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ゆっくりピットに戻ると何か様子が変です。みんながどことなく複雑な表情で出迎えてくれています。あれ??・・・
聞くと、なんと57番が戻って来ていない!?!?
優勝したと思っていた57番が戻ってこず、チェッカーフラッグも受けていないとの事。どゆこと??マシントラブルか何かで何処かに止まってる????
しかしそれなら走ってた僕らが気づくはず。しかしデルタチームの皆もTKスクエアの皆も誰も止まってる所を見ていないと!もちろんRe.newチームも誰も見ていません。
じ、じゃぁ、何処へ???
それに、よくよく考えてみれば、僕がホームストレートに戻って来た時既にチェッカーフラッグが振られていました。僕の前に僕より上位の車が居たはず・・・でなければ僕が最初にチェッカーを受けるはずですもん。頭の回りに20個くらい?マークが飛び回っている気分です。
さらにみんなの話を聞いていくと、最初にチェッカーフラッグを受けたのはゼッケン32番だったとの事。32番って・・・・mのおやじさんじゃんか!!僕はおやじさんを周回遅れにしてはいないので、僕より少し前を走って居たはず。ひょっとして57番と間違えた???いやしかし、それでも57番が何処にも居ない理由にはならないし・・・
何処かで止まってる以外に状況を説明出来ないので、あちこち見て回りながら待って居ると・・・や、やっと牽引されて戻って来ました(^^;
聞けば走行中にギアの一部が無くなりだし、なんとかだましだまし走って居たものの8周目のS字でとうとう全部のギアが無くなっちゃったそうで。そのままコース外側のガードレールの切れ目まで車を運んで退避していたとの事。コーナーへ入る時の目線の向きと反対側の隙間に隠れる様に止まっていた為、誰にも・・・回収に来たサーキットスタッフにすらも最初は気づかれなかったそうです。な、なぁ~~~んだ~~!!!(^^;(^^;(^^;
謎が解けて、もちろんHさん自身に怪我も無くやっと安心。って事は、予選に続きまたまたタナボタで優勝じゃん!おぉ~~!!!(^^;/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
っとみんなで喜んでいたのもつかの間、さらにもう一つ大きな波乱が待ち受けていようとは・・・・
しばし後リザルトが発表されました。どれどれ・・・1位、ゼッケン55番。。。。へ????55番???・・・
Re.new号は58番。またなんか変だぞ??
そのまま見て行くと、12位に9周消化で57番、さらにTOPと同一周回のハズの32番(おやじさん)も9周で13位、でもって何故か何故か15位に58番が・・・・???
またまた頭の回りを?マークが飛び回ります。
僕とおやじさんのコース上の距離で考えると、一番最初にチェッカーを受けたおやじさんから数えての位置はだいたいこれくらい。そういえば予選の時も早々に赤旗中断となった事で時計が混乱して、随分経ってから計測結果が修正されました。って事は今回も何か間違いが起きててそのまま発表されちゃったのかな???
どうせまたすぐに訂正されるだろうと苦笑しながら談笑してるとhide'sさんが「この間違い、運営側は気づいてるのかな?ちゃんと話した方が良く無い?」と。それもそうだともう一度リザルト表を見ると、一番下に1行但し書きが・・・
「#58、フライングスタートの為、1周減算とする。」
なぁ~~~にぃぃぃぃぃぃ!!!!!(@o@;
フライングなんてしてないぞ!!!どういう事やねん!!!
慌てて受け付けまで走り、スタッフさん捕まえて確認。スタート時、レッドシグナル中に半車身車が前に動いたのでフライングと判定したとの事。半車身動いた???んなアホな!!
そんなに動けば自分ではっきり気づきます。絶対そんな事は無い!あいにくとこちらの前方ビデオはグリッドに着いた所で止まってしまってて映っていませんでしたが、コントロールルームならビデオくらい有るだろうからもう一度見て確認してくれ!と要請。すると、ビデオは残っていない、慣れた監視員が見たので間違いないと言っていると・・・そんなバカな・・・
本当に僕がフライングだったのなら、絶対に間違いないのならそれは受け入れなければいけません。もちろん証拠でも有れば即座に受け入れて文句は言いません。ベテラン監視員が見ているので間違いない、申し訳なさそうにそう繰り返す運営スタッフさんの目に嘘は感じません。僕だけで走ってたらそのまま受け入れてしまう気分になりそうでした。しかし、僕にはフライングなんてしてない自信が有りますし、応援してくれた皆さんの顔、そして何より、大変な中車を用意してくれたオーナーさんの顔を思い浮かべると簡単に承伏できる話では有りません。
オーナーさんとおやじさんも交え、引き続き間違いで有る事を主張。さらにチェッカーフラッグを振った相手を間違えている事なども伝え、再度確認を要請。コース上ではBMWチャレンジの決勝が始まっています。annbellさんとSPACIALISTさんのグリッドに応援に行きたいのに始まっちゃったやん。
っと、そこに救いの神が現れました!
3番グリッドから、つまり僕の真後ろからスタートした35番のS君!損傷した愛車を応急修理して決勝に挑んだ彼です。たまたまリザルト表を取りにS君が現れ、後ろから見た僕のスタートがどうだったのか確認、「レッドシグナルの間は全く動いていなかった」と証言してくれて、これが決め手となりました。
コース管理スタッフの話では、レッドシグナルで僕の車体がぐっと沈んだのを動いたと勘違いした・・・おやじさんがチェッカーを受けたのは、レース終盤で57番を見失い、同じ色の車体の32番をTOPと間違えて旗を振ってしまった。何度も何度も赤旗が出る状況で現場の混乱が蓄積し、勘違いを繰り返してしまったとの事。僕が動いたと診た監視員も実は記憶が曖昧だったみたいです。
これで・・・やっと誤解が解けて、無事に優勝が確定しました・・・・ほんと、冷や汗ものです(^^;
(2&4のスタッフさん、冷静に慎重に我慢強く対応してくれて有り難うございました。感謝でいっぱいです。ちなみに後方カメラは無事に映っていて、後に確認したらやはりフライングして無い事がはっきり映っています。)
こうして、準備段階から色々あって思うように事が進まなかったのが、最後の最後まで事件満載の末に最高の結果として終える事が出来ました。ドラマが多すぎてまるでTVショーの様です。結果オーライでは有りますが、実に疲れました(^^;
しかしレースそのものを振り返ってみれば・・・
ベストタイムは6周目に出た1分35秒997。車の本来のポテンシャルからすると不本意なタイムです。これに対して57番のタイムは2周目の1分33秒978。早々に順位が決まった様なものだし、後半のトラブルから考えても本調子で競り合えばもっとタイムは上がったでしょう。1周2秒以上の差。最大で14秒もの差が開いていたそうなので、この数字がそのまま全周回の差でしょうね。
ブレーキの不安定さであと1秒、ギア抜けを抑える為にあと1秒、空力の狂いにより1秒。全部合わせて重複を差し引いてあと2秒は縮められたハズ。SPECIALISTさんの見立てでも想定タイムはやはり33秒台。最低限そこまでは走れる様に出来るハズです。この先どうするか既にオーナーさんと相談を始めています。目先は不安定な部分をきちんと仕上げて信頼性を向上させる事。そして次は僕のMINIと同等以上のタイムを出せるように・・・そしていつかは打倒・・・・
まだ今シーズンは始まったばかり。これからまだまだRe.new号の戦闘力は上がります。これからも頑張って行きますので、応援よろしくお願いします!