創業者、テストドラーバーの思い「優劣を争う所に改良進歩あり」
トヨタ自動車はドイツで5月12―13日に開かれるニュルブルクリンク24時間耐久レースに、高級車ブランド「レクサス」の旗艦クーペ「LC=写真」で参戦する。毎年開催する同レースは今回が第46回大会で、トヨタの参戦は2007年から12回目。社員がメカニックやエンジニアとして参加し、将来の市販車に採用を目指す先行開発技術を投入する。
カスタムカーイベント「東京オートサロン2018」で概要を公表。17年3月発売のレクサスLCをレース仕様にした1台で、世界一過酷とも表現される難コースに挑む。ボディーやサスペンションの軽量化・高剛性化、空力開発などの先行技術を盛り込んだ。トヨタはニュルに07年から参戦、豊田章男社長はモータースポーツ活動を『もっといいクルマづくり』の根幹に据えている。
「オートレースに於て、その自動車の性能のありったけを発揮してみて、その優劣を争う所に改良進歩が行われるのである」。トヨタ創業者の豊田喜一郎氏が52年に残した言葉だ。トヨタが今、モータースポーツ活動を強化しているのは原点回帰とも言える。
トヨタがニュル参戦に向かうきっかけは02年にまでさかのぼる。当時、常務役員だった豊田社長と、トヨタのテストドライバーだった故・成瀬弘氏との出会いだ。成瀬氏が豊田社長に対し「クルマの乗り方も知らないあなたにああだこうだと言われたくない」と言い放ち、そこから豊田社長が運転の訓練を始めたのは有名な話。5年後、成瀬氏からの提案でニュル参戦を決めることになる。
なぜニュルだったのか。ニュルは1周距離が20・8キロメートルと「富士スピードウェイ」の約5倍。サーキットでありながら路面は凸凹し、高低差は300メートルもある。「ニュルのコース1周に世界の道が凝縮されている」とも言われるコースだ。自社でテストコースを持つ自動車メーカー各社が、こぞってニュルで開発中のクルマを走行させて試すのは、クルマを鍛えるのにもってこいの場所だからだ。
「トヨタ車は壊れないけど面白くない」。00年代、会社の規模が急速に大きくなる一方で、そんな揶揄(やゆ)も聞かれるようになっていたトヨタ。豊田社長の肝いりで始めたニュル参戦は、規模ではなく「もっといいクルマづくり」を軸にした会社にしたい、戻したいとの思いのあらわれでもある。
トヨタは80点主義とか面白くないとかあれこれ言われるが、それはそれで強かな戦略で良いんじゃないかと思ってきたが、最近のトヨタの車って本当に面白くない。G'zとかGRとか言っても市販の車両をちょっといじっただけでパワーが上がっているわけじゃない。トヨタの顔ってなんだと思うが、プリウスとかHVかPHVだろう。スポーツカー、その手のものは何もない。ソアラ、スープラ、セリカ、MR-S、顔になりそうなものはいろいろあったんだけどみんな切り捨ててしまった。LFAはともかくLSやLCとかなら買えないこともないが、もう少し手ごろで面白い車が出るといいと思う。最近は1.6リッター4WDターボモデルをカローラフィールダー、オーリス、ヴィッツに展開するという。またダイハツのコペンのボディを使って1リッターターボモデルもGRから販売するという。BMWと共同開発でスープラも出すという。さらにはWECに参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカー「GRスーパースポーツコンセプト」も世に出した。これは1億とか言うので到底手が出ないが、いろいろなスポーツカーが世に出て来るのはいいことだと思う。やはり世界のトヨタが頑張ると車も面白くなりそうだ、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2018/01/15 15:07:00 | |
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