只今わが家の車庫には、こんな3色の車が並んでいます。
ランニングコストの安いディーゼルムルの代わりには、究極にランニングコストの低いプリ○スが・・・
スペースユーティリティーに優れるセニックの代わりには、これまたユーティリティーに優れたプジヨー307SWがしばし代役を務めることになりました。
私の愛車に関連するみん友の皆さんには、ハイブリッドカーの“プリ○ス”とは、あまり接点が無いようで、私なりのインプレッションを望む声がちらほら・・・ほんとかよ(^Д^)
しばらくは愛車に関するくるまネタもなさそうですから、リクエストに応え“プリ○ス”のインプレッションでも書いてみることにします。
あくまでも私の私感によるものと、長文必至になりますので、興味の無い方と気分を害する恐れのある方は、このまま読まずにスルーして下さい。
3台列べてみると、以外にもプリ○スより307の方が、フロントウィンドウの傾斜がきついことがわかりますね。
さて、代車2台生活に突入してしまったわが家ですが、わが家の周辺と、所用で東海地方まで往復500km程走行してみて感じたプリ○スのファーストインプレッションをまとめてみます。
まずは、初日に家の近所を走ってみての感想から。
主治医の工場より、車に乗り出そうと運転席に座ったものの、スタートスイッチを押しても音なしの構え。
セレクターレバーは、ドライブポジションに入れても中立に戻っちゃうので、マニュアルシフトのレバーのように、ニュートラルからの相対位置関係で、どのギヤに入っているか知ることが出来ませんね。
クリープが一切無いため、ディスプレイパネルのポジション表示を見ても、今ひとつ実感が湧きません。
30のような、意味の良くわからない邪魔なセンターコンソールが無いことに好感が持てます。
スタート時には、アクセルを踏んでみて、動き出して初めて走行可能状態にある事がわかります。
クリープのあるオートマチック車のような、そっとブレーキを緩めることで走行可能であることを知るのとは、ちょっと勝手が違いますね。
音なしで発進するので、周りに“ポケモンGO”に夢中になっている人が居ないか確認して、そっとアクセルを踏みます。
わが家の周辺は山坂道が続くので、エンジンとモーターの両方を使って走行する状態か、下り坂で回生をしている状態のどちらかで、モーターだけを動力とするEV走行状態にはなりませんでした。
ディスプレイを見ていると、エネルギーの流れがどちら方向にあるのか良くわかりますが、ちょっとした坂道を上るにもエンジン?の粘りが足りず、エンジンが回ってみたり止まってみたりと迷うような制御が見られ、その度に走りがぎくしゃくするのが気になりました。
普段のマニュアル車なら、上のギヤに入れてエンジンの粘りだけで登るのか、シフトダウンをして一気に駆け上がるのか、任意に選択をする面白みがありますが、この迷うような制御は気分良くありません。
ちょっと強めにアクセルを踏むと、トルクステアが出るくらいしつけの悪い加速をしますが、全体に粘りが感じられない動力系にはちょっとがっかりします。
エアコンは良く効きますね。
これはとても嬉しいです。
セニックやムルティプラでは、日中の直射日光の中ではどうしても冷房能力の物足りなさを感じますが、プリ○スはぐんぐん冷やしてくれます。
おかげで一番暑い1ヵ月を快適に過ごすことが出来そうです。
ただし、ブロアファンの音が思ったよりも大きいかな?
比較の対象としては適切ではありませんが、メルセデスのEクラス以上の車に乗ると、音も無く室内を冷やしてくれます。
日本の技術なら、ファンの存在感を消しながら充分に冷やすことも可能なはずですが、そこまでコストをかけられなかったようですね。
オートのままではレベル位置にしか送風されず、任意で選択しないと足下が冷えないのはちょっと不満です。
エンジンがほとんど回っていなくて、排気温度でフロアが熱されない前提のプログラムでしょうか。
ちょっと荒れた道を走ってみると、タイヤがポンポンと跳ねる感じが伝わってきます。
バスケットボールをドリブルしたときの、ボールがバイン、バインと弾むような、そんな振動と音が伝わってきます。
これは、タイヤが起因するものか、ダンパーの為なのかは良くわかりませんでした。
ブレーキは踏力の加減と制動力がリニアで無いのが気になりますね。
踏み始めの制動の立ち上がりは鋭いものの、踏み増して行っても制動力の上がる感じが無く、最後の方でまた効き始めると言った感じです。
シトロエンのカックンブレーキみたいないやらしさはありませんが、慣れるまでは微妙なコントロールはむずかしそうです。
わが家の周辺では、勾配のきつい上り坂の頂点の丁字路がたくさんあり、積雪や凍結時にはブレーキコントロールだけで無く、スロットルワークにも注意を必要とします。
河岸段丘の下の方で乗るには問題無さそうですが、斜面での凍結が当たり前の場所では、スロットル特性とブレーキの特性はご勘弁ですね。
新しく出た4WDの方はこの辺り改善されているのでしょうか? ちょっと気になります。
そうそう、ブレーキをかける際にもう一つ気になったことがあります。
渋滞路をごく低速で走行中に、車間をコントロールするためにブレーキを踏んだり放したりしますよね。
その際に、まるでお皿の上のプリンがプルプル震えるみたいに車体が揺すられます。
先ほど書いた、タイヤが跳ねる感じと関連づけて考えると、これはどうやらラバーブッシュ類がやわらかすぎることと、ダンパーが極小ストロークにおいて上手に仕事をしていない事とが理由のようです。
ブッシュの柔軟性に頼らず、極小の入力に対しても突っ張らない、質の良いダンパーを採用すれば、静かな走行がもうひとつ上質な走行に変わって行きそうですね。
車庫に駐められたプリ○スを見て、小学校6年生の長男が一言。
「うわぁ、凶悪な顔してる」「これキャラクターで言ったら絶対に悪役だよね」
小三の娘は無関心。
年長の保育園児の次男は、「あ〜っ、かっこいー」
スタイリングは保育園児レベルのようですね。(^Д^)
数十㎞走ってオンボードコンピュータ上に示された燃費は、リッター20kmにちょっと届かず。
参考までに4WDのセニックは、生涯燃費10km+/ℓ。
この辺りでのハイオクの価格で計算すると、1km走行するのに約13円の燃料代が必要になります。
二速での走行の多用が必死の状況で、4WD車としてはかなり優秀だと思います。
これが、ディーゼルのムルティプラなら、生涯燃費15km+/ℓ。
軽油代から計算すると、1km走行するのに約7円の燃料代が必要です。
プリ○スで計算すると、1km走行するのに約6.3円の燃料代が必要な計算になります。
イニシャルコストをランニングコストでカバーできるのか、またそれがドライバビリティーとバーターになるのかは疑問です。
数年後の走行バッテリーの交換コストを考えると、上の数字がまたちょっと変わって見えてきますね。(^Д^)
トータルでの環境負荷の問題に関しては、今回は触れないで置きましょう。
数十㎞の走行後、夕方に届いたセニックの代車、プジョー307SWをちょっと運転してみてホッとしたことは、忘れないように書いておきましょう。(^Д^)