
みな様こんにちは&こんばんは。
いつもアマチュア無線ネタばかりでスミマセンm(_ _)m、と思っていたら
今回はなんとカー用品に辿り着いていました。ということで車ネタとしてアップしました。
無線機本体だけでも通信は(マイクのケーブルやアンテナ線を接続して)可能ですが、
付属の装置を接続して運用する変態・・いゃ、マニアがいます。
例えば、無線機に外付けとしてケーブルで接続する「第2のVFO(周波数チューニングダイヤル)」、これは現代の無線機では1台の無線機に2つや3つの周波数を同時受信する機能があり、VFOも「A/B」のように切り替え機能が付いています・・・が、昭和の無線機(真空管時代の)では、無線機本体以外にVFOを外付けするのが流行ってました。見た目カッコイイ(笑)。
外付けで代表的なモノは「リニアアンプ」、これは文字通り直線的に増幅する装置。
へ?と思われますね。1W電力の電波を10Wや100Wに増幅する装置です。ブースターと別物です。パワートランジスタやFETなどの半導体素子を使うモノや、真空管やセラミック管を使う大電力のリニアアンプもあります。現代はFETが主流ですが・・・
無線機本体の送受信のタイミングでリニアアンプを動作させ、送信/受信を切り替えられるようにケーブルで接続しています。もちろん高周波同軸ケーブルで電波のケーブルも繋がっています。
その他には、TV映像を送信出来るようにビデオデッキやスマホにつなげるコネクターも無線機に付けているモノもあります。
今回は、アンテナチューナーをつなげるためにケーブル探しのブログとなっています。前置きが長く、やっとかいなぁ~(笑)。ただのアンテナチューナではなくオートマチックアンテナチューナーの話になります。ややこしぃなぁ(笑)。
オートマチック・・・・この響きは良いですね~。なんでも自動に設定ができてしまう、魔法の言葉(^_^;)。
さて本題です。
先日、某オークションでオートマチックアンテナチューナーを落札しました。名称が長ったらしいので、アンテナチューナーを「ATU」と書きます。
ATUの役目はなにをするの?と思われていると思います。
はい、アンテナをチューニングするものです・・と書くと殴られそうなので(>_<)、
アンテナは目的の特定周波数に対してマッチングが取れた状態が一番電波が空間に放出されることになります。無線機からアンテナに100を送ると、100が空中に出る。
マッチングが取れていない状態は、100を出しても70しか放出されない、30は無線機に戻ってくる。この比率を定在波比と言っており、100%放出できる状態をSWR1といい、30%戻ってくるときをSWRが高いと言います。だいたいSWR2未満が実用になっています。100のうち20まで帰ってくる状態(これでも精神的には不安)。
理想は1です(10W出したら10Wが空中に放出:ただしケーブルの損失により10W放出とは厳密にはなりません。)
この理想に近づけアンテナをチューニングするモノがATUです。
さらにこの機能にオートマチック機能が加わったのがオートマチックATUで落札した品になります。何がオートマチックなのか。
アンテナをチューニングすると書きましたが、ただのATUはバリコンと呼ばれる可変コンデンサの容量を手動で変化させマッチングSWR1に近づけます(このことを整合を取ると言います。)オートマチックは、このバリコンの変化をモーターやコイルをリレーでスイッチ(切替え)して一番SWRが1に近い状態をオートで整えます。そして、短波帯では3.5MHzや18MHz、28MHzのようにバンドの切り替えも必要になり、無線機のバンド切り替えと供に一緒にバンド切り替えするのがオートで可能になります。
ようするに手間が掛からない(笑)。
さて、なにが問題になったか申しますと・・・
ケーブルを繋ぐコネクタが現在製造されていないことです(>_<)。
DINという規格(ドイツで作った規格だそうで)の8ピンのコネクタ。
よーーーく調べてみたら、8ピンは8ピンでも「Cタイプ」と「Uタイプ」の2種類有ることに気がつきました。
無線機の背面パネルの模式図ですが、REMOTEと書かれたコネクタ(メス)とACC3と書かれたコネクタ(メス)が微妙に違うことが分かります。
左のは7ピンですが右は8ピン・・・ぃぇぃぇピン数ではありません。
背面ですから手探りで7ピンのオスを、8ピンに刺さってしまう人間のミスが予測されるため、刺さらないようにCを上向きにした(視力の検査でCは右ですが、上と答える記号)
とU配列コネクタと別にして誤挿入による機器の故障を防止しているためです。
そして、Uタイプのコネクタケーブルがオークションの品には付属されていない(予め分かっていました)。では・・作りました。
見た目にもヘンテコ(>_<)。ピンには時計修理一式工具に付いていた時計本体とバンドを接続するピンを使用し、コネクタ基台にはゴム板を使い、ピンをU字型に固定し、6線(接続は6系統だけでした)のケーブルでつなげて完成でしたが、やはり8ピンUタイプのちゃんとしたのが欲しい(爆)。
探しても探しても無線機関係、電気専門店、電線屋、海外・・と通信ケーブル類のコネクタにDIN-8P-Uはありません~。だれか助けで~(/_;)。
と一日中ネットを漁っていたら・・・
カーオーディオで汎用品として出回っている(いた)のをみつけました。ワイワイ。
某オークションにすっ飛んでいったら、2個出品されていました。
某カーオーディオ電機メーカーのカーオーディオ本体とPA等との接続ケーブルに8ピンUタイプがヘ(^o^)/。オスを発見ヘ(^o^)/。同じモノの2品は別々に出品。
早速、1つを入札したら1件だけで落札。(他の1品は、先に入札した方がいたので遠慮しました。それも1件で落ちたようです)
さて到着して実装が楽しみです。
ところで、カーオーディオのケーブルは「8ピンオス----8ピンメス」の様なので、
2つ買って「8ピンオス---(ハンダ付け)----8ピンオス」にしようと思います。
どなたかこのブログを見て頂いてるみん友さんで昔のカーオーティオが押し入れにあるよ~とか、そのケーブルも持っているよ~と言う方がいらっしゃれば、廃盤になったコネクタのDIN-8P-Uタイプは貴重なので無線機関係オークションで高値で?売却できるかできないか・・・・、
結果は知りませんが(笑)。
今はやりのAIチャットで聞いてみたら、メーカー名がでました(ホントかなぁ、とりあえず信用してみますw)。
工作2日目
カーオーディオのDIN8ピンUタイプ延長ケーブルが届きました。
はやる気持ちをおさえて、形状を確認し・
おおー、たしかにUタイプです。
ATU本体に差し込めるでしょうか。
うまく挿せました。
やった~。このケーブルはオスジャックとメスソケットのケーブルなので、オスオスに変えなくてはなりませんね。
そのために2メートルあるケーブルを半分でカットしました。
カットした切り口から、各線の導通試験をテスターを当ててやったみます。
あれ?
あれれ?
線は細い4本(黄、緑、橙、茶)とシールドタイプの2本(灰/白と灰/赤)で、
7種類のデータを転送できるようになっています。(灰色の網線は相互に導通あり
さて、8本のピンと電線の導通検査をすると・・・
1本が電線に繋がっていないことが分かりました。
1本は何にも繋がっていません。
無線機とATUの説明書を見ると、そのピンにデータを乗せなければならない重要なピンと判明。
結局この計画は、、、、これはボツとなりました。
工作3日目
どうしても綺麗に作りたかったので、ピン配列を見ていたら、8ピンも5ピンも5本のピンがあるところの角度は45度に配置されています。
ははーーー、これは行ける。
DIN5Pコネクターを改造して、2つピンの穴をドリルで空け(センターピンは接続しないので不要)、配線を6線すればOKではないですか。
もう注文していました(笑)。
工作4日目
はい、某通販で翌日配達で届きました。DIN-5Pのオス2個です。
このコネクターは未配線なので、自分で線をハンダ付けする部品になります。
分解して・・・
6本目と7本目のピンが挿せるようにドリルで穴開けです。
穴開けするとき、8ピンメスに刺し固定してやりました。(ケーブルが見えるのは、カーオーディオの8ピンメスに差した状態)
はい、2つの穴開け完了。
追加するピンは、時計バンドと時計本体をつなぐピンを流用(時計修理セットに多数あり)。
追加のピンを挿して瞬間接着剤で固定、線をハンダ付け、DINコネクターの筐体をはめ込んで完成!?。8ピンの・・ぃゃ7ピンの配列がUになっていますね~。
さて、これを無線機とATUに差し込み試験です。
チューナー側のバンド選択スイッチをAUTOにすれば、無線機をバンド変更してもケーブルで電気信号によって、ATUもバンドが自動で切り替わりました。
もう何日かかったかなぁ(笑)。ネットで8P-Uタイプが絶版で入手できないので、リサイクルショップも回りました(爆)。結局7日くらいかかってやっとの完成でした。
まとめ
1 オークションでオートマチックATUを入手
2 電源ケーブルは付いているが、付属ケーブルが付いてなかった(入札前から了解済み)
3 調べてみたら・・ケーブルのピンはDIN-8P-Uで入手困難とわかる
4 チャットGPTで聞くと、Uタイプはカーオーディオで使われてた
5 通販サイト、オークション、リサイクルショップ探してもない
6 検索範囲をオーディオ関係にも広げ、カーオーディオのDIN8P-Uを落札
7 ピンの先から配線1本つながっていない(カーオーディオ用の配線になっていた)
8 規格データ図面を見てたら・・5Pの配列が8ピンに差し込めることが分かった
9 密林で入手、穴を2つ空け7ピンを作成、無線機に必要な6本結線してケーブル完成
10 無線機とオートマチックATUを繋いで試験、結果良好
無線機はケンウッドのTS-680、ATUは同じくケンウッドのAT-250です。このケーブルはTS-430でも使えますので、これから入手される方は、ケーブルが付属されているかで、無かった場合にはDIN5Pを改造して、作成されてみて下さい。
このケーブルは
作成まで仮のケーブルを作って使ってました(1週間ぐらい)。
最後までありがとうございました。