
今日から新年度がスタートする。しかし私の職場は総務や人事部が失敗したのか、去年度の定年退職者14人に対して今年度の新入社員は僅かに3人と、

今朝の黄砂より深刻な状況だ。

私は業種を問わず、人手不足に陥る事業者には3つの共通点があると思う。

①変化を嫌う事業者。これは社長や理事長が古い価値観に囚われ、変わりゆく時代に対応できないと人手不足に陥ると考えている。例えば年間休日の増加や時間外労働の縮小を人手不足のせいにしている会社は負のスパイラルを生み出し続け、やがて潰れる。既存社員が疲弊して退職すれば残った社員も疲弊する。次の人を雇う為の採用コストだってバカにならない。だから、どれだけ今いる社員を大切に出来ているかが問われる。また医療や介護の現場で人手不足が発生すると厚労省の人員配置基準を満たす為に大して履歴書なんか見ずに低脳な人でも雇ってしまう。頭数さえ合わせておけば良いと思うのか、そんなポンコツを教える先輩は疲弊し、低脳なヤツも「やっぱ無理っす」とか言ってアッサリ辞めたりして組織が崩壊する。どの職種でも現場に来ず状況を知らない管理職だと組織は良い方向に変わる事は無いし、そもそも変化を嫌う管理職は余計な仕事を避ける。現場の部下にボトムアップと言いながら、結局は臭いものに蓋をしてハインリッヒの法則やオズボーンのチェックリスに至る事は無い。その代わり、組織は音を立てて崩壊していくのだ。

②地域密着を曲解・美化した事業者。管理職の視野が狭いと人は集まらない。地元の人を雇い、地域に根付いた歴史と文化を尊重・継続し、地域における労働弱者の受け皿なんて言えば聞こえこそ良いが、その為に排他的かつ閉鎖的な組織が生まれる。例えば方言による言葉の違い、出身地域によるイントネーションの違い、人との付き合い方の違い、そんなもの日本であれば北海道から沖縄まで違うのは当然だ。多様性だの、色んな人が居て当然だの言いながら、結局は田舎に固執してるだけ。様々なバックボーンを受け入れられない組織は最初だけ地産地消が成功しても、若き担い手が都会へ出てしまえば地元住民だけの採用に拘り人手不足に陥るのは当然だ。そこで他県から採用しても些細な違いを容認する体質が無ければ、その人も辞めてしまう。まるで他人事のように「都会には仕事が沢山あるから若い人は行っちゃうんだよねぇ」等と言ってるだけで何も努力しないようでは慢性的な人手不足が解消する筈がない。約十年前から始まった総務省の地域起こし協力隊は苦肉の策とも言える。しかし都心から地方へ行ってはみたものの田舎の人に嫌がらせされたとか、上手く馴染めないとか、負の実例は山ほどある。今や地方は慢性的な人手不足を素直に認め、藁をも縋る気持ちで都心の人を受け入れた方が良いのでは無いか。はっきり申し上げて「今迄そのやり方でダメだったんだから、こうなった」と反省し、都心の人に対するコンプレックスやヒガミ、ヤッカミも捨て、組織存続の為には有り難い存在だと思えるような会社で無いと今後の運営は厳しいだろう。

③何らかの「嘘」がある事業者。これは就職説明会で聞いた内容と実際に働いてみた後で印象の乖離を意味する。雇用契約書を交わすから給与面の虚偽は無いにしても、事前に聞いてた内容より残業が多いとか、◯◯業務は残業に含まれないとか、文字起こしされたマニュアルが無いとか、休日でも業務電話が多いとか、ガバナンスが無いのに口約束や暗黙のルールが多いとか、新人研修やオリエンテーションを最初の数日やった後は放任とか、それを人手不足を理由にしてる管理職とか。特に若い人ほど「あれ?」と疑問に思った後すぐ居なくなる時代だ。親が甘やかし過ぎて労働対価の有り難みを知らない人が多い。そして自身を過大評価し、退職後は何処に行っても働けると思い込んでる人も少なくない。だから新入社員に対しても既存社員に対しても嘘の無い誠実な会社が生き残り、人数合わせの為にハローワークか何かで良い事しか言わないような会社は潰れる。手当たり次第に誰でも採用するような会社も同じく潰れる。

慢性的な人手不足の組織は2024年問題と叫ばれる今日より更に前から多くの問題を抱えていたにも関わらす、結局はトップの人間が何も改善して来なかっただけの話だ。他責思考の職員が管理職に問題提起すれば「何かを変えるには時間が掛かる、人のせいにするな」と叱責し、その一方で自責思考の職員は静かに辞めていく。事業主が時代と共に変わろうとせず、余所者を恐れ、嘘つき、こんな組織は多い。しかし我々は生活の為に稼がなくてはならない。だから仕事中に愚痴は言っても我慢して働いてるのではないか。そして辞めていく人は退職の理由なんか本音で言わないから、事業主は過ちに気付かないまま。

幸い私は一人職場で好きなように仕事できてるから幸せだ。だから年度始めの今日も休みなのだ。煩わしい人間関係も無いし、与えられた仕事を熟してりゃ1日が過ぎていく。今日はエイプリルフールだけど自分自身には嘘の無い人生を歩みたい。今後も時代の変化に順応し、様々な場所に出掛けて異文化を楽しみたい。やはり様々な世界を知ってる人って魅力的だしね。逆に、井の中の蛙、お山の大将、裸の王様、そんな人生は御免だわ。でも、そんな奴に限ってスゲェ威張るんだよな(笑)。マジでアホらしい。

それにしても支那って国はロクな事しね〜よな。なんだ?この黄砂は。やはりエイプリルフールだけに。嘘だろ?と思ったぜ。

夕方、風が弱まったのを見計らって洗車した。これまた嘘のようにキレイだ。

エンジン内もクルマ自らキレイにしてるようだ。そんな新年度。
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時事
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2024/04/01 11:09:44