
んで、接着剤が乾くまでの間、せっかくなので真ん中のウィンカーも
クリア化します。以前は中のレンズを割ってつまんで裏から取り出してたんですが、
今回は表のレンズを外して中のオレンジレンズを外します。外したレンズは
ピンぼけしてるけどこんなカンジの長方形。中のオレンジのレンズは
爪で引っかかってるだけ。
んで今回、レンズをカバー側にくっつけているので、ユニットの中に
水が入ると、レンズの裏側が濡れることに。なので登場するのがコレ。
コレをカバーとくっつくように貼ることにします。こんなかんじにしてみました。
でも完成後にのぞき込んでみると、カバーと密着できてない部分もあり、
改善の余地有りといったカンジ……なので、本来の水抜き穴の部分は
しっかり残しておくことにします。
そして、レンズをくっつけた接着剤がしっかり乾いたら、レンズ側を
コーキングします。クリアレンズなのでクリアのコーキング。
カバーの穴とレンズの間にちょうど溝ができるので、そこに流し込むように
コーキングしていきます。
これがまた結構難しく、キレイにコーキングするにはちょっとがコツ必要。
上の写真で説明すると、ノズルを流し込む溝に寝かして当てます。
で、コーキング材をひねり出しながら、ノズルを写真右方向に動かしていきます。
逆方向に動かすと溝の中に巧く入っていかず、ぽこぽこふくらんだコーキングに。
この方法だと溝の中にきっちり入り込みながら平らにコーキングで来ます。
ちなみに4つあるレンズの最後で気付いたので他の3つは汚い……
下は成功例と失敗例。
そしてカバーとユニットをあわせれば完成!
水進入防止のシール材があるので、普通にカバーをはめるようには
いきません。ギュッと押しつけて最初に外したネジを締めます。
あまりに巧くはまらないようならシール材を張り直す必要があるでしょう。
これが完成後。
以上。
以前のR32のパーツレビューで掲載している、ヤフオクで買った完成済み品は
このR33レンズの上にクリアの平らなレンズをつけてコーキングしてたんですが、
今回は無しです。前のがユニット側にレンズをつけていたのに対し、
Xenon Ver.ではレンズをカバー側に取り付けてコーキングしているため
必要がないというのが一つ。あとはアクリルをキレイに丸く切るのは
非常に技術や機械が必要で大変だというのがもう一つ。
こんなカンジです。