今更だが、ホンダが10月25日、ジャパンモビリティショー
2023で電動スポーツモデル『プレリュード・コンセプト』
を世界初公開した・・・。
元プレリュードオーナーのワタクシですから、ちょっと
興味が出たので詳しく見てみると、コンセプトモデルとは言え細部までの作り込みの完成度は
ほぼ量産車のレベルまで達しており、このまま販売してもおかしくないとの事。一気に興味が
湧いたが、恐らく購入する事は無いだろう。何故なら完全なEV車になりそうだから・・・。
少し前まで、とは言っても10年位前になるが、此の頃は未来のクルマは全て電気自動車に
なるだろうと思っていた。しかしそれから10年の時を経て色々見えて来た事がある。最初
に結論から言えば、EV車はモビリティーの保守本流には成れないという事!そもそも
現在のEV化の流れは、日本の(厳密に言えばトヨタとホンダの)内燃機関のエコモードやハイ
ブリッドシステムに太刀打ち出来ず、故に不正事案を隠してまでディーゼル機関を対抗馬と
して推して大失敗した欧州メーカーが、それでも往生際悪く日本の風下になるのを拒否する
苦肉の策として強引に進めている≪政策≫の一環に過ぎず、実際問題として世界の全車種の
完全電動化は、未来永劫実現不可能と言っても過言ではないからだ!理由は五つ。
一つ目は、
インフラの整備だ。
現在国内給油所の数は27,000~28,000ヶ所程存在するが、その全てを充電所に切り換える
としても既に地下に設置されている燃料タンクや給油設備を撤去するのに最低でも500万円
から大規模な所だと1億円かかると言われている。その上で新たに充電施設を設置せねばな
らず、その費用は個人で負担するには余りにも大き過ぎるし、中堅処の給油所経営の企業も
二の足を踏むコストだろう。しかもこれは先進国のみが受ける悩みであり、実際は世界の殆ど
の国が発展途上の国で、そもそも電線などの電気供給の設備が整っていないか、まだ作って
さえも無い状態なのだ。故に充電場所が無いのにEV車が市場を席巻する事が出来る訳が無い。
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二つ目は、
充電時間の長さだ。
現在のEV車の平均充電時間は充電方法と車種にもよるが、小型車を普通充電で満充電に
するのに12時間程度かかり、急速充電でも1時間弱かかります。しかも急速充電はバッテリー
に負荷が掛かる為、現在公道に設置されている殆どの充電器は1回30分迄と決められています。
つまり最大でも30分しか充電出来ないので満充電には程遠い量しか入らず、しかも出先で
充電に30分掛かるとなると、高速のSA等では充電渋滞が起きるのは必至であり、実際世界で
最も電動化が進んでいるノルウェー(何と新車販売の8割がEV車!)の週末は、充電渋滞の深刻
さが社会問題にまで発展しているのだ。
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三つ目は、
航続距離の短さだ。
これは将来の技術革新によって解消出来るかも知れないが、実際は上記の充電時間の長さと
リンクするが、結局は出先で追加充電する事は出来ないので予め自宅で満充電にする必要があ
るのだが、そこでネックになるのが航続距離なのだ!航続距離が≪大幅に≫伸びなければ結局
は出先で充電する羽目になるか若しくは近距離しか出掛けられない事になる。しかもメーカー
が発表している所謂≪電費≫は、エアコン点けず、ライト付けず、満員乗車にせず、悪天候で
計測せずといった≪下駄上げ≫数値によるものであり、実際の≪実電費≫は当然、満員乗車で
真冬の悪天候の中、峠道を全開で走ると言った場面で著しく低下するのは目に見えているのだ。
これにより物流、特に全国何処へでも大量の物資を積んで長距離を走る大型トラック等は、
今後も絶対にEV車を採用する事は出来ないのだ。
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四つ目は、
信頼性の不確定さだ。
これは元々バッテリーの特性が、≪気象や温度に左右されやすい≫と言う事。低温時には
バッテリーの能力が低下する事は昔から知れ渡っているが、気温が高くてもバッテリーの能力
は低下する。つまりEV車は寒冷地と高温地にはそもそも向かない車種なのだ。これは特に
寒冷地では致命的な問題となる。例えば今年の冬、猛吹雪と積雪で道路上に長時間、多く
の車輛が取り残された事があったが、内燃機関車なら燃料がある限り、取り敢えずエンジン
をかければ排気熱や電気を使えるので暖を取れるが、EV車では即≪OUT≫となる!それだけ
では無い。最悪はドアさえ開かなくなる恐れもあるのだ!これは文字通り≪死活問題≫となる
由々しき懸念材料である。
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そして5つ目は、
電動化は決して≪エコ≫では無いという事。
EV化を進める勢力が大義名分の本丸として、CO2削減等の環境問題を理由にしているが、
そもそも最近まで黒煙撒き散らすディーゼル車を推していた連中に言う資格は無く、また
内燃機関のエンジンと違ってバッテリーは≪潰し≫が利かず、性能低下即≪汚染物質だらけ≫
の重大な環境破壊棄物となる! 更にEV車は当然電気で走る訳だが、その電気はどの様に
作り出すのか?ハッキリ言って≪EV推進派≫と≪反原子力を叫ぶ勢力≫は同じと考えて良いが
特にその急先鋒となるドイツは確かに国内の原発をすべて停止させたが、じゃあその無くな
った分の電気はどうしているのかと言うと、隣のフランスから電気を買っているのである。
因みにフランスは言わずと知れた世界一の“原発大国”である。更には先程も述べた世界一の
EV推進国であるノルウェーに至っては、極寒でEV車の不動による死亡事故が多発しただけ
でなく、そのEV促進をする為に、自国で産出された石油を大量に輸出し外貨を得た事に
よる補助金によって賄っているのが事実なのだ! 言わずもがな輸出された石油の多くは
大量のCO2を排出する火力発電に使われる訳だ。何時の世も欧州人が撒き散らす≪欺瞞≫
≪傲慢≫≪偽善≫にはホント反吐が出る!
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とは言え、欧州人も一応は人間。しっかり事実を認識している人々が居る事を証明する様に、
今年の全ての自動車で一番売れたのが“トヨタ車”だったという事。当然トヨタはまだ殆ど
≪完全EV車≫を造っておらず、その売り上げの殆どは内燃機関車の売り上げであるのは言う
までも無い。常日頃からトヨタ潰しに躍起になっている連中が声を上げて、
「トヨタはEV化が遅れているのでこれから衰退の一途を辿るだろう」
とほざいているが、これ程無知を曝け出した意見も無いと思う。そもそも“ハイブリッド車” も
“EV車の一種” なんですから(苦爆)
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とまあ、今回のプレリュードのコンセプトカーから始まった重い話だが、この“東京
モーターショー”から看板を架け替えた“ジャパンモビリティショー”は、他にもバイクや
トラックや飛行機など、面白そうなのが目白押しだったので、久しく足が遠のいていた東モ
・・・では無く、“ジャパモ”に行ってみるかと準備をしたのだが・・・。
もう開催期間が過ぎていた!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノヽノ \ / \/ \
と言う訳でオッサンの長文に最後まで御付き合い頂き有難う御座いまする~m(_)m
でわでわ!