中国沖で6日に貨物船と衝突・炎上し、14日に沈没したイラン企業所有の石油タンカー事故について、中国国営メディアは15日、現場海域で最大約130平方キロにわたって油が流出したと報じた。環境専門家らは、海洋生物に深刻な被害を与える恐れがあると警鐘を鳴らしている。
事故ではタンカーの乗組員32人が行方不明となり、このうち3人が遺体となって発見された。
中国の交通運輸省によると、タンカーから流出した油は現在も燃え続けているという。中国共産党機関紙の人民日報(People's Daily)は15日午後の時点で、現場を起点に長さ約18.5キロ、幅約7.4キロの範囲に油が広がっていると伝えた。沈没した同タンカーは、軽質原油13万6000トンを積載していた。
米アラスカ州を拠点とする石油流出対策の専門家、リチャード・スタイナー(Richard Steiner)氏はAFPに対し、「1週間にわたって爆発・炎上が続いた船体の損傷を考慮すると、貨物倉や燃料油貯蔵タンクのうち無傷で残っているものはなく、従ってコンデンセート(超軽質原油)と燃料のすべてが流出したというのが私の推察だ」と語り、1回で海洋流出したコンデンセートの量としては史上最多と指摘している。
仮に流出したのが積載量の20%だったとしても、1989年に発生したアラスカ沖で発生した石油タンカー「エクソン・バルディーズ(Exxon Valdez)号」の事故の際の原油流出量に匹敵する規模だという。
スタイナー氏によると、過去に把握されているコンデンセートの海洋流出のほとんどは1トン未満であり、1000トン以上の流出事例は前代未聞だという。【翻訳編集】 AFPBB News
昔、東京湾で第十雄洋丸と言うタンカーと貨物船が衝突してタンカーが大火災を起こして漂流していたのを海洋汚染防止とか言って海上自衛隊が砲爆雷撃で撃沈したことがあったけど油が漏れ出るから沈めてもダメなんだろうなあ。当時第十雄洋丸は5万7千トンのナフサを積んでいたそうだけど今回はその3倍か。当時、海自は護衛艦、航空機、潜水艦を派遣して攻撃したが、5インチ砲では沈まず、魚雷は4発発射して半数しか命中せず、航空機による爆撃もさしたる効果がなく、爆撃の経験もなければ照準装置もないのだから無理もないが、ずい分とマスコミに叩かれていた。しかし、これは海自がどうこう言うよりも大型タンカーの浮力の大きさをまざまざと見せつけた事件だったんだろう。太平洋は深いが、黄海は浅いので深刻な海洋汚染が生じないと良いのだが、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2018/01/16 16:50:12 | |
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